カナダ戦メンバー発表!「フィジカル対超速」勝ちにこだわりたい | ラグビージャパン365

カナダ戦メンバー発表!「フィジカル対超速」勝ちにこだわりたい

2024/08/24

文●編集部


24日、ラグビー日本代表は「アサヒスーパードライ・パシフィック・ネーションズカップ2024」カナダ代表戦の試合登録メンバーを発表した。ノンキャップでは3名。WTBマロ・ツイタマ(静岡ブルーレヴズ)、CTBニコラス・マクカラン(トヨタヴェルブリッツ)は先発メンバー入り、FLアイザイア・マプスア(トヨタヴェルブリッツ)はリザーブ入りを果たした。エディー・ジョーンズHCは、カナダとの戦いは「フィジカル vs 超速」。勝ちにこだわっていきたいと話した。

アサヒスーパードライ・パシフィック・ネーションズカップ2024カナダ戦試合登録メンバー

1 三浦 昌悟 (トヨタヴェルブリッツ)(10)
2 坂手 淳史 〇 (埼玉パナソニックワイルドナイツ)(44)
3 為房 慶次朗 (クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)(3)
4 サナイラ・ワクァ (花園近鉄ライナーズ)(5)
5 ワーナー・ディアンズ (東芝ブレイブルーパス東京)(14)
6 ティエナン・コストリー (コベルコ神戸スティーラーズ)(2)
7 下川 甲嗣 (東京サントリーサンゴリアス)(6)
8 ファウルア・マキシ (クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)(8)
9 藤原 忍 (クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)(2)
10 李 承信 (コベルコ神戸スティーラーズ)(14)
11 マロ・ツイタマ (静岡ブルーレヴズ)(0)
12 ニコラス・マクカラン (トヨタヴェルブリッツ)(0)
13 ディラン・ライリー (埼玉パナソニックワイルドナイツ)(20)
14 ジョネ・ナイカブラ (東芝ブレイブルーパス東京)(11)
15 矢崎 由高 (早稲田大学)(3)
16 原田 衛 (東芝ブレイブルーパス東京)(3)
17 茂原 隆由 (静岡ブルーレヴズ)(3)
18 竹内 柊平 (浦安D-Rocks)(6)
19 桑野 詠真 (静岡ブルーレヴズ)(1)
20 アイザイア・マプスア (トヨタヴェルブリッツ)(0)
21 小山 大輝 (埼玉パナソニックワイルドナイツ)(2)
22 立川 理道 ◎ (クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)(56)
23 長田 智希 (埼玉パナソニックワイルドナイツ)(10)

◎日本代表キャプテン
◯ゲームキャプテン

エディー・ジョーンズHC



24日、ラグビー日本代表は「アサヒスーパードライ・パシフィック・ネーションズカップ2024」カナダ代表戦の試合登録メンバーを発表した。ノンキャップでは3名。WTBマロ・ツイタマ(静岡ブルーレヴズ)、CTBニコラス・マクカラン(トヨタヴェルブリッツ)は先発メンバー入り、FLアイザイア・マプスア(トヨタヴェルブリッツ)はリザーブ入りを果たした。エディー・ジョーンズHCは、カナダとの戦いは「フィジカル vs 超速」。勝ちにこだわっていきたいと話した。


エディー・ジョーンズHC


我々は先週の土曜日からカナダ・バンクーバー入りをいたしました。非常にプレーヤー全員が良い形で準備ができていると思っています。とても質の高いトレーニングもはじめていますし、スコッドが一致団結しているところがよく見られています。

対戦相手のカナダも割と若いチームであるといったところからも、どちらとも似たチームのバトルになるといったところがとても楽しみです。また今回の試合に関しては人工芝での試合になるということでスピードもあると思います。我々の超速ラグビーを体現するチャンスがたくさんあると思っていますので楽しみにしています。


――初キャップのニコラス・マクカラン、マロ・ツイタマへの期待、キャプテンの立川選手がリザーブからのスタートにしたその狙い


常にベストな23名をいつも通り選んでいるのですが、初めてキャップを獲得する、マクカランに関しては、初回の合宿からずっと参加していますし、とてもハードワークを続けて良いトレーニングを重ねてきている。サミソニが今回膝の不調を抱えているということで、マクカランをうまく起用していきたい。

ニコラス・マクカラン

ニコラス・マクカラン



ツイタマに関しては8月から、代表資格を獲得しました。彼はボールを持っていないときの動きがとても素晴らしい。19歳である、明治大学の海老澤とも熾烈なライバル争いを繰り広げていますが、今回に関してはツイタマを起用していきたいと思います。

立川に関しては、キャプテンとしての役割をよく務めてくれていると思います。今回の試合に関してはベンチからのスタートという役割を担ってもらいます。キャプテンとして様々な知識や、豊富な言葉づかいであったり、プレーヤーとの関わり方、そして本人の我慢強さといったところを高く評価しています。

マロ・ツイタマ

マロ・ツイタマ



――バックローのセレクションについて、ティエナン・コストリーが6番ですが、あまり日本ではプレーしているのを見た事がないポジションです


コストリーに関しては6番、7番、8番でプレーできるのですが、まだベストなポジションというのがわかりきっていないかなといったところです。現状マキシがNO8としてはベストであると思っていますし、彼は世界でも一番のNO8になれる可能性があると思っています。下川は現状7番でのプレーがベストだと思っています。ワークレートも高いですし、ハードワークができるプレイヤーです。そういったところでコストリーに関してはボールをもってランをする6番だと思っています。

ティエナン ・コストリー

ティエナン ・コストリー



――大学生プレーヤーについて。矢崎選手は他の大学生がチームに戻る中、今回の海外遠征を経験できることの意味と求めたいこと。9月以降は大学ラグビーが始まるが、彼を含めて大学生プレーヤーはどうなるのか


矢崎は日本一うまいFBだと思っています。もうすぐに所属している早稲田大学のシーズンもスタートするということもわかっていますので、矢崎はこの試合のあとは大学に戻ると考えています。我々としても早稲田大学とはいい関係性を築いていますし、チームディレクターの永友が常にコミュニケーションを取りながら進めています。

矢崎由高

矢崎由高



矢崎にとってハイレベルの環境でのパフォーマンス、トレーニングを積んで経験することは確実にプラスになっていくと思います。立川だったり、松田、山沢、そういったプレーヤーとともに練習を積み、経験を重ねることができるのですから。

(同じ大学生の)村田、海老澤に関してはトップレベルのプレーヤー、そして環境で練習をするというところ。それぞれのラグビーの成長のスピードを確実にあげていると思います。この1.5週間の間にとても学ぶことが多かったと思いますし、特に海老澤にかんしてはトレーニングでも良い形で重ねていて、如実に本人の成長にあらわれているかなと思います。彼らも同様に今回の試合後は大学に戻る予定です。

村田大和

村田大和



――今回は再度ジャパンを率いてから初めての海外遠征だと思いますが、選手たちに試合以外の部分で大事にしてほしいところや経験してほしいと思っていることは


実は私もツアーの一番初めにプレーヤーに伝えていることがあります。海外遠征というのは多分ラグビーをプレーする中で一番いい経験の部分だと伝えています。ラグビーに全神経を集中させる環境が整っていることはもちろんですし、国内の様々なニュースが入ってこないというところもあります。同時にチームとしても団結して濃密な時間を過ごせるというところも利点として挙げられるかと思います。様々な異なるカルチャーを学ぶ良い機会でもあると思っています。同時に自分たちの規律といったところが問われる部分でもあるかなと思っていて、この部分はプラスだと思います。

どのくらいトレーニングをして、どのくらいリカバリーに時間を割くのか。もしくはどれくらい観光だったり、自分が楽しむ時間に使っていくのかといったところは「セルフディシプリン」といった意味でも、自分たちに問われる部分だと思っています。

正直なところ今週の前半に関しては、そこのバランスといったものができなかった部分があったかと思います。宮崎ではトレーニングをしたすぐとなりにリカバリの施設が揃っているので、選手たちはプレー後熱心にリカバリーを取り組めていたのですが、ここバンクーバーでは環境が異なり、市街地にあるトレーニングジムまでバスで片道30分かけて移動をしています。戻ってきたときに食事の時間が迫っていたりして、プレイヤーがリカバリではなく食事を優先していたというような状況がありました。そこは、ハイパフォーマンスマネージャーのジョン・プライヤーが選手たちと話をしながら進めた結果、現在はプレーヤーたちのパフォーマンスにおける集中力やリカバリーに対する意識はファーストクラスで良いものとなりました。

ーーカナダ代表はランキングでもジャパンよりも下のチームですが、そのチームに対して勝利だけじゃなくてプレーヤーたちに見せてほしい期待はありますか。


現実的なところを考えるとワールドカップまで4年間ありますが、最初の3年間に関しては日本ラグビーの基盤を作っていくための時間に充てていきたい。今は経験不足といった点は否めませんが、ここから経験をつみながら、またキャパシティを積み上げながらテストラグビーができるチームになっていきたい。

もちろん試合を行うからには、すべてのゲームに勝ちたいですし、特に格下の相手と対戦するときに関しては勝ちにこだわっていきたいという気持ちは全くかわりません。最初の3年間はチームを育成しながら勝ちを求めるといったところで、2つの責任を自分は果たさなくてはいけないと認識しています。

試合そのものに関しては、フィジカルの試合とスピードが速い試合といったものが、両局面にあったとすると、カナダはフィジカルが強いチームである、ジャパンとしてはスピードがとても得意なチームといった形になるでしょう。

我々としては、スピードだけでなくフィジカル面でもカナダに勝ることが大きな山だと思っています。特にブレイクダウン周りでも相手を凌駕していき、そこにクイックボールを出して我々の強みとする超速ラグビーを体現していきたい。

簡単にまとめると今回の試合に感しては、「フィジカル vs 超速」という試合になるかなと思います。ここに関しては我々としてビッグチャレンジだと捉えています。まだカナダにきて1週間もないですが、いい準備ができていると思います。これ以上良いトレーニングはできないと思えるくらいの素晴らしいトレーニングを進めていますので、インテンシティーを上げながら、立川主将をはじめとするリーダー陣によるリーダーシップの発揮を期待しながら、日曜日のパフォーマンスにも期待したい。

ーーフロントローの起用について、これまでリザーブからの出場だった選手たちを先発起用した意図


カナダ戦に関してはスクラムとモールがとても重要な部分です。今回スターターの三浦、坂手、為房に関しては、スターターとしても申し分ないパフォーマンスを残していますので起用しました。原田、茂原、竹内を後半のプレーヤーとして起用していますが、スターターたちが引き寄せた流れを受け継ぎながら、エナジーを注入できるプレーヤーとして十分に素質があると思っています。チームとしてもまだまだ、誰をスターターとして、誰をフィニッシャーとしてといった役割をもたせるのかは模索中です。フロント6名についてはずっと質の高いプレーができていますしそこに今回も期待しています。

今回のキャンプからスティーラーズの松岡、ヴェルブリッツからは淺岡、イーグルスからは阿部を招集してトレーニングをしていますが、お互いとても良いプレッシャーをかけながらバランスが非常に良いと思っています。


ゲームキャプテンを務める坂手淳史

ゲームキャプテンを務める坂手淳史



立川理道キャプテン

立川理道

立川理道



――ベンチスタートの難しさは?


基本的にゲームに出る出ないのところで自分の試合にむけた準備というところは変わりないですし、ベンチスタートだから特別何かするということではなくて、この23人に選ばれた中で自分のベストを尽くすというのが一番大事だなと思っています。

ただ本当にこのカナダにきてからですけど、競争率も高いし、すごくいい練習を積み上げてきて、ここに迎えられたのもメンバー以外の貢献というのもすごく高いと思うので、そういう意味でも選ばれた23人あ責任を果たしていきたい、いかないとならないと思っています。

――李承信と藤原忍という若い2人のハーフ団について


彼らは本当にスピードもあって、テンポを作り出すことが上手な二人だと超速ラグビーにとってはすごく脅威になるハーフ団と思います。ゲームコントロールする人間でもあるので、いつペースをあげて、いつコントロールするのかというのはもちろん経験積んでいきながらということになってくると思います。日に日にコンビネーションも欲なってきていますし、チームをリードしているのかなと思っています。

藤原忍

藤原忍


今は二人は同部屋で一緒にゲームを見たりとか、練習も一緒にいったりしている姿を見るので日々成長しているのを感じます。

二人に頼るだけでなくて、周りの選手もうまくサポートしてあげるということで彼らがもっと成長していくスピードが上がっていくのかなと思います。

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