竹内柊平「毎日チャレンジできる機会、疲れより、ワクワクとか楽しさの方が勝っている」 | ラグビージャパン365

竹内柊平「毎日チャレンジできる機会、疲れより、ワクワクとか楽しさの方が勝っている」

2024/08/24

文●編集部


パシフィックネーションズ2024・カナダ代表戦に向けてラグビー日本代表はカナダで準備をしている。22日、練習を終えてPR竹内柊平(浦安D-Rocks)がオンライン取材に応じた。2023年のワールドカップスコッドから外れた悔しさ、今代表として役割を与えられそれに邁進している日々について話した。

――カナダに入ってスクラムの練習はどのくらいできているか?


テストマッチの前に強度は下げたくないので、人数が足りない中ですが、5対5だったり7対6だったりでスクラムは組むようにしています。もちろん8対8で組みたいところですが、自分たちが強みとしている低さだったり、コネクションだったりは8人いなくてもできることなので、まずはフロントローとロック、そしてフランカーを入れたときにしっかりできているかを繰り返しカナダ戦まで準備してます。

――今回はリーチさんがいない中でフォワードのリーダーシップを誰が担当していますか?


今回はハルさん(立川理道)がキャプテンではありますが、ポジションごとに、例えばディフェンスだったら下川甲嗣がリーダーとして仕事をしてくれていますし、スクラムは今僕がスクラムリーダーをもかせてもらっています。毎回毎回、全力で押せばいいというものじゃなくて、メリハリをつけて1回1回区切りをつけて、確実なスクラムを組んでボールを出すであったりを意識しています。

僕もまだ中堅、どちらかといえば若手の方なんですが、そういったメンバーにもしっかりと役割与えてくれて、自分たち若手からどんどんリードできるような、良い環境でやらせてもらっています。もちろん、ベテランの坂手さんもすごいサポートしてくれるし、坂手さん中心でリードして、チームはいい雰囲気です。

竹内柊平

竹内柊平



スクラムでも超速を生む!

――PNCをどういう大会にしたいか?


まずは初戦のカナダ戦は海外での試合ですが、負けて日本にみすみす帰るわけには絶対いかないんで、勝つために超速ラグビーという自分たちのラグビーをフィールド内のジェネラルプレーだけじゃなくても、『スクラムも超速ラグビー』と自分たちで言っています。スクラム、ラインアウト、モールのセットピースから超速を生む、ということを目指していきたいです。

超速ラグビーの大きな一部をになっているスクラムのリーダーを任されているのは本当に誇らしいことですし、自分の中でもビッグチャレンジです。本当にこの大会は自分の成長を楽しみながら、絶対勝つというところがあるので、勝ちにこだわる試合だと思っています。



――スクラムで超速を生むというのは?


スクラムをクイックで出すというふうに聞こえるかもしれませんが、自分たちが考える「スクラムで超速を生む」というのは、スクラムを押して、しっかりとペナルティーをとるというのも超速に繋がると思っています。

ペナルティーを取るとすごく(チームの)意識があがるじゃないですか。この前の試合で、自分がスクラムを押してペナルティーをとって、自分が「わー!」って喜んでいたのもチームの士気があがるということもエディーさんは超速だと例えていました。

スクラムだけじゃなく、要所要所セットプレーでも勝つというのが自分たちの超速の一歩目だと思っています。

――サマーシリーズが終わってからはどうしていたか?


浦安D-Rocksの練習に全部参加していました。自分はそうやって調整するとか、正直そういうランクに入っていないと思っているんで、自分の強みであるフィッtネスの部分やコリジョンの部分を強めるためにウエイトトレーニングをやっていました。


――疲れ度合いは?


そうですね。めちゃくちゃずっとこんなきつい感じなんですけど、体力的にはつかれているんですけど、正直、この非日常というか、この毎日チャレンジができるこの機会というのは、僕が去年、喉から手がでるほど入りたかった環境だったんです。ワールドカップ(スコッド)に落ちて悔しい思いをしましたし、こういう経験は当たり前じゃないと思って取り組んでいたら、正直、疲れとかより、ワクワクとか楽しさの方が勝っています。

2023年入替戦で敗れ、ワールドカップメンバーからも外れ大きな挫折を味わった

2023年入替戦で敗れ、ワールドカップメンバーからも外れ大きな挫折を味わった


――23年での経験というのは今の代表活動にどう反映していますか。


去年は自分自身として本当に過去一番挫折したんじゃないかなという1年でした。チームとしては入替戦でライナーズに正直、スクラムで負けたような試合でした。正直僕のところでまけて、昇格できませんでした。代表でもワールドカップメンバーの候補からも落ちてしまいました。

その期間があって、自分の強み、弱みを改めて見返してスクラム、ただスクラムが弱みっていうだけじゃなくて、スクラムの中でも自分の強さ弱さがあって、そこがどこなのかを1年模索していました。海外のスクラムや大学生のスクラムとかたくさんのスクラムシーンを見て知見を広げてきました。

それが、今年、入替戦でもいいスクラムでしたし、代表でもいいスクラムが組めました。それが出たのが成果かなとおもっています。



――代表スコッドに生き残るためにアピールしたい強みとは


あえてスクラムだと思っています。本当にずっと考え続けてきたからこそ、今の自分があると思っています。もちろんフィールドプレーが大好きですし。ジェネラルプレーでこそ自分の強みはいきると思うのですが、しっかりと自分がずっと弱いと言われ続けたスクラムのところで勝負して、日本代表の3番をしっかりと背負えるように、今年の1年、もっとこれからのテストマッチシーズンチャレンジしていきたいと思います。




――昨年の経験をしたことで、代表やワールドカップに対する自分自身の欲がストレートにでてくるようになったのか


本当にはじめて自分が日本代表になってワールドカップに出たいというエゴが去年はでました。自分のルーツはいろんな人に支えられて今の自分があると思っていますが、そうした方の期待を背負うために出るのが次のワールドカップだと思っています。それにプラスして、今は本当に自分が絶対3番でワールドカップに出たいという欲も出てきました。
初めてじゃないかな。自分のために動いているというか、いや半分半分かな。中途半端な状態なんですけど、それが今の正直な感想です。

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