1月2日、大学ラグビー界の頂点を目指す早稲田大学が、強豪・帝京大学との激戦を制し、昨年に続き2年連続で大学選手権決勝への切符を手にした。
接戦となった準決勝。試合後、早稲田の勝利の要因について問われた大田尾竜彦監督は、迷いなく「スクラムが一番大きい」と語った。「就任当初から強化してきたスクラムが、自分たちが思うように組めるようになり、試合に与えた影響は非常に大きかった」と、FW陣の努力を最大の勝因として強調した。
このスクラムを支えたフロントロー、PR杉本安伊朗と前田麟太朗の両選手に帝京戦の舞台裏と決勝への意気込みを聞いた。
早稲田大学 PR杉本安伊朗
開始20分のところの勝負ということにこだわってやってきて、最初先制取れて、いい流れで大きく流れが変わることもなくゲームを進めたのですごく収穫のある勝利だったかなと思います。
――スクラムで帝京に圧倒できた
帝京さんは僕らに対策してくるだろうなというのは予測できていました。考えすぎずに、自分たちがやってきたことを一つ一つ丁寧に準備して、8人まとめて組むというのを徹底して練習してきて体現できたことが今日のスクラムに現れたかなと思います。
――対抗戦では悔しい負け方でしたことは今日の試合に役立った?
相手にリードされている時に落ち着いて、横と繋がるということや我慢するということは対抗戦の時とは違うな、成長できているなと思っています。一つミスが続いても連続してそれをやらない、修正するというのがどんどんできてきてそれがチームの強みとして現れているなと感じています。
――今日後半、いいタックルを入れました。ご自身のプレーは?
前半は結構コンタクト、ディフェンスの部分で受けることが多くて、なんかちょっと自分の仕事以上のことをしようとしていたのを反省して、練習でやっている細かいこと、一つ目の前のことを丁寧にやろうと心がけて、結果、セカンドタックルとか、タックルで落ち着いてできたかなと思っています。
――それはハーフタイムでそういう部分の指導があった?それとも自分でレビューした?
自分でタックルのポジションやアライメントとかミスしているなというか、練習と違うなという風に感じていて、自分の中で修正した感じです。

杉本安伊朗
――決勝、最後の1週間どんな準備を
自分たちがやってきたことを、どんあ状況でも遂行するということが決勝の舞台では一番重要になってくるかなと思うので、そこの遂行率を練習中から意識しながらチームでやっていきたい。
――去年の決勝と今年の決勝、マインドとして違いは?
去年は負けずに決勝まで無敗だったんですけど、今年は負けを知って、そこから上がろう、何かを変えようと取り組んでチーム力が上がっている部分が見られるので、これを続けて決勝で勝ちたいなと思います。
早稲田大学 PR前田麟太朗
今日は自分の強みを出すこと、コリジョンバトルをテーマに掲げて挑みました。その部分では発揮できたと思います。後半は結構足にも疲労がきてきつかったですけど、4年生ともっと一緒にラグビーをしたいと思って最後まで走りました。
特に帝京大学にフォーカスするというよりは今までの練習でやってきたことの精度を上げることに意識して準備をしました。
スクラム勝負になるということは結構自分の中でも予想していたんで、8人でしっかりまとまって、ペナルティーも取れたので今後の自信につながるかなと思います。
本当にこの代はすごく可愛がってくれる先輩がいたり、勝たせたい代なので僕自身もしっかり体を貼って最後まで出し切りたいなと思います。

――FWとしては会心の勝利だったのでは?
ディフェンスでちょっと受けたりというところがあったんですけど、一人ひとりがしっかりファイトする姿勢があって、モールでもトライが取れたり、スクラムでペナルティとれたりしたことは素直に嬉しかったです。
――ファーストスクラムではどんな感触だった?
1回、アーリー(プッシュ)をとって、相手は重さがある中でも自分たちの方はまとまってファイトできるなという感触があったので、しっかりいい流れで組めたかなという風に思います。
――対抗戦では悔しい負け方でした。フロントローとしては何が足りなかった?
何がうまくいかなかったというよりはやっぱり精度の部分、精度をあげていけば自分たちがやっていることは間違いないという話をして、そこはしっかりできたと思います。関東学院大戦や天理大戦を経て、自分たちが成長できているという実感があったので、そこは本当にスクラムに自信をもってここまできたと思います。

――今日の試合を終えて、フロントロー(清水健伸選手、杉本安伊朗選手)でどんな話をしましたか?
本当に喜びましたね。嬉しかったのもありますし、しっかり結果がでたので!
――決勝のイメージは?
1年前、僕は(決勝の時に)スタンドにいてグラウンドに建てなくて、何もできない悔しい思いをしたので、その思いをしっかりぶつけて誰が相手でも自分の役割を遂行してやり切りたいです。
――ちなみに誰に一番可愛がってもらっている?
去年、福島(秀法)さんと同じ部屋だったので、すごく可愛がってもらって、感謝しかないです。
――今日の福島選手はすごかったですね
本当に縦の強さだったり、ディフェンスの部分でも鼓舞してくれたり、本当に頼りになる選手だと思います。
――80分、楽しめましたか?
最初は結構緊張しちゃって、自分のパフォーマンスが出せなかった時もあったんですけど、自分たちの流れに乗れるについてしっかり、楽しむまではいかないですけど、充実感があった80分間だったと思います。この1年間やってきたことをすべて出し切ります!

