14日、第20回東日本大学セブンズ大会が秩父宮ラグビー場で開催され、昨年優勝の明治大学が決勝戦で25-5と東海大学に勝利し大会三連覇を果たした。大会終了後、田中清憲監督、山村和也キャプテン、高校生ながらセブンズ日本代表としてワールドシリーズ出場し、今年明治大学に入学し、本大会でも大活躍の石田吉平(1年・常翔学園卒)が取材に応じた。
明治大学の試合結果:
【8】1回戦第8試合
11:13 中央大学●0 - 48○明治大学
【16】CHAMPIONSHIP 1回戦 第4試合
13:45 流通経済大学 ●12 - 36○ 明治大学
【20】CHAMPIONSHIP 準決勝 第2試合
15:17 帝京大学●10 - 12○ 明治大学
【22】CHAMPIONSHIP 決勝戦
16:29 東海大学●5 -25○ 明治大学
<試合登録選手>
6 繁松 哲大(3年)
7 川上 海(3年)
9 飯沼 蓮(2年)
10 小島 昂(3年)
11 山﨑 洋之(4年)
12 石川 貴大(3年)
13 小幡 将己(3年)
⑭ 山村 知也(4年)
15 雲山 弘貴(2年)
21 石田 吉平(1年)
22 久保 清悟(3年)
23 髙比良 隼輝(2年)
「勝ちに対する姿勢が見れた。幸先の良いスタートに」明治大学・田中清憲監督
三連覇という結果を非常に嬉しく思います。一人ひとりの勝ちに対する姿勢が特に準決勝の帝京大学戦で見れたのはすごく嬉しかったです。今年の目標、スローガンである「真価―ディテール、ハングリー、アクション」という部分の「ハングリー」が見れたことがまだ春先ですが、幸先の良いスタートをきれたと思います。
――準備期間は?監督の中でいいプレーをした選手は。
今日?準備期間は本当に少ない状況で選手たちはよく頑張ってくれました。もともと期待はしていました。ここにいる石田吉平は日本代表のセブンズにも入っていましたから。今日の彼のプレーは見ていてワクワクするようなものでした。4年生がしっかりとチームをひっぱっていく姿は、7人制だけでなく、チームの文化というか、結果も出しながら、質も積み上がっていくんじゃないかなと思います。
――三連覇。秋の15人制につながるか?
1年目は勝つということに対しての貪欲さを求める前のチームでしたので、とにかく勝つということが重要でした。セブンズであっても、勝つことができて「自分たちでもやれる」というそういう気付きがありました。帝京大学に決勝戦で負けましたが、日本一に対して本気になった年でした。2年目は、自信を持って迎えたシーズンだったので戦術面でも余裕をもって迎えていました。
春シーズンもとって最後日本一できた年でした。今回、今年に関しては伊藤(宏明・BK)コーチにまかせていましたので、コーチ・スタッフもいい経験積むことができたと思います。春シーズンはBリーグになりますが、そこでもいい経験を積んで秋に臨んでいきたいと思います。
「全員が今年のスローガンを遂行できるように」明治大学 山村和也キャプテン
セブンスに関してそこまで準備する期間はなかったですけれど、ハングリー、ディテール、アクションという部分ができたことがこの結果につながったと思います。いいスタートをきれたので全員がこのスローガンを遂行できるように良いシーズンを送っていきたい。
――準決勝ロスタイムまで戦って、そのあとインターバルが短い中、決勝にのぞみました。きつくなかった?
きつかったです。簡単な試合内容になることはないと思っていた。最後はきつい展開になると想定していました。そこは走りきったチームが勝つと思っていたので、そこはきつくても全員が走りきったので結果につながったと思います。決していいアタックではなかったですが、一人ひとりがブレイクダウンでサポートして、それがトライにつながったと思います。
――今年のスローガンはどうやって決めた?
去年、(大学選手権で)優勝しましたが、私生活の部分であったり、本質的な部分から価値を求めることができるとおもったので「真価」としました。またサブのスローガンである「ハングリー、ディテール、アクション」については、ハングリーは優勝してもそこに奢ることなく、貪欲に。ディテールは細かなことまで追い求める。アクションはそれらを行動におこすという思いからきめました。
「トップレベルでの経験は活かせた。15人制のポジションは探しているところです」明治大学・石田吉平
憧れのジャージを着てプレーすることになりましたが、そこでしっかりと自分のプレーができることに集中していました。チーム一丸になることができたと思います。
――トップレベルのセブンズでの経験(セブンズ日本代表)をもとにチームに対してどんな役割を?
セブンズの戦術やルールの部分だけはチームに伝えました。個人のスキルとかは、全然トップレベルなので、特に。(経験は)活かすことができた。ただ、まだ課題がいっぱいあるので修正したい。ワールドシリーズに出場したことで世界のトップの選手とプレーすることができて、自分のプレーヤーとしての課題を見つけることができました。その課題はディフェンスだったのですが、今日の試合でもディフェンスの部分で課題があったと思います。
――今自分のベストポジションは
15人制については今、まだ探っているところです。
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