7月14日、ピッチ上の気温は40℃を超えた。灼熱の中、互いのプライドをかけた80分。ここまで1勝のサンウルブズがホーム秩父宮で勝者となるに値する戦いをした。代表に招集された選手は約6週間戦い続けた。その彼らの積み重ねた努力が実を結んだ。
SO田村のキックオフで試合は始まった
LO谷田部とPR山本がダブルタックルでブルーズ②パーソンズを止める
相手タックルを浴びながら前に出るサンウルブズCTBトゥポウ
No8ブリッツ主将が身を挺してラックで相手を押しのける
FBフィルヨーンのカウンターアタックはチームを勢いに乗せた
前節週間ベストフィフティーン選出の松橋はこの日も接点で頑健に前に出た
オールブラックス15キャップのNo8ルアトゥア、スキルフルなパスやステップも魅せた
エース福岡はカウンターアタック、ハイボールチェイスでチームを前に出した
ルアトゥアのタックルを受けながら前に出るサンウルブズLOヘル
積極的なゲームリードをみせたSH内田
トライ体勢に入ったサンウルブズのトゥポウの腕をブルーズWTBナナイがはたきノックオン。極限の攻防だ
ブルーズ⑫ファイアネにタックルするサンウルブズ⑫ラファエレ
前半38分、サンウルブズSH内田が追撃のトライ
サンウルブズは④谷田部を中心にラインアウトでブルーズボールを再三奪った
ミッドフィールドで頑健に前に出たLOヘルとサポートするHO日野
後半13分、WTB松島が相手タックルを浴びながらゴール前へキック
反応したCTBトゥポウが相手インゴールまでチェイスしてプレッシャーをかける
こぼれ球に追いついた途中出場のCTB山中が押さえトライ
猛追で足のつったトゥポウをイラウアが救出
後半16分、後半から入ったブルーズFLカイノが危険なプレーでイエローカード
後半18分、サンウルブズは相手ゴール前ラインアウトを猛然と押し、ペナルティトライを獲得
後半23分、途中出場のサンウルブズSH茂野がトライ
トライをあげた茂野(背中21)を祝福するサンウルブズの選手たち
こぼれ球を蹴ってチェイス、自ら拾ったSH茂野が右へパス
走り込んでパスを受けたラファエレがダイビングトライ
九州豪雨への募金活動は421,480円が集まった
後半登場のSO小倉も積極的に前へ仕掛けるプレーをみせた
サンウルブズCTBラファエレはこの日3トライのハットトリック(これは2本目)
後半34分に途中出場、スーパーラグビーデビューのLO大戸も思いきったプレーをみせた
終了直前、小倉のキックを追って徳永がトライ
試合終了。喜ぶサンウルブズフィフティーン
真っ先に相手に握手を求めたのは福岡だった
酷暑の中を応援したサポーターに手を振るサンウルブズの選手たち
試合後、スーパーラグビー100キャップを達成したワイクスへの表彰セレモニーが行われた
この日は欠場も、試合後にスタンドのファンへあいさつするカーク主将
カークに続いてあいさつしたCTB立川共同主将
スタンドに知人をみつけ、笑顔の山路
試合後、スタンドのファンと記念撮影
大友信彦 (おおとものぶひこ)
1962年宮城県気仙沼市生まれ。気仙沼高校から早稲田大学第二文学部卒業。1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』(文藝春秋)で活動。’87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。
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