27日(土)、秩父宮ラグビー場では関東大学対抗戦A・第2節、明治大学対青山学院大学の一戦が行われ、91‐7で明治が大勝。今季初勝利を果たした。明治は、青学SH利守晴に先制のトライを許すも、LO物部耀大朗のトライを皮切りに5連続トライで35‐7とリードして前半を折り返す。
後半は完全に流れを掴んだ明治がトライを量産。先制トライを決めた物部を始め後半だけで8トライを決めて13トライを決め91得点をあげて今季1勝目を挙げた。プレーヤーオブザマッチには、ハットトリックを決めた明治・FL物部耀大朗、モストインプレッシヴプレーヤーには青学・荒川真斗が選ばれた。
明治大学 神鳥裕之監督
今日のゲームは、個人的にも、今年の自分たちが戦う上で、スタンダード問われる試合になると思っていた。(関東)対抗戦になると、相手のチームの勢い、思いを感じることは想定内だったが、今日の試合では入りの部分でリズムをつかめない状況が長く続いた。そのあたりは、これから戦っていく上で課題、宿題をもらった。80分を通してみると、自分たちのラグビーができる状態に立て直した。このチームはまだ完璧ではないので、課題と成果を見極めて次の試合に臨んでいきたい。
――POMに輝いたLO物部について。独走トライもありました。
特段、準備してその場所に立たせていたわけではなく、今の明治は。誰と限ったわけではなく、接点でもストラクチャーでも両方役割を求めている。(物部はランで)独走していたんですけどね(笑)。大学に来たころは、サイズだけを活かしてやるタイプの選手だったが、体もシャープになって、キレもあり、そういうプレーができるようになってきた。彼の一番の良さはフィジカル部分で、近場の接点とブレイクダウンのところで彼の強みを期待している。それだけでは物足りない部分もあるので、(3年生になって)バージョンアップしてきているのかな。
明治大学 CTB平翔太キャプテン
今日の試合は勝てたことが収穫ですし、(試合途中で)立て直すことができて良かった。前半の入りの部分で、相手にずるずるやられてしまった。自分たちがペナルティーをおかしてしまったことが大きな要因なので、規律を守る部分を練習から修正していきたい。前半の後半から、やるべきことを立て直すことができたので、スタンダードの部分が発揮できたと思いますし、一人一人がコミュケーションをとりながら試合を展開できて良かったなと思います。
――今季、対抗戦初勝利です。
先週(ジュニアの早稲田大戦)、先々週(筑波大戦)と接点で引いてしまったので、接点の部分で一人ひとり意識高くやっていくのと、春からやってきたスクェアアタックで、全員がオプションになってスキルを発揮できるのが強みなので、そういうのをやっていこうと話していた。(個人としては)今までのゲーム展開的に、12番がオーガナイズできている部分が少なかったので、10番、13番と(一緒に)オーガナイズしようと思い、それができたと思います。
青山学院大学 糊谷浩孝HC
最初の20分は準備がしてきたラグビーができたが、残りの60分は相手の前に出るラグビーに後手に回ってしまってやられてしまった結果になった。点差ほどの実力差はないと思うが、いかに最初の20分をどれだけできるか。課題を修正して次戦に臨みたい。
――急遽大きくメンバーが替わった
開幕戦に出ていた11人が体調不良で、先週の土曜日に2名ほど体調不良で、感染症(アデノウィルス)が発症し、結局11名が発症した。(関東)協会の方と対戦相手、学校と協議した結果、試合に出場させないということで急遽メンバー変更した。正式にメンバーが決まったのが昨日で、なかなか合わせていなかったので、午前中も練習して臨みました。
青山学院大学 NO8荒川真斗
最初の20分は青学のアタックもディフェンスも自分たちのラグビーが体現できた。今日の試合、「発揮」をテーマに1週間やってきた。自分たちの良いところを発揮して、相手の良いところを発揮させないというところだった。結果、7-7まで自分たちの良いところを発揮できたが、その後は相手の良いところを発揮させてしまって大量失点してしまった。自分たちの良いところを発揮することは、今後も変わらない。これからも頑張りたい。
――足らなかったことは
1対1で差し込まれなかったので前半は良い勝負ができた。途中から1対1、2対2で差し込まれた。コンタクトは十分渡り合えているのに差し込まれたのはフィットネス部分が問題なのかな。