三重ホンダヒート、3勝目ならず。序盤の失点が響きワイルドナイツに大敗も後半は互角の戦いで強さを証明した | ラグビージャパン365

三重ホンダヒート、3勝目ならず。序盤の失点が響きワイルドナイツに大敗も後半は互角の戦いで強さを証明した

2025/01/14

文●野辺優子


1月12日、ここまで2勝1敗と勝ち星が先行している三重ホンダヒートが首位を走る埼玉パナソニックワイルドナイツに挑んだ。

試合開始早々、竹山晃暉とエセイハアンガナの連続トライでリードを許すも、古巣に復帰しキレのあるプレーを見せるレメキロマノラヴァがトライを返すも、前半だけで5つのトライを奪われ5-33と大きくリード許し前半を終える。

後半になるとヒートが追い上げを見せるとレメキロマノラヴァが2トライを決めてハットトリックを決めると岡野喬吾もトライを決めて12点差まで縮めるも、31分にパブロ・マテーラにレッドカード、岡野にイエローカードと13人となり、ディフェンスが崩壊。24-48とダブルスコアで敗れた。

大敗したとはいえ、後半はトライ数でワイルドナイツを上回り、今シーズンの好調はブラフではないことを証明した。試合後のキアラン・クローリーHC、パブロ・マテーラゲームゲームキャプテン、さらに前節から素晴らしいパフォーマンスでチームを前に出すSH土永雷に話を聞いた。

三重ホンダヒートキアラン・クローリーHC

キアラン・クローリーHC

キアラン・クローリーHC


前半に関して言うと、自分たちが結局自分たちの首を絞めて難しい試合に運びにしてしまったと感じています。

はじめのところで相手に簡単にボールを与えてしまって、そこから自分たちに結局プレッシャーがかかってしまいました。 結局、そこで始まったキッキングゲームにも勝てずに、相手のトライまで繋がってしまった。

自分たちがはじめ、前半のところでもうちょっとボールを持っておかないといけなかったっていう場面でも、自分たちが蹴ってしまって相手にチャンスを与えてしまった。それをハーフタイムに話したので、そこは改善できた。

後半に自分たちのプレーでいい部分が出たので、そこがポジティブに思います。自分たちが相手にしっかりプレッシャーをかけることができて、そのプレッシャーから自分たちの得点にもつながった。初めに大差でつけられてしまっていたところを点を取り戻して追いついていったんですけれども、結局そこで取られたことによって、最後にとどめを刺されてしまった。

――今シーズン毎回試合メンバーを変えているかけれども、セレクションのポリシーがあれば、それをお聞きしたいのと今日のメンバーに関しての狙いがあれば、それを教えてください。


自分たちが考えているのは、その時点でのベストなチームっていうのを毎回毎回考えています。 それはトレーニングでのパフォーマンスだったりですとか、ゲームでのパフォーマンスです。ディビジョン1でやるのも2年目なので、まだ経験の少ないチームだと思っています。自分たちの選手の中にディビジョン1の試合を経験した選手っていうのが少なくて。パナソニックさんのようなチームになるためには、自分たちも経験が必要なので、これから 3、 4年、5年先を見越してやっぱり経験を積んでいかないといけない。

また、18試合もあるので、毎回同じメンバーを試合に出せないっていうのもあります。自分たちができることをもう最大にハードワークして少しの機会でも逃さないというのが大事になってくる。 サイズ的にも他のチームよりかは大きくもないですし、自分たちが考え出してるプロセスとかっていうものに従ってやっていかないといけないなって感じています。

――ここまでの結果というのをどう受け止めてますか?


4ゲーム勝ってたら、一番嬉しかったんですけど、もちろん。 昨シーズンで言うと、去年ここで試合をした時に70点取られて負けました。結構長い道のりをそこから自分たちは辿ってきたんですけど、4試合で勝点9を自分たちは作り出すことができたので、個人的にはよくできているかな。今、コンペティション自体がとても拮抗してると感じています。同点の試合があったりとか、今日も接戦があったみたいなので。

その中で、すべてのポイントに無駄なポイント、必要のないポイントっていうのはないと思うので、1点でも多く取れればとは思ってます。まだこれから試合もあるので。 これからの自分たちのチャレンジとしましては、自分たちがこれまでやってきたところ、またさらに改善してできてなかった部分を直して、先に進んでいくことだと思っています。

三重ホンダヒート NO8パブロ・マテーラ ゲームキャプテン

パブロ・マテーラゲームキャプテン

パブロ・マテーラゲームキャプテン


試合に関してはキアランが言ったところに全く同意していますし、自分たちはとてもスローなスタートをしてしまって、最終的には最後まで戦うことができたかなっては思うんですけど、パナソニックさんのような強豪のチームとやるときにはじめの15分のように簡単に点を与えてしまうと追いつくのもとても難しくなってしまいます。

強いチームとやるときっていうのは初めから、そういうところで点を与えずに最後まで戦い抜くことが大事になる。ですが、この試合からポジティブな部分っていうのもたくさん生まれたので、いい学びにはなったとは感じています。


――フォワードのバトルという部分に関しては、パナソニックはどういう印象でしたでしょうか? I


試合に関してはキアランが言ったところに全く同意していますし、自分たちはとてもスローなスタートをしてしまって、最終的には最後まで戦うことができたかなっては思うんですけど、パナソニックさんのような強豪のチームとやるときにはじめの15分のように簡単に点を与えてしまうと追いつくのもとても難しくなってしまいます。

強いチームとやるときっていうのは初めから、そういうところで点を与えずに最後まで戦い抜くことが大事になる。ですが、この試合からポジティブな部分っていうのもたくさん生まれたので、いい学びにはなったとは感じています。


――フォワードのバトルという部分に関しては、パナソニックはどういう印象でしたでしょうか? I

フォワードバトル自体はスクラムもそうですし、スクラムからのアタックで生み出せたと思ってます。ラインアウトもお互いによかったのではないかな。コンタクトもそこまで悪いとは感じてなく、 フォワードだけで言うと、結構、やれるなっていう感じはしました。ただ、ゲームをものにできなかった理由として、やっぱりイグジットであったりとか、どうプレーしていくとか、規律の部分を最後まで守りきれなかったことによって負けてしまった。もちろんチーム的にはその規律の部分に関しては改善が必要ですけど、フォワードバトルに関して言うと、むしろ自信はついたかなっていう印象です。

三重ホンダヒート SH土永雷

土永雷

土永雷


――試合の振り返り


負けたことが悔しいっていうのが最初の感想です。やっぱり前半の時点でスコア離されてしまった。 風もあって、ちょっとコントロールする部分も難しかったんですけど、ワイルドナイツさんの方がそういうテリトリーとか、キックのオプションっていうのがすごくうまくて、相手にちょっと飲まれてしまったな。


――リーグワン、ここまで2試合の先発を含めて3試合に出場



1試合しか勝ってないんで、やっぱり。 勝ちたい。 そこは悔しい。試合に出れることは嬉しいんですけど、勝たないと。 そうですね。(チームにはいいSHが) すごいたくさんいるんで、結構競争が結構激しいかなとは思っているんですけど、自分の役割っていうのも理解して、それに対して全うしている。 今日はちょっと前半キックミスもあったんですけど、しっかり早いテンポで強いランナーを活かすっていうのが僕の役割なんで、それをここ二試合はできたので、今日も出れたんじゃないかなとは思います。


――プレシーズンからの手応えはあった


今季試合に出たらやれる自信っていうのはあったし、メンバー発表された時はうれしい気持ちもあったんすけど、勝ちたい気持ちの方が大きかったですね。


――どんなSHを目指している、また自分の強みは


テンポ出せて、キックもうまく使える、そしてやっぱり勝てる、勝つチームのスクラムハーフになりたいっていう気持ちがあります。

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ