太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2024熊谷大会を最も楽しんだ選手の一人だろう。
ナナイロプリズム福岡の香川メレ優愛ハヴィリは2日間の試合を戦い終えると
「久々で熊谷へ帰ってきて、楽しかった」
と声を弾ませた。
「高校(熊谷女子高)とアルカスのアカデミーが熊谷だし、代表の合宿も全部熊谷。気持ちが引き締まりました」
スタジアムには家族や友人たちが掲げる「香川メレ」の横断幕が翻り、「メレ~」の声援が絶え間なく続いた。熊谷駅と熊谷ラグビー場を結ぶラグビーロードには3年間通った熊谷女子高がある。
熊谷ラグビー場はアルカスのアカデミー、ユースで練習し、セブンズユースアカデミーやSDS(セブンズ・デベロップメントスコッド)で過酷なトレーニングを重ねた思い出の場所。対戦するチームを見渡せば、アルカスユース時代のチームメイトがあちこちのチームにいた。しかも大会の最後、7/8位決定戦で対戦したのは、自身も昨年まで所属していたアルカス熊谷。
「ずっと一緒に練習していた仲間や、当時はユースにいた後輩の選手が揃っていて、チーム力をあげているなと思いました」
ところで、メレはなぜナナイロでプレーしていたのか。実は、報じられることは少なかったが、メレは昨年の1年間、日本のラグビー界を離れて世界に足を広げ、視野を広げてきたのだ。