オーストラリア遠征中のU23日本代表は初戦でオーストラリアンバーバリアンズに勝利し、好スタートを切った。次戦は11日、U20オーストラリア代表と対戦する。同世代のトップクラスを相手に、現状の実力が試される注目の一戦。初戦後、キャプテンの清水健神と4トライを挙げたWTB白井瑛人がオンライン取材で勝因や今後の意気込みを語った。
U23日本代表 HO清水健神キャプテン
――オーストラリアンバーバリアンズに勝利しました。 何に焦点を当てた?
2ヶ月やってきたゴールドエフォートということで、常にエフォート出し続けることをやりました。
――ボール動かしてトライを量産しました。できた要因は?
常に本当にゴールドエフォートを意識しろと言われている。ボールキック、タックル、キャリーと全部の場面で、ゴールド、ゴールド、エフォート、エフォートと全部意識していたので自然とうまくいったのかなと思います。
――後半20分までブレイクダウンが良かった
ブレイクダウンもすごく練習していて、その練習の成果がすごく出た。(相手は)体強いが、スピードと低さで負けないところで勝負したので良い形になったかなと思います。
――最初の15分で3トライを挙げました
試合の入りは常にファーストアタックということで、アグレッシブにしっかりアタックしていこう、アグレッシブにやっていこうという意識があったので良い感じになったかな。別に僕がどうこう話したのではなくアタックリーダーに任せて、どういうふうに進めていくか話していました。(フィジカルで受けなかったが)低さの部分にこだわって貫けたかなという感触があります。
――チームで一番良かった点は
エフォートの部分が良かったなと出ました。
――ゴールドエフォートは1人3回とエディーHCが言っていましたが
ギリギリできました(笑)。
――後半20分から4トライを与えてしまった
ラック周りのディフェンスの質、精度あたりでプレッシャーかけられなかった。ラック周りで崩されてトライまでもっていかれた。1トライ取られ始めてから、焦りが出てトライを取られた。
――課題は
60分までは練習でもすごく高い集中力、遂行力でできているが、その後の80分まですごくクオリティーが落ちるのが課題なので、そこをどう埋めていくかがでている。(ゲームをコントロールよりも)ずっと上げていく感じです。
――レフリーと英語で話していました
英会話は苦手ですが、ラグビー用語なのでわかるので こっちも理解しているよ、それに対してアジャストできるようにしっかり取り組んでいるよ、とコミュニケーション取っていました。
――エディーさんのラグビーはやっていて難しさは?
難しさはないですね。基本的にシンプルなラグビーでやっているので。いかに自分の限界を超えるか、どれだけ自分の気持ち、エフォートを出せるかが個人的には面白い点かなと思っています。
――シニアレベルで、豪州遠征で勝つのは初めてということですが、やった感はありますか?
やった感は正直ありますが、その試合だけが目的じゃないので、しっかり次に向けてやっていきたいです。
U23日本代表 WTB白井瑛人
――日本らしい、スピードのあるトライがたくさんありました。
練習の成果が前半の方は結構出ていた。フィットネスの部分と自分たちが仕掛ける意識、超速という名前がついたラグビーなので、その意識が結構良くて、それが体現できた試合だった
――エディーさんの超速ラグビーをやってみてどうですか?
超速ラグビーをやってみて『きつい』の一言ですかね。たくさん走らないといけないですし、走る距離とか、そこで練習で使ってきたサインプレーとかの遂行力を疲れてきたなかで出さないといけない。最初の方は遂行力がありますが、疲れてきた中での遂行力が課題かなと思います。
――試合に臨むにあたって意識したことは
相手どうこうより自分たちがやってきたことだったり、自分たちがやりたい軸、超速ラグビーにおいて何が必要なのか確認して試合に臨んだ。
――4トライ取りました
まあ、嬉しいですね。
――ディフェンスからのトライもありました
ラッキーな部分もありましたが、チームのみんながつないでくれたボールを置くだけだったかな。バックスリーは(田中)健想と自分たちはハードワークすることが目標だったのである程度できたかなと思います。
――かなりディフェンス練習もやった
アタック部分はもちろんだが、海外相手はディフェンスでボールを取り戻さないと自分たちの時間が来ないので、ディフェンスの時間を多くとっていますね。
――ワイルドナイツとブラックラムズとの練習試合がプラスになった
チームができてすぐにパナソニックさんと試合をしたこともそうですし、チームが形を作る上で練習試合は有効的だったと思います。
――ゴールドエフォート3回だった?
いろんな種類があるので、バックスリーは走る距離だったり、エッジでラックができた時、もう1回サイドに回って次のアタックに参加したりといったハードワークがゴールドエフォートとして評価されている。ポジションによってできることが違うので、バックスリーはエッジから動きを意識しています。意識して試合中やっていますね。健想は4回で(数字が)上だったので、もっと上げていかないといけないと思います。
――明治でやっているときと違いは?
自分が目指しているWTB像はあまり変わらないが、運動量はこっちの方がきついなと思います。前半の後半、後半の初っぱなが大事かなと思います。
――2トライ目を振り返って
スクラムが起点だったと思うが、サインプレーでイレギュラーが起きて、13番から12番につなぐ予定だったが僕の方に来た。相手のWTBが上がってきて後ろがいなかったので蹴ったらたまたまいけた。内に蹴ったときは、正直、デット超えて蹴りすぎたかなと思ったら、芝の影響もあって上手く追いつけました。
――最後のプレー、ゴール前で、3人で止めたシーンがあった
最後の場面、ディフェンスのまわりが遅かったので左サイドから右サイドに動いてそこのラインに入ってきた。とにかく動くこと、常にアンテナを張り続けて自分の仕事を探すことみたいなのは、疲れながらもやると自分は決めている。(アンテナは常にはっている?)常に自分の仕事を探さないといけないし、それがゴールドエフォートにつながってきますし、普段の練習から意識してやっていますね。