ジョージアに完勝。殊勲賞はスクラムでジョージアに完勝したフロントロー陣 再開スーパーラグビーのサンウルブズではSO松田の起用法に注目。 しかし…来年のW杯に向けた盛り上げには危機感が募ります。 | ラグビージャパン365

ジョージアに完勝。殊勲賞はスクラムでジョージアに完勝したフロントロー陣 再開スーパーラグビーのサンウルブズではSO松田の起用法に注目。 しかし…来年のW杯に向けた盛り上げには危機感が募ります。

2018/06/26

文●大西将太郎 構成●大友信彦


みなさんこんにちは、将太郎です。
日曜日は兵庫県の不惑クラブの試合にご招待いただき、本当に久しぶりにラグビーをやりました。プレーするのなんて、ホンマ、何年ぶりやろ? という感じでしたが、40歳以上の、まあオッサンばかりの大会なんですが、本当にみなさん、いつまで経ってもラグビー好きやねんな、という感じでとても楽しい時間でした。試合は、20分ハーフで10−7というまさかのロースコアゲームで、終了直前あと1mまで迫りながら、相手の反則っぽいプレーでパイルアップになって、それで負けちゃうと言う、僕のラグビー人生を凝縮したような、ドラマチックな幕切れでした…。

高校の決勝や大学の準決勝を思い出しちゃいましたね(笑)。でも、中には僕と同学年で「中学の大阪選抜で一緒やったで〜」という人がいたり、僕よりずっと年上で、持久力は全然なのに瞬発力がハンパない人がいたり、みんなぶつかり合いは激しいし、ラグビーは見るだけじゃなくてやるのがやっぱり楽しいな、そう感じてる人が多いなと改めて実感しました。

世界でもトップクラスと言われるジョージアのスクラムに対して同等以上のパフォーマンスを見せた


さて、ジェイミージャパンの6月シリーズ最終戦となったジョージア戦です。

当日は、試合時間にあわせるように雨が強くなってきて、正直これはジョージアが有利なコンディションかなと思ったのですが、思ったよりもジョージアはゲームをコントロールする選手がいなかったようで、雨の中で自分たちの優位性を出すことができていませんでしたね。

逆に日本は、無理に攻めようとせずにキックでボールを手放して、エリアを取ってからディフェンスでプレッシャーをかける作戦が機能していました。ポゼッションが少ないからハンドリングエラーも少ないし、戦っていても安心できるエリアだった。結果的に、雨でボールが滑るという条件がマイナスに働いたのはジョージアの方でしたね。日本は賢く戦ったと思います。


ジョージアといえば、世界でもトップクラスと言われるスクラムとフィジカルの強さですが、そこでも日本は全然負けていなかった。対等以上に戦っていましたね。
最大の殊勲はスクラムでしょう。この試合だけでなく、イタリアとの2試合も含めた6月シリーズ最大の立役者は稲垣啓太、堀江翔太、具智元というフロントロートリオと言って、誰も異論はないでしょう。彼ら3人のスクラムでの頑張りがあって、3試合を2勝1敗と勝ち越すことができた。過言ではなく、素晴らしかったです。

立ち上がりから素晴らしかったですよね。センターで組んだ最初のスクラムはアーリーエンゲージを取られたけど、そのあとは自陣ゴール前に攻め込まれてもしっかり組んで、相手のアタックを自由にさせなかった。以前はスクラムで、特にゴール前に攻め込まれたりするとズルズル後退する場面も見られたけど、今回は本当に安定していた。

 

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