早稲田連覇へ王手!帝京との接戦を制し決勝進出 | ラグビージャパン365

早稲田連覇へ王手!帝京との接戦を制し決勝進出

2021/01/03

文●編集部


1月2日、秩父宮ラグビー場では第57回全国大学ラグビー選手権大会・準決勝、早稲田大学対帝京大学の一戦が行われた。

前半4分、帝京大FB奥村が先制PG

前半4分、帝京大FB奥村が先制PG

帝京大が前半4分、ファーストスクラムで帝京がPKを獲得。ショットを選択し、FB奥村翔が落ち着いてPGを決めて先制。

モールで押し込む早稲田

モールで押し込む早稲田

早稲田は、前半5分、相手ペナルティーからショットではなくタッチキックでトライを選択。ラインアウトモールからHO宮武海人がトライ。SO吉村紘がコンバージョンを決めて7-3と逆転。

宮武がグラウディングしトライ

宮武がグラウディングしトライ

 

吉村のコンバージョンも決まって7-3とする。

吉村のコンバージョンも決まって7-3とする。

 

SO吉村に対して低いタックルが突き刺さる

SO吉村に対して低いタックルが突き刺さる

帝京は前半20分に奥村が2本目のPGを決め7-6とするが、前半23分、早稲田は1トライ目と全く同じようなにラインアウトモールでHO宮武がトライ。14-6とリードを広げた。

前半23分、再び早稲田はモールを押し込み宮武がトライ

前半23分、再び早稲田はモールを押し込み宮武がトライ

 

突破をはかる早稲田LO下川

突破をはかる早稲田LO下川

前半31分、ゴール前のラインアウトで早稲田は今度LO下川に合わせる。帝京はサックを挑むがペナルティーで早稲田にアドバンテージ。再び早稲田ボールのラインアウト。帝京は同じようにサックでペナルティー。レフェリーから注意がだされる。

3度目のラインアウト。早稲田はFWとBKで展開。FB河瀬が細かなステップで相手ディフェンスを翻弄しトライ。21-6とさらに早稲田がリードを広げた。

強力な突破力をみせた帝京大WTB	ミティエリ・ツイナカウヴァドラ

強力な突破力をみせた帝京大WTB ミティエリ・ツイナカウヴァドラ

 

前半37分、CTB尾崎がビッグゲインして早大ゴール前へ

前半37分、CTB尾崎がビッグゲインして早大ゴール前へ

 

それでも帝京大は前半終了間際、スクラムでプレッシャーをかけ、ペナルティートライを奪い21−13として前半を終えた。

後半6分、早大は自陣からのアタックでCTB伊藤大祐がビックゲイン

後半6分、早大は自陣からのアタックでCTB伊藤大祐がビックゲイン

後半、先にスコアしたのは早稲田。6分、自陣10mラインアウトから、左オープンサイドへ展開。深めのラインから9番、10番、12番、15番とつなぎ最後は11番WTB古賀由教が走りきりトライ。28−13とリードを広げる。

FB河瀬を挟んで左隅でパスを受けたWTB古賀が快走してトライ

FB河瀬を挟んで左隅でパスを受けたWTB古賀が快走してトライ

 

 

後半13分、帝京はCTBマクカランがディフェンスをこじ開けトライ

後半13分、帝京はCTBマクカランがディフェンスをこじ開けトライ

それでも帝京は13分、CTBニコラス・マクカランのトライで20−28とするが、22分、CTB長田智希、FB河瀬諒介の絶妙なコンビプレーで河瀬が抜けてトライ。33−20として、後半残り10分へ。

FB河瀬がこの試合2本目のトライ

FB河瀬がこの試合2本目のトライ

 

帝京は早稲田陣内に迫る。31分、32分、33分、PKを獲得した帝京は、ショットではなくトライを狙う。ゴール前のスクラムで押し込みプレッシャーをかけるがなかなかスコアまでつながらない。

尾﨑がトライを決め、ラストワンプレーに逆転をかけた帝京

尾﨑がトライを決め、ラストワンプレーに逆転をかけた帝京

時間だけが過ぎていく。スクラムからBKへ展開しCTB尾﨑泰雅がトライを決めるも残り時間は2分を切っていた。

最後は6点差に迫られた早大だったが逃げ切って勝利

最後は6点差に迫られた早大だったが逃げ切って勝利

早稲田が敵陣に深く蹴り込み最後のディフェンス。帝京のアタックに対して、早稲田懸命のディフェンスで守りきり試合終了。33−27で早稲田大学が勝利し、2年連続の決勝進出を果たした。

大学選手権・準決勝 2021.1.2 秩父宮ラグビー場 12:20

  • TRY(3)
  • G(2)
  • PG(2)
  •  
  • 前半4分 PG 15. 奥村翔
  • 前半20分 PG 15. 奥村翔
  • 前半43分 PT
  • 後半13分 T 12. ニコラス・マクカラン
  • 後半14分 G 15. 奥村翔
  • 後半38分 T 13. 尾﨑泰雅
  • 後半39分 G 15. 奥村翔
  •  
  •  
  •  
  •  
  • PENALTY
  • PK(11)
  • FK(1)
  • TRY(5)
  • G(4)
  • PG(0)
  •  
  • 前半6分 T 2. 宮武海人
  • 前半8分 G 10. 吉村紘
  • 前半24分 T 2. 宮武海人
  • 前半25分 G 10. 吉村紘
  • 前半33分 T 15. 河瀬諒介
  • 前半35分 G 10. 吉村紘
  • 後半7分 T 11. 古賀由教
  • 後半8分 G 10. 吉村紘
  • 後半22分 T 15. 河瀬諒介
  • 後半23分 Gx 10. 吉村紘
  •  
  • PENALTY
  • PK(12)
  • FK(1)
  • 早稲田大学 相良南海夫監督

    フィジカルの強い帝京大学さんに対してうちがどれだけ体を張り続けることできるかというのが勝負の鍵だと思っていました。選手たちが粘り強くディフェンスをして、最後の接戦になりましたが、しっかり勝ちきったゲームだったと思います。


    帝京のアタックに対して粘り強いディフェンス

    帝京のアタックに対して粘り強いディフェンス

    ――モールは帝京大用に準備していたか


    特別準備していたものでななく、我々のラインアウトでした。



    ――丸尾選手、河瀬選手、相良選手など試合でいいパフォーマンスしていた選手が交代していった判断について


    3人とも、足をつる、そういうところがあったので、拮抗した試合、23人で戦うということでも元気な選手を入れようということ。本当はキーマンになる選手なので最後までという部分もありますが。意図としてそういうことになります。

    ――昨年とは違う雰囲気と聞きました


    決勝にいくためには今日やりきるしかないとグラウンドに送りました。拮抗した展開の中で選手たちはやりきってくれました。次のステージに行けることになったので、もう一度やりきるぞと選手たちは気持ちを切り替えていると思いますし、やりきるための9日間を過ごして、決勝を迎えたい。


    早稲田大学 丸尾崇生キャプテン

    帝京にペナルティートライを許したが試合の中で修正した。

    帝京にペナルティートライを許したが試合の中で修正した。

    セットプレーの強い帝京大学に対して早稲田から仕掛けるということをフォーカスしてきました。できたこと、できなかったことあるんですけれども、勝利できてよかったです。


    ――前半、3つトライをとったあと、ハーフタイム直前にペナルティートライを取られた。


    特別なにかを変えるということはしないので、セットプレーを中心に前半より激しく、精度高くやっていこうと話をしました。立ち返る部分があったので、フィールドプレーでも立ち返ろうという声をかけました。



    ――前半のモールから簡単にトライを決めたように見えました。アタックもディフェンスも


    ラインアウトモールはジャンパーもリフターも精度が高かった。ディフェンスについてもBチームを中心に精度高いモールをシミュレートしてくれたのがよかった。


    ――前半帝京に攻め込まれた部分、ジャッカルでピンチを防いだ


    ショートサイドディフェンスはこだわっていましたしそこの精度もあげてきていたので、しっかりセットして前にでれば、しっかりディフェンスできるし、ターンオーバーできると思っていました。我慢強く、激しくやり続けることを意識してきました。


    ――試合の中盤で帝京大学の選手がスクラムで「丸尾、NO8単」という声をかけられている中でも8単していました。その時の気持ちは。


    何人が僕をマークしても行くときは行こうと覚悟していたので行きました。


    早稲田大学 LO下川甲嗣

    ラインアウトリーダーのLO下川、コンタクトでも前に出た

    ラインアウトリーダーのLO下川、コンタクトでも前に出た

    勝ててよかった。それが一番です。


    ――モールでトライ。


    攻めたら点がとれるということをチーム全体が認識することができた。僕らが練習で意識しているのは、モールの中で「話す」、密着する。ゴールラインを切るところまでそれを継続することができた。先頭にいる選手が、中の選手に次こっちにいくぞと話をして同じ方向に押し込むという感じです。


    ――モールで「話す」というのはシーズンはじめからやっていた?


    シーズン通してやってきたんですが、明治戦のラインアウト(の失敗)があって、細かいところまで意識してやろうという話をして意識高くできていたと思います。

    ――ラインアウト、うまくいっている部分、何が良くなっているか。


    早明戦で自分たちのラインアウトが相手のプレッシャーによって崩されてしまったという経験をして、そこから振り返って自分たちの精度、スキル、ルーティングにフォーカスしてきました。


    ――ラインアウトディフェンスについて


    練習してきたことができたかなと思います。
    いろいろなパターンで考えていました。一度戦った相手であるので、同じことをやってくるかもしれないし、違うことをやってくるかもしれないですが、やることはあまり変わらないので。モールについて特別時間をかけたわけではないですが、Aチームだけでなく、Bチームも高いクオリティーの中で準備ができた。



    ――決勝への決意


    ここから9日間、また新しいことをするのはないので、1年間積み上げてきたことを精度高くやりきる。

    帝京大学 岩出雅之監督

    スコアどおり敗戦です。足りないものがあったと思います。学生たちはしっかりゲームを運んでくれたと思います。モールのところで若干コミュニケーション不足で、そういうところは精度不足だった。最後の最後まで、サヨナラ逆転ゲームを描いていましたが、そこに至らず残念です。

    しかし、学生たちのここまでの頑張りを讃えたいと思いますし、早稲田大学の決勝での活躍を応援したいと思います。

    モールに関しては、もう少し相手とのラインアウトでのプレッシャーがあってもいいと思いますし、サックにしても中途半端なサックになりましたので、スクラムのかけ方に対する役割にハーフタイムにそういうところ話をしたのですが、そこにFWがフィットできなくて、敗因はそこの徹底する部分がたりなかった。

    選手の交代についてはHOはいつでも変えてよかったのですが、1番3番についてはまだまだ前半から出ていた選手の方が仕事してくれるかなと期待を寄せて代えませんでした。

    スクラムトライは十分いけると思っていた。(細木選手)復帰間もないながらもよく最後まで頑張ったかなと。怪我なくシーズンをきていたら、最後の最後まで力強くできたんじゃないかなと思います。

    帝京大学 奥村翔ゲームキャプテン

    監督がおっしゃったとおり、自分たちに足りないところがあって、ブレイクダウンのところ、練習してきたとおり、自分たちは出し切ったので悔いはないです。


    ――外側のディフェンスを破られた。ディフェンスのコミュニケーションはどうだったのか

    コネクションミスで、トライを取られる場面がありましたし、コミュニケーションは取れていたのですが、1on1でのタックルのところで外されてしまった。


    帝京大学 PR細木康太郎

    スクラムの先頭に立って80分戦い続け、崩れ落ちたPR細木をチームメートが立ち上がらせる

    スクラムの先頭に立って80分戦い続け、崩れ落ちたPR細木をチームメートが立ち上がらせる

    優勝目指して、勝ちにこだわってきましたが、負けてしまったこと悔しい。僕はまだ3年生でまだ来年もあるということで、「来年がんばれよと」4年生に声をかけてもらいました。まだ負けたことについて整理しきれていないですけど、来年にむけて自分がやっていかなければいけないと思います。


    ――怪我はどんな状態だったのか。回復具合はどうだったのか。コンディションについて。


    怪我については、対抗戦の初戦、肉離れをしてしまって、検査をしたら、今季はきついという状況でした。大学のサポートもあって、治療だったり、いろいろなことをやってもらい早期に復帰することができました。サポートしていただいたスタッフの方々や関係者の皆さんに感謝しています。

    帝京大の細木を早大の小林がねぎらう。3番同士の温かい光景

    帝京大の細木を早大の小林がねぎらう。3番同士の温かい光景

    前半の終わりのところは、知り合いということもあって、スクラムのところでどう安定できるか(早稲田・PR3小林選手と)話をしていました。悔しいけど、頑張って、優勝してくれと話をしました。



    ――スクラムを振り返ると


    強みとしているスクラムでプッシュできたのはよかった。後半、東海大学戦でもあったように食い込まれた部分もあって、そこは改善しなければならない。


    ――ラインアウトモール


    対策してきた。早稲田のモールに完全にやられてしまった。途中、どうしていこうという話をしていましたが、なかなかうまくいかず。自分たちのモールディフェンスはまだまだだなと思います。

    帝京大学 CTB尾﨑泰雅

    今日の試合、チームとしてはとてもいいプレーができた。個人で、自分のミスで、相手のトライにつながってしまった。そこは次に生かしていきたい。


    ――優勝を知っている最後の世代です。これからは優勝を知らない選手たちがチームをひっぱっていかなければならない


    優勝を経験している4年生がいるなかで優勝できなかったことは後輩たちに誤りたいと思います。自分たちができること、後輩たちにしっかり伝えていけたらと思います。


    ――対抗戦と今日の試合を比べて、どんなパフォーマンスだったか


    タックルの部分でしっかり前に出ることができたのですが、個人個人に甘い部分もあったのでそこがトライにつながってしまった。


    MEMBER_帝京大学

  • 1 近藤芽吹(4年)
  • 2 江良颯(1年)
  • 3 細木康太郎(3年)
  • 4 山川一瑳(2年)
  • 5 久保克斗(4年)
  • 6 ダアンジャロ・アスイ(1年)後半23分 OUT → IN 20山添圭祐
  • 7 上山黎哉(3年)後半28分 OUT → IN 19リッチモンド・トンガタマ
  • 8 安田司(4年)
  • 9 片岡祐二(2年)後半0分 OUT → IN 21土永雷
  • 10 高本幹也(2年)
  • 11 大藪洸太(2年)後半32分 OUT → IN 22押川敦治
  • 12 ニコラス・マクカラン(4年)
  • 13 尾﨑泰雅(4年)
  • 14 ミティエリ・ツイナカウヴァドラ(2年)後半23分 OUT → IN 23木村朋也15 奥村翔(4年)
  • 16 李承爀(4年)
  • 17 照内寿明(3年)
  • 18 渡邉元太(4年)
  • 19 リッチモンド・トンガタマ(3年)
  • 20 山添圭祐(2年)
  • 21 土永雷(4年)
  • 22 押川敦治(3年)
  • 23 木村朋也(4年)
  • MEMBER_早稲田大学

  • 1 久保優(4年)後半34分 OUT → IN 17横山太一
  • 2 宮武海人(3年)後半40分 OUT → IN 16川﨑太雅
  • 3 小林賢太(3年)後半34分 OUT → IN 18阿部対我
  • 4 大﨑哲徳(3年)
  • 5 下川甲嗣(4年)
  • 6 相良昌彦(2年)
  • 7 村田陣悟(1年)
  • 8 丸尾崇真(4年)
  • 9 小西泰聖(2年)後半32分 OUT → IN 21河村謙尚
  • 10 吉村紘(2年)
  • 11 古賀由教(4年)
  • 12 伊藤大祐(1年)
  • 13 長田智希(3年)
  • 14 槇瑛人(2年)
  • 15 河瀬諒介(3年)
  • 16 川﨑太雅(1年)
  • 17 横山太一(3年)
  • 18 阿部対我(3年)
  • 19 桑田陽介(3年)
  • 20 田中智幸(3年)
  • 21 河村謙尚(3年)
  • 22 松下怜央(2年)
  • 23 南徹哉(4年)
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