2028ロス五輪へ始動した新生サクラセブンズ熊谷合宿レポート・兼松由香新HCが、大橋聖香・岡元涼葉両キャプテンに訊く | ラグビージャパン365

2028ロス五輪へ始動した新生サクラセブンズ熊谷合宿レポート・兼松由香新HCが、大橋聖香・岡元涼葉両キャプテンに訊く

2024/09/20

文●大友信彦


9月16日、兼松由香新HCの就任したサクラセブンズが熊谷合宿での練習を公開。あわせて、兼松新HCの就任ミニ会見が行われた。



熊谷合宿参加メンバーは以下の通り(名前/所属/身長/体重/年齢 ★はアジアシリーズ中国大会メンバー)
★秋田若菜 自衛隊体育学校PTS 165/60/21
★石田茉央 東京山九フェニックス 160/62/21
★大橋聖香 ナナイロプリズム福岡 160/69/20
★岡元涼葉 東京山九フェニックス 155/60/22
★迫田夢乃 ナナイロプリズム福岡 154/44/25
★高橋夏未 日体大女子 160/62/21
★谷山三菜子 日体大女子 163/60/19
★辻崎由希乃 ながとブルーエンジェルス 161/61/30
★坪井美月 ながとブルーエンジェルス 156/59/25
★永岡萌 横浜TKM 163/67/25
★永田花菜 ナナイロプリズム福岡 168/60/24
★古屋みず希 三重パールズ 167/64/25
★吉野舞祐 ナナイロプリズム福岡 160/60/23
藤崎春菜 ながとブルーエンジェルス 163/68/27

兼松HCは2002年にスペインで開かれた女子ワールドカップ(15人制)に出場。19歳10ヵ月の若さで初キャップを得た(当時は旧姓「本間」で登録)。7人制では2004年の香港女子セブンズに初出場し、2016年リオ五輪までに28キャップを得た(歴代9位)。

兼松由香HCは歴代9位の28キャップを獲得

兼松由香HCは歴代9位の28キャップを獲得


リオ五輪後は代表を退き、2019年からユースアカデミーのHCを、2024年パリ五輪ではアシスタントコーチを務めた。

「リオのときは金メダル獲得という目標を掲げて、5年ほどその目標に向かって頑張ったのですが、その目標を信じることはできたけれど、どう勝つかまではイメージできなかった。それから8年経って、ワールドシリーズでは5位に入ったり、選手のスキルも上がりました。『金メダル』もリオのときに掲げた『夢』ではなく現実に近づいている、この選手たちなら獲得できる、8年前とは違う、目指せる位置に来ていると感じています。この次期にHCができることは光栄ですし、選手・スタッフのみなさんに感謝しています」


パリ五輪のパフォーマンスと成績をどう捉えているか。


パリ五輪では、全員でつなぐ集中力、連動、こういうのが日本の戦い方なんだなと感じた

「今まで日本はフィジカル面で越えられない壁があったけれど、今回は自分たちのスタイルを出すことで通用するところも見えた。負けた2試合については、強豪のプレッシャーの中で自分たちのラグビーを出す難しさを感じたけれど、そのあとの3試合ではやってきたことを出せた」


通用したのはどういう部分だったか。


「まず、動き続けること。一人一人ではなかなか勝てないけれど、7人全員が動き続けること、継続する力では勝負できる。また、短いパス、細かい動きで繋いでいく力もある。ワールドシリーズ・バンクーバー大会のオーストラリア戦では自陣ゴール前から2分以上継続してトライを取れたプレーがありました。これは他の国には取れない、日本ならではのトライだなあと感動しました。全員で繋ぐ集中力、連動、こういうのが日本の戦い方なんだなと感じました」

日本の可能性を兼松HCは評価している。

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