9月28日、秩父宮ラグビー場では関東大学対抗戦A第2節、筑波大学と慶應義塾大学の一戦が行われ21‐12で筑波大が勝利し開幕2連勝を飾った。
筑波大学 嶋崎達也監督
しっかり準備して臨んだんですけど、厳しい試合になっちゃったという印象です。こうなることは選手たちも確認していて、簡単にはいかない場面が相当多かったなという印象です。
セットプレーでプレッシャーをかけれる展開になった、そこは収穫なんですけども活かしきれなかったというところが本当に大きな反省をもらったゲームかなと思います。ただ次に集中して頑張りたいと思います。

ファーストスクラムで筑波がペナルティ獲得.
――セットプレーでプレッシャーを与えることができ、得点は取れなかったけど勝ち切れたことと、反省点について
普段からラインアウトやスクラムは強化してきて、成果がでて、そこからのアタックということを春からディフェンスしっかりやっていこうと準備してきました。多分ディフェンスやりきったの多分一回くらいしかなかったんじゃないかなという状況ですね。一時はうまくいったシーンもあったんですけど、このチャンスの量からすると、良い結果にできた数はかなり少なかった。それは自分たちでもわかっているところですけど。そこが(反省点)かなと思います。
これからの相手からこれだけチャンスを多くもらえるかもわからないというのが、最後の円陣のところで話しました。流れを持って来るには少ないチャンスを取りきっていく、そこは慶應さんのプレッシャーに負けて取り切れなかった、ゴール前で2本か3本、取り切れなかったシーンがあったと思うのでそこは非常に課題だと思います。

――開幕2連勝について
私の記憶では慶應と明治、両方に勝てたのは2003年以来かなと思います。チームがしっかり準備して、底力というか本当に土台を作って、基礎を作って、試合を優位に運べた部分だと思います。その中で勝って反省できたということは今後の財産かなと思いますし、昨年は慶應さん、立教さん、青学さんと3戦勝てなかったんですよね。気分も失速していしまって。ここで2週間空くので、自信を持ちながら、気持ちをもう一回引き締めていけるんじゃないかなと思いますし、もちろん早稲田さん、立教さんは勝てていない相手ですので、自分たちの足りないところを見つめて臨んでくれると思います。
筑波大学 高橋佑大朗キャプテン

高橋佑大朗
明治戦勝ってから、慶應戦、絶対ロースコアで厳しい戦いになるというふうに伝えていて、その中で自分たちらしく、しっかり固いプレーというか、今まで通りに自分たちのプレーをしようと臨んだんですけど、やっぱり慶應さんのプレッシャーだったりとか、自分たちが取り急ぐシーンがあったりとかして、自分たちのミスでかなり苦しめてしまっているのが多かったので、そこを修正して次の早稲田戦に向けて頑張っていきたいなと思います。

今村颯汰
――前半攻めていて点が取れなかった要因
自分たちのフェイズの中でかなりゲインがとれていたというか、自分たちがやっているラグビーができたというふうに思っていたので、ペナルティとかで3点をとる、敵陣に入ったらスコアをしようとは言っていたんですけど、自分たちの流れが来ているように感じたので、ペナルティに対してはモールを選択しました。

茨木海斗
その選択は良かったと思うんですけど、やっpりその中で最後ミスで終わってしまったりして、自分たちが流れに乗り切れなかったというのがかなりある思うので、取り急ぐというか、スコアに繋げられなかったのが、今日のロースコアになったり、苦しい試合になったかなと思います。
――その状況の中で結果的に勝つことができたのは?
まずはスクラムのプライドというか、接点の部分で勝つところ、そこに関してはディフェンスの中で接点でボールを奪いにいったり、体を張っていくところはしっかりできていたと思います。ボールに対しての働きかけというところで、パスミスであったり、キャッチミスというところがあって、スコアにつながらなかったんですけど。その中で後半の(相手の)アタックをしのぎきったところはかなり良かったかなと思います。
――連勝スタートは?
去年、初戦勝ってそのあと失速しているんで、この2戦目、しっかり勝ちきれたというのは自分たちでかなり自信になりますし、ここで課題感もあったので、そこを修正して、3戦目早稲田戦でもしっかり勝って、3勝していきたいと思っています。

東島和哉
――どの部分を改善したい?
本当に取りきらないと行けない場面で、そこまでいいアタックはできているんですけど、最後の最後で取り切れなかったり、ミスで終わってしまうところが今回の原因として多かったので、自分たちのいいプレーで終わり、いい形で終わるために修正できるところはあると思います。2週間空くので、そこを修正して頑張っていきたいと思います。
慶應義塾大学 青貫浩之監督

まずは今日、秩父宮という素晴らしいピッチで試合をさせていtだいて、関東協会の皆様、筑波大学の皆様に感謝を申し上げたいと思います。試合につきましては春季大会に負けた筑波大学さんにリベンジをする、そのために準備を進めてきて、選手は春からいい準備、良い成長をしてくれたと思っています。ただ結果及ばずというところで、全体的にまだ筑波大学さんに勝利できるほど成長が足りなかったのかなというふうに思っています。
まだまだ2戦目ですので、ここからの成長を加速させて強豪校に勝てるように精進していきますので引き続きよろしくお願いします。

――課題は?
実はプランとしては、前半からボールを回して積極的にアタックするプランでした。そこが崩れたというのが一つあって、コンテストボールのチョイスも全体で一つくらいかなと思います。プランが狂ったのは、筑波大学さんのプレッシャー、ディフェンスというところで、なかなか自分たちのやりたかったことが前半出来なかった。そして、ちょっと受けに回ってしまったのかなというのが今試合の敗因かなと思っています。

スクラムでは終始苦しめられた
――スクラムについては
スクラムに関しては今年の筑波さんが非常に強いというのは事前にわかっていまして、前半できるだけ、プレッシャーに対して低く我慢する。後半3人のフレッシュなメンバーを投入してそこからスクラムを巻くというところだったんですが、後半でうまくいった部分もありましたが、前半やはり想定以上にプレッシャーを受けてしまったこと、ここはまだまだ、我々の実力不足かなと思います。

申驥世
――1年生の申驥世がモストインプレッシヴプレーヤーでした
申については、前回の試合からも成長しましたし、今回の試合でもまた成長してくれました。本当に試合を通じて成長するし、1年生ながらリーダーシップを取ってくれて非常に頼もしいですね。

小林祐貴
小林については今回彼がおそらく人生初の秩父宮ということで、少し緊張もあったと思うのですが、1年生らしい、生きの良いプレーをしてくらたのでチームにいい影響を及ぼしてくれたかなと思います。
慶應義塾大学 今野椋平キャプテン

今野椋平
青学戦に勝利してから2週間、勝利した日は喜んで、そこからしっかり準備してきて自分たちも自信をもって筑波戦に迎えたかなと試合前にはありました。この2週間準備してきたのはアグレッシブに筑波さんのいいアタックに対して、それを上回るアグレッシブなアタックで競り勝とうと準備をしてきましたが、それでもやっぱり前半の規律だったり、一個一個のプレーの精度というのが最後届かなかった原因かなと考えています。
――序盤厳しい入りから立て直すまで
試合前から前半風下を自分たちで選択していたので、きつい時間帯になるというのはわかっていて、ボールインプレーが多くなるというのは自分たちの戦術としてもあったので、とにかく走り勝とうということで、うまくいかないことも、たくさんアグレッシブなアタックをする分、ミスも多くなるということも自分たちもわかっていたので、(そうなっても)落ち着いていこうと話してしました。

橋本弾介のオフロード
試合中ミスが多くなっても、掴み倒されても、自分たちのやるべきことだけとやろうということで、常に声をかけて、ミスに対して動揺することなく、とにかくディフェンスで取り返せばいいというマインドをもっていました。ですので、あまり慌てず、選手たちもディフェンスできたのかなと思います。