10月4日に開幕した関東大学ラグビー対抗戦。昨年、大学日本一を果たした早稲田は青山学院と対戦。新チームとして初の公式戦、青山学院の粘り強いディフェンスに攻めあぐんでいたが、後半自力の差を見せ突き放し、47-21で勝利し開幕戦を終えた。
2020/10/06
文●編集部
「開幕戦無事勝利できたことをポジティブに」早稲田大学・相良南海夫 監督
今日、こうやって開幕を迎えられたこと嬉しく思っています。開幕戦を観客のいる秩父宮で迎えられたことを本当に嬉しく思います。コロナ禍の中で選手も期するところが大きすぎて終始固くなっている試合だと思いましたし、ミスも多く流れをなかなかつかめなかったですけれども開幕戦を無事に勝利できたということをポジティブにとらえて次に向かっていきたい。
――ディフェンスにフォーカスしていたと言われていましたが、21失点となったことについては
トライはインターセプトと、余計なプレーからということが多かったので、ディフェンスシステムが崩れてというものではなかった。そこに関しては、問題視していない。PGで加点されているというのが、規律のもの、ペナルティー、ブレイクダウンまわりの反則が気になります。そこは映像をもう一度見てレビューしたいと思います。
――中6日での前半3連戦、メンバー選考に影響ありますか。
それは、我々だけでなく、他のチームもイコール条件でやっていますので当然、怪我の状況、コンディションの状況をみていい状態の選手を使っていきたい。選手権に入っていけば当然、タフな試合が続くと思っています。こういう過密日程の中で、メンタルもフィジカルも鍛えていきたい。今年は春も夏もなかったので。そんなに大きな怪我人もなく序盤の三試合を終えたいと思います。ラグビーですから何が怒るかわからないので。怪我なければいいなとは思いますが。
――今日の試合でもラインアウト、フェイズを重ねるなど、早いセットからの攻撃は特別意識付けしていますか。
相手より早いセット、今年だけでなく昨年から取り掛かっています。まだまだ自分たちの流れに引き寄せられていないのは課題があるかなと思います。もっともっとそういうところから、相手より早くセットして仕掛ける、成長させていきたい。
――実際に公式戦を戦ってみて、選手たちのフィジカル面での手応えはありますか。
今日の試合に限って言えば、相手より若干走り勝てたかな。という感じです。
――ブレイクダウンの判定についてどう感じたか。
実際は選手たちがどう感じたかという部分になりますが、レフェリーのジャッジ、基準、その流れでいくので、ゲームの中で修正しなければならない。本来ユニットで動かなければならないのが足りなかった。お互いの役割を動きながら認識できなかったことがペナライズにつながったかなと思います。
――初めて対抗戦に出場した選手や、全体的に印象に残っているプレーなどはありますか。
全体的に初出場メンバーは硬かった。赤黒(のジャージー)を着るというのを目標にしていると思いますが、こういうチャンスをものにできるようなアピールできたかという点においては少しおとなしかったかなと感じます。1年生の村田はいいボールキャリーで流れを作ってくれたので今後の期待感は持てました。