オールブラックス戦を終えた中村亮土にこんな質問をした。「今チームから期待されていることは何?」すると「フィジカルで戦えること」と答えた。そして「相手がオールブラックスだろうが、イングランドだろうが、そこはブレずにプレーしたい」。その言葉どおり、イングランドでは相手ディフェンダーを物ともせずトライをねじ込んだ。2019年のスコッドをかけ、ロシア戦に全てを賭ける。
――イングランド戦を振り返って
「あの観客の中で、あのスタジアムで、あの相手とフィジカル面で対等に戦えたことは大きいと思う。試合後のダメージもいつもと同じ。特別に痛いとかいうことはない。
試合の後はエディーとはあいさつした程度で、特に誉めてもらったりはなかった(笑)。ワイジー(元日本代表BKコーチのスコット・ワイズマンテル)とは話しました。まずはフィジカル面で、あの相手と対等に戦えたことを自信につなげたい。
あとは、あの試合でなぜ自分たちが負けたのかというと、レフリーに対応できなかったことが大きい。後半になってレフリングが少し変わった中で、自分たちは前半と同じプレーをしてしまって、同じ反則を2回続けて取られてしまった。そういうところの対応力、レフリーとのコミュニケーション力がもっと必要になる。1回のペナルティーに対して、次にどうするかをあいまいにするのではなく、はっきりと『ここが悪かったからこう変える』と確認することが大事だということ」