天理が3大会ぶりに4強進出!東海大はまたしても準々決勝の壁を打ち崩せず | ラグビージャパン365

天理が3大会ぶりに4強進出!東海大はまたしても準々決勝の壁を打ち崩せず

2023/12/23

文●編集部


23日、大学日本一を決める第60回全国大学ラグビーフットボール選手権は準々決勝4試合が行われた。大阪・ヨドコウ桜スタジアムの第1試合は、東海大学(関東リーグ戦1位)と天理大学(関西リーグ戦2位)が対戦し、34-14で天理大が勝利しベスト4進出を決めた。

負傷のためリザーブからの出場となった谷口宜顕・東海大キャプテン

負傷のためリザーブからの出場となった谷口宜顕・東海大キャプテン


昨年もこの場所で敗れた東海大。雪辱を果たせるか。

昨年もこの場所で敗れた東海大。雪辱を果たせるか。


初戦は慶應に快勝した天理。3大会ぶりのベスト4進出なるか。

初戦は慶應に快勝した天理。3大会ぶりのベスト4進出なるか。



先制したのは天理。前半3分、東海大が自陣でのマイボールスクラムからボールを展開したところパスをミスしたところ、天理CTBマナセ・ハビリがボールを奪ってトライ。さらに23分、今度も東海が自陣でボールを繋ぎきれずWTB藤原竜之丞が奪いそのままインゴールへトライ。

近藤翔耶

近藤翔耶


オフィナ・アフ

オフィナ・アフ


中川湧眞

中川湧眞



天理・WTB藤原竜之丞がトライ

天理・WTB藤原竜之丞がトライ



36分にはSO筒口允之のPGで3点を追加して17-0とリード。追いかける東海大は前半終了間際にようやくPR佐藤颯人のトライで17-7と追い上げて前半を折り返した。

武藤ゆらぎ

武藤ゆらぎ




51分、敵陣ゴール前のマイボールスクラムからNO8パトリック・ヴァカタが相手をなぎ倒しトライ22-7と天理がリードを広げた。56分、東海は負傷によりリザーブとなった谷口宜顕キャプテンを投入。

天理FL川越功喜の突破

天理FL川越功喜の突破


後半11分、敵陣ゴール前のマイボールスクラム

後半11分、敵陣ゴール前のマイボールスクラム


ヴァカタのトライ

ヴァカタのトライ



57分、天理はゴール前のラインアウトからモールを作ってディフェンスを集めたところ北條拓郎キャプテンがショートサイドをついてトライ。29-7とリードをさらに広げた。

57分、敵陣ゴール前のラインアウトモールから天理は

57分、敵陣ゴール前のラインアウトモールから天理は


SH北條拓郎がショートサイドをついてトライ。

SH北條拓郎がショートサイドをついてトライ。


69分には上野颯汰が勝利を決定づけるトライを決め、34-7とした。東海は75分にようやく村田和志がトライを返すも届かずノーサイド。

CTB上野颯汰のトライで勝負を決めた

CTB上野颯汰のトライで勝負を決めた


天理が3年ぶりの4強入りを決めた。東海大は昨シーズンに続いて、選手権初戦の壁を打ち破ることができず敗退となった。



東海大 木村季由監督

選手権の初戦ということでこのゲームにターゲットを絞って準備してきたんえすけど、その準備してきたことを80分間出すことができないままで終わってしまいました。それは天理大学さんの素晴らしいディフェンスと、相手のミスをスコアにする、そういう力であったと思います。自分たちの販促もちょっと多かったかなという印象があります。


――昨年と同じところで負けてしまった


まだ試合が終わったばかりで細かいところの反省というのはなかなか具体的には挙げられないですけれども、結果が全てですので、今年もここでピークを持ってこれなかったということ、ピークを持ってこれなかったというよりも、このゲームに合わせて力を出せなかったというその事実は事実としてしっかり監督して検証していきたいと思っています。

木村季由監督(左)、谷口宜顕キャプテン(右)

木村季由監督(左)、谷口宜顕キャプテン(右)



――ミスをスコアにされたおっしゃっていましたが、天理大のプレッシャーは想定以上だったか


自分たちが想定していた以上にプレッシャーがやっぱり強かったということで、いろんなバランスが崩れて無理なところでのパスだったり、本来そこのポジショニングじゃないところでギリギリのところでプレーせざるを得なかったというような状況がありました。

東海大学 谷口宜顕キャプテン

谷口宜顕

谷口宜顕


この天理大学戦にあたってチーム全員が今まで以上にいい準備ができて、その中で絶対に勝つという自信をもって臨んだ結果が、このような結果で終わってしまって悔しいです。天理大学さんは非常に強くて規律を守った上でペナルティーが少ないという強さをぶつけられました。それに対して僕以外の22人は80分間、ベストパフォーマンスだったと思います。

僕は怪我で80分間試合に出れないということでまずは試合前から自分としても十分ではなかった。チャンスの場面で出場したにも関わらず決定だになるようなやるべきことを全うできずに終わってしまったので今回の敗因は僕にあると思っています。




天理大学 小松節夫監督

厳しい試合でした。点数ほど差がなくて常にBKの攻撃のプレッシャーとか、スクラムでもそうですけれども、なかなかうまくいかなかったという感じです。ディフェンスから(トライを)組み立てると言ってきたので、向こうのミスをトライにしたりとかは今日やろうとしていたところなんでそこは良かったかなと思います。向こうのBKはやっぱり素晴らしい攻撃で抜かれても最後まで諦めずに止めてくれたのでディフェンスは頑張ったなと思います。

2年間正月越えていなくて選手権でも勝ててなかったんで、ちょうど10日ほどあるのでもう一度しっかり調整して、正月越えて関東のチームに挑戦したい。




天理大学 北条拓朗キャプテン


今日は東海大学さんのアタッキングラグビーに対してディフェンスの部分で苦しいシーンはあったんですけど、全員で走って、身体当てていいディフェンスができたのは良かったと思います。あとはスクラムでプレッシャーかけることができました。ラインアウトでは少しプレッシャーをかけられてしまう部分もあったんですけど、ゲーム中に修正できてそこから自分らで展開しトライに繋げられた部分もあったのでいい内容だったと思います。


セットプレーで少しプレッシャーを受けてしまった部分もあって、自分たちの思うような展開に出来なかったシーンもあったんですけど、ディフェンスで粘り強く頑張って得点を重ねたのが良かったかなと思います。シーズン通してディフェンスはずっと課題だったんで、今日みんなで一生懸命走って身体当てたので、良かったかなと思います。

川越功喜

川越功喜



前半スクラムでプレッシャーをかけてそこから得点にも繋がったので、スクラムはうちの強みでもあるのでそこでプレッシャーをかけることができたのが良かった。ディフェンスの部分はいいところもあったので、次は帝京大学さんとの試合なんで、そこでも良いディフェンスをして自分らの持ち味を出せるように頑張りたい。

2年ぶりの年越しなので、自分たちも気持ちが入っているので次にむけて良い準備できていけたらと思います。

――FWの頑張りについて


日々の練習でもFWが一番最後まで残って、夜遅くまでフリー練習やってラインアウトとかスクラムとか合わせたりしていて、あとは、ウエイトの部分やグラウンドのフィジカルトレーニングだったり、今年は特にハードワークしてくれているので、セットプレーで相手にプレッシャーをかけることが出来ているのかなと思います。

――久しぶりの国立。スタンドで見ていたと思いますが実際に自分がプレーするということで今の気持ちは


1年生のとき、入らせてもらって最後写真とか撮らせてもらったんですけども、そこで感じた雰囲気とかはもうめちゃくちゃすごくて、ああいう舞台にチャレンジできるというのは本当にワクワクしていますし、若いチームなんで、下級生にプレッシャーもかかるかもしれないですけど、僕もプレーヤーとしては国立初めてなんで、落ち着いてゲームコントロールできたらなと思っています。

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