27日、リオデジャネイロ五輪で初採用される7人制ラグビーの女子アジア最終予選に臨むサクラセブンズこと女子7人制日本代表メンバー12人が発表された。
「今日はサクラセブンズにとって、今まで最高の数のメディアのみなさんに集まっていただきました。ありがとうございます」
浅見敬子HCは、会見の冒頭でそう言った。
「サクラセブンズにとって最初の決着地ですし、チーム一同、気が引き締まっています。日本のラグビーファンのみなさんの前で、我々らしい、サクラセブンズらしいラグビーをみせたいと思います」
現在のチームが始まったのは2011年、東日本大震災の直後だった。
「東日本大震災直後の2011年3月末の香港セブンズに、いろいろな思いをしながら集まって、そこをスタート地点として、毎月何日間もの合宿を何度も繰り返して、すべてを捧げてここまで来ました」と浅見HCは振り返る。
選手たちは「地獄のノンボール合宿」と呼んだ。
球技の日本代表スコッド強化合宿なのに、1日中ボールを持たない日は”ざら”だった。全くボールを持つことなく合宿が終わることさえあった。千葉県勝浦市の合宿では砂浜をかけ、急坂を這うようにして登った。顔に砂を貼り付けたまま宿舎に帰り、食事をかきこむと、泥のように眠った。それを1日に少なくて3度、たいていは4度、時には5度も繰り返した。