2020年夏、コロナウィルスの感染拡大を受け、多くのスポーツが自粛に追い込まれた中で、8月9日と10日の2日間、長野県菅平のサニアパークでは女子高校生によるセブンズの試合が集中開催された。
もともとは例年「オッペンカップ」として開催されていた全国女子高校生セブンズ。今年も開催が予定されていたが、コロナ禍により例年と同じ形での開催は断念。しかし、参加を予定していた各校にとって、この時期は毎年行われてきたコベルコカップ(15人制、地域ブロック単位で出場)もかねて菅平に駆けつけるのが恒例行事だった。大会があろうがあるまいが、菅平にはかけつける。かけつけたなら、試合をしたい。何しろ、3月以降、ほぼあらゆる大会が中止されていた中で、選手たちやコーチたちは、8月には情勢が好転することを信じて準備し、感染リスクを避けながら対外試合再開の日を心待ちにしていた。
そこで到達した結論が「大会形式を模した練習試合」だった。チームによっては公式の大会と同じ位置づけで準備し、ファーストジャージーで臨んだチームもあった。それは、ラグビーをする機会の無い半年間を過ごした選手たちの思いに応えるためのギリギリの選択だった。
2日間にわたって繰り広げられた熱い戦いの模様を写真で振り返る。
石見智翠館B-群馬プライムス
開志国際-SCIX