7月20、21にわたって行われた「太陽生命ウィメンズセブンズ2025・北九州大会」の個人ランキングと本誌が選出したドリームセブンを発表。
トライランキング
1 レアピ・ウルニサウ ナナイロ 9T
2 大谷芽生 ながと 7T
2 タリア・コスタ パールズ 7T
4 チャリティー・ウィリアムズ フェニックス 6T
4 鈴木柚来 アルカス 6T
6 黒田美織 PTS 5T
6 三枝千晃 ディアナ 5T
6 アカニシ・ソコイワサ TKM 5T
6 堤ほの花 日体大 5T
10 アナ・ナイマシ ながと 4T
10 ヨレイン・イェンゴ TKM 4T
10 ナイコレ・ヴィタリナ TKM 4T
10 オリブ・ワザーストン パールズ 4T
10 谷山三菜子 日体大 4T
トライ王に輝いたのはナナイロプリズム福岡のレアピ・ウルニサウ。チームが大会最多の39点をあげた初戦の追手門戦では不発だったが、次のアルカス戦で相手DFの真ん中を突き抜ける豪快突破から独走トライを奪うと量産モードに点火。圧巻の独走あり、魔法のようなステップありと多彩なトライスコアリングパターンを見せつけた。
2位は本大会MVPのながと大谷芽生。7トライのうち実に6トライをDAY2の3試合であげた。同じく7トライで2位に並んだのが熊谷大会でMVPを受賞したパールズのタリア・コスタ。熊谷での全試合トライに続き北九州でもプール戦3試合、さらに準々決勝の日体大戦でもトライをあげ来日からの連続試合トライを10まで伸ばしたが、準決勝のながと戦でノートライに終わり快記録もストップ。しかし続く3位決定戦のPTS戦でトライをあげた。今度の記録はどこまで伸びるか?

レアピ・ウルニサウ
得点ランキング
1 レアピ・ウルニサウ ナナイロ 55=9T5C
2 プルーニー・キヴィット ながと 43=3T14C
3 谷山三菜子 日体大 42=4T11C
4 ヨレイン・イェンゴ TKM 38=4T9C
5 大谷芽生 ながと 35=7T
5 タリア・コスタ パールズ 35=7T
7 チャリティー・ウィリアムズ フェニックス 30=6T
7 鈴木柚来 アルカス 30=6T
9 黒田美織 PTS 29=5T2C
10 須田倫代 パールズ 27=3T6C
熊谷大会に続き、ナナイロのレアピ・ウルニサウがトライ王とともに得点王も獲得。2大会連続の2冠に輝いた。自陣から長距離を独走してトライをあげたあとでも顔色を変えずに淡々とキックを決めてみせるところに、2度の五輪で大舞台を踏んできた勝負強さを感じさせる。
2位は優勝したながとのキヴィット。43点をあげた※訂正しました。
3位の日体大・谷山三菜子は熊谷大会の4位から順位を上げたが、4T11Cの42点は熊谷大会と奇しくもまったく同じだった。

谷山三菜子
ドリームセブン 大谷芽生 ながとブルーエンジェルス
得点35(7T) 25歳 164/60
(京都JOINUS-石見智翠館-立正大・アルカス熊谷・サクラセブンズ:東京・パリ五輪出場)

大谷芽生
7Tは大会トライランク2位だが、うち6Tは最終順位をかけたDAY2の決勝トーナメント3試合であげたものだから価値はさらに高い。無論DAY2のトライ王だ。TKMを破った準々決勝では先制+2本目のワンツーパンチ+後半突き放しのトライ。準決勝のパールズ戦と決勝のナナイロ戦では相手が反撃のトライを挙げた直後に流れを引き戻し、相手の息の根を止める大きなトライを決めた。
「私の強みの強気な部分を出してチームに流れを持ってくることを意識しました」
DAY1はナナイロプリズム福岡に熊谷から続く3連敗を喫し、追手門学院とは引き分けプール戦全体6位と振るわなかったが、DAY2は「しっかり前を見て、自分の判断で何をするかを決めて、強く行ったことがトライにつながったと思います」

相手ディフェンスの隙間をスパッと切り裂くランニングの突破力は圧巻だが本人は「内側の選手がすごく良い仕事をしてくれるんです」。サクラセブンズの大黒柱。文句なしの大会MVPだ。