6月21日から開幕する、太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2025に出場するチームの新戦力情報第5弾。今回は横河武蔵野アルテミ・スターズと追手門学院大学VENUS。
横河武蔵野アルテミ・スターズ
安永佳奈 日経大/帆柱YR-福岡レディース-東筑高 22/166/65
山本彩花 日体大/ヤングウェーブ-福岡レディース-東海大福岡高23/152/53
梅津悠月 日体大/山形一中-国学院栃木高 22/157/57
木川海(うみ) 佐沼高→筑波大/佐沼プラタナス-宮城Dianate 18/160/60
松本栞 四日市メリノール→専修大/瀬戸RS-愛知ラガール-四日市メリノール 18/163/58
大倉小歩(さほ) 関東学院六浦→上智大/函館RS 18/162/64
山田望結(みゆ) 北越→帝京大/ORYGINA NIIGATA 18/158/49
辻伶奈 追手門学院高→帝京平成大/京都西RS-ガールズ兵庫/SCIX 18/165/68
田中芽衣 修猷館高→東京学芸大/福岡レディース 19/162/56

安永佳奈
大卒は日経大から安永、日体大から山本、梅津の2人。首都圏の大学に入学した大学1年生が6人加わった。
安永は高1でU18花園女子15人制に選ばれ、福岡県屈指の進学校の東筑から日経大へ進学。
「自分で将来のキャリアデザインを考えて、外国人選手とコミュニケーションを取って自分で就職先も探して見つけてきた。スゴい子です」と日経大の淵上監督も舌を巻く。2023年のアジアシリーズ・カザフスタン戦に向けたサクラ15候補を経験。

梅津悠月
日体大から加入の山本彩花はSH、梅津悠月はWTB。梅津は昨季の太陽生命シリーズ4試合で大内田夏月に次ぐチーム2位の10トライをあげた。国栃-日体大を通じ、松田凜日、向來桜子、高橋夏未ら上下にビッグネームがいて地味な印象だが、セブンズの理解度は高い。
大学1年生では、木川海と辻伶奈、松本栞、田中芽衣が6月7-8日のカレッジセブンズに出場。木川と辻、田中の3人はそれぞれ3トライをあげる活躍をみせた。

木川海

辻伶奈

松本栞
木川は昨年12月のグローバルユースセブンズで「U18女子SDS」の主将を務め、準決勝でNZ、決勝でオーストラリアを破っての優勝へ導き、自身も大会ベストセブンに選出された。昨年の太陽生命シリーズではチャレンジチームで3大会に出場、12トライをあげた。
追手門学院VENUS
鈴木歩羽(ふう) 啓明学園/愛知ラガール 161/64
佐伯佳菜実(かなみ)追手門学院高/東大阪RS-South Moles RFC-浪花闘球娘 164/57
加古新衣那(にいな) 追手門学院高/豊中RS 153/50
松尾碧衣(あおい) 追手門学院高 164/58
佐藤晃羽(こはね) 鳴門渦潮/鳴門RS 162/63
太陽生命シリーズが創設された2014年の横浜大会に参加して以来、小所帯ながらすべての大会、すべての試合に出場を続けている追手門。過去3シーズンの年間順位は7位⇒8位⇒9位。上位進出はなかなか果たせていないが、常に上位チームに食い下がる戦いを見せている。
今季の新加入選手は5人。うち3人は追手門学院高からの内部進学者で、2人は府外からやってきた。
愛知県の啓明学園から加入した鈴木歩羽(ふう)は2019年、中学1年のとき「あいちトップアスリートアカデミー ユース選考会に1期生として合格したのを機に愛知ラガールでラグビーを始め、高3の2024年にはセブンズユースアカデミーに選出され、8月にはコベルコ杯の東海選抜、12月にはU18花園15人制の東軍でプレーした。

佐藤晃羽
鳴門渦潮の佐藤晃羽(こはね)は全国U18女子セブンズには高1から高3まで3年間連続出場。夏のコベルコ杯には高2、高3で出場した。
内部進学者では佐伯佳菜実がコベルコ杯の近畿選抜、高3の全国U18セブンズを経験。追手門学院では高校と大学の女子部員が日常からVENUSとして一緒に練習している強みを活かしてチームプレーの精度を高め、上位進出を果たしたい。
![]() (おおとものぶひこ) 1962年宮城県気仙沼市生まれ。気仙沼高校から早稲田大学第二文学部卒業。1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』(文藝春秋)で活動。’87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。 プロフィールページへ |