12日、ラグビー日本代表は先週に続き「リポビタンDチャレンジカップ2025」ウェールズ代表とのテストマッチ第2戦に挑んだ。この試合に勝利すれば史上初のティア1に対して連勝という新たな歴史を刻むことができる。しかし、テストマッチ18連敗を喫したウェールズ代表は、先週の敗戦からジャパンのアタック、ディフェンスに対してプレッシャーをより一層かけてきてジャパンを苦しめた。一時は2点差まで追い上げたジャパンだったが、22‐31で敗れ、1勝1敗でこのツアーは終了となった。
後半自身のキックチャージから好機を作り出し、自らトライを決めたLOワーナー・ディアンズ、2戦連続10番を背負いフル出場したSO李承信、地元・兵庫で同じくフル出場を果たしたWTB石田吉平に試合後話を聞いた。
LOワーナー・ディアンズ

ワーナー・ディアンズ
(相手のラインアウト)うまかったですね。先週自分たちがうまくディフェンス出来た分、相手は少し修正して変えてきましたね。
(初戦と2戦目で)どっちも後半いいモメンタムを作れたかなと思います。
(ディフェンスについて)前半は先週よりキックを多くつかってきて、前半ディフェンスがうまくできなかった。後半から修正して、相手のランを止める場面が作れた。

キックチェイスから中楠一期が相手にタックル

(後半ブレイクダウンでジャッカル)相手にジャッカルがうまい選手が何人かいて、タックルされてから内側のプレッシャーがくるというのは分かっていたんですけど、うまかったですね。
(キックチャージ)自分の役割というか、毎回毎回行けるようにしているんですけど、ちょうど当たったという感じですね。それからもう少し速かったら、キックできたかなと思うんですけど。

ワーナーのキックチャージ
(収穫と課題)2戦とも前半難しい。前半のスタートでどうモメンタムを作れるか、アタックできるかというところ。後半はモメンタム作ることができているんで、スタートの戦い方かな。やっぱり前半3トライをどう止めれるかかなと。

ゴールに迫るワーナー
SO李承信

李承信が裏スペースを狙ってキック
点数差をみてもあまり焦らず、ゆっくり戻していってプレッシャーをかけていってという感じだったかと思います。先週の試合もあって、自分も疲労が溜まっていく中で、コミュニケーションを取っていくという部分は今後の課題だと思っています。

李承信
(後半の20分について)先週よりは自分たちの方が負けていた。要因としては、前半から自陣にいる時間も多かったですし、相手のキッキングゲームの運びもうまかったので、自分たちが戻らないといけない。走行距離というのは増えていってしまった。そういった意味でも前半の序盤からどれだけスマートに試合を進めないといけなかったかと思います。

(2連勝という歴史を刻めなかった)自分自身も地元の神戸で歴史的な勝利がしたいと思っていましたが、今の結果が今の現状だと思いますし、でも向かっている方向性は悪くないと思います。スタイルというのも確立されてきていると思います。

(2戦フル出場したこと)80分フル出場したということもそうですし、10番としてティア1の国と戦えたことは自信にもなります。神戸で10番を着て試合に出たいというのあったし、プレーができたことは自信になりました。

(ティア1を超えるためには?)敵陣に入ったら、トライをとりきるポテンシャルは持っていると思うんで、2点差となってからのキックオフからどう組み立てていくかが大切。自分はゴールキックしているんでハドルでどういう会話がされているかはわからないですけど、どれだけシンプルにプレーできるか。

WTB石田吉平

石田吉平がハイボールを競る
プレーはまだまだだと思います。応援してくれている方もいるので、みなさんにいいプレーを見せて勝って恩返ししたいと思っています。

石田吉平
ハイボールに入るタイミングとかもっと勉強しなきゃいけないと思っています。自分のタイミングで入ったら勝てるというのはわかっているので、サイズ関係なく、これからもハイボールは競っていきたいと思っていますし、ランについては、1人、2人であれば抜けると自分の中で感じているので、その後の体の使い方であったり、タックルされた後のボールの残し方とか、そういうのをもっと練習していきたい。

石田吉平、ジョシュ・アダムスとの競り合い
前半は足を痛めたんですけど、そこで試合に抜けるほどメンタル弱くないんで気持ちでつづけていました。
