「ジャパンは厳しくそして強いチームだった」ジョー・シュミット アイルランド代表HCが認めたジャパンの実力 | ラグビージャパン365

「ジャパンは厳しくそして強いチームだった」ジョー・シュミット アイルランド代表HCが認めたジャパンの実力

2019/09/29

文●編集部


28日、静岡スタジアムエコパで行われたラグビーワールドカップ2019・プールA、日本代表対アイルランド代表。優勝候補の一つアイルランドは12-19で敗れた。世界のラグビーシーンに大きな衝撃を与えたアップセットを許した闘将ジョー・シュミットヘッドコーチとローリー・ベストキャプテンが試合を振り返った。


最初の20分はゲームをコントロールできていた…

前半13分、CTBリングローズがハイボールキャッチで先制のトライ

前半13分、CTBリングローズがハイボールキャッチで先制のトライ

まずは日本のチームにおめでとうといいます。エネルギー、インテンシティー本当に素晴らしかったです。日本はビッグチームでした。私たちは勝ち切ることができませんでした。最初の20分は、12-3でゲームをコントロールできました。時間がたつたびに、相手の方に流れがいってしまったと思います。

例えば、私たちはペナルティーを犯してしまいました。そして、スキルも素晴らしかった。ですから、そこに対して自分たちが対応しなければならなかった。ジャパンは以前の試合でもそういうことをしていました。そういった試合展開になることは想定していましたが、リーチがベンチから来た時のクウォリティーも非常にいいものを持ってきていました。

田村優、ラファエレ・ティモシーも自分たちのいいようにプレーしていました。私達はオフサイドをしてしまいました。そしてプレーがためらいがちになってしまいました。それによって相手の勢いにのまれてしまった。そして相手の勢いがどんどん増していきました。

今日の負けというものを自覚するのは難しいです。本当にジャパンがよくやっていました。これから、中4日、中8日というスケジュールで試合があります。私達にはチャレンジが課されます。

けが人については、ロブ・カーニーは、若干頭を打ちました。大丈夫だと思いますが、HIAをパスできませんでした。HIA3でパスできなければ、ロシア戦には出場することができなくなります。ジャック・コーナンは、残念ながら足を骨折しています。ですから明日、アイルランドに帰国することになります。

ミスでセットピースからプレーを継続できなかった。ジャパンにボールを保持する時間を与えてしまった。

――試合の前に、ピッチの幅を使ってボールを広く展開したいと言われていましたが。


シュミット わたしたちとしては、これまでやってきたプレーと違うことをやろうとはしていません。良いラインブレイクもできていましたし、トライも2つとれました。プレッシャーもかけていきました。ロブ・カーニーのトライは2つのアドバンテージのあった中で取ることができました。

それから日本がボールをキープしはじめてから、いくつかミスを犯しました。おそらく後半で2つのラインアウトミスがありました。セットピースからプレーを継続することができませんでした。結果として日本がボールを保持する時間が長かったと思います。


――敵陣でペナルティを獲得した時ショットを選択したこと


ベスト わたしたちが何年もやってきたことなのですが、ペナルティーがこのエリアであれば、3点を狙おうと思っていました。今日の試合でいえば、4点差ということで、ラインアウトからのスコアを狙いました。それは、これまでもラインアウトからのスコアができていたからです。ただ、今日のジャパンはラインアウトディフェンスがよかった。

ボーナスポイント「1」は重要になってくる。

――最後のプレーですが、ボールをタッチに蹴りだすことは満足している


シュミット ボーナスポイントは重要だと思います。プール2戦で我々が6ポイント。ジャパンは9ポイントということになります。サモアが(現時点で)5ポイント。準々決勝進出するために上位にならなければならないので、サモアよりも上になるには1ポイントが必要。サモアとは5日後に試合します。これからの2試合を考えると厳しい戦いになるでしょう。これからは上位進出のためにしっかりと追いかけていかなければならない。


――中6日ということで、選手たちはある程度の余裕があった。選手は変えていくのか


シュミット 今の段階で答えるのは難しい。選手たちはCJ、ジェイムスライアンは最後までプレーできていました。先週は火曜日に軽めの練習からはじめて木曜日にはキツめの練習をしました。リカバリーはうまくできていたと思います。ただ、バックラインを2人変更するということで、勢いをもとうと思いました。次の試合でも同じような布陣で戦おうと思っています。


はじめからジャパンは厳しく強いチームだと思っていたし、実際そうだった

――実際にゲームを見てみて日本のパフォーマンスについて想定以上のものがありましたか


シュミット 日本のパフォーマンスは私の期待値を上回っているということはありませんでした。私ははじめからジャパンは厳しい強いチームだと思っていましたし、実際にそうでした。非常にいいエンジンをもっているチームで、タイトファイブも非常によかったし、アマナキレレイマフィもリーチマイケルも姫野もよかった。そして、ルークトンプソンも価値あるプレーをしていました。

BKも全体的に非常によかった。松島も危険な選手。レメキもそうです。クオリティーの高い選手たちがいて、そして高い質のプレーをして抑え込むのが難しかったです。ラックも深くプレーしていて、先手をとっていくということをしていたので、ディフェンスラインは最初のタックルから2m離れたところにあるのですが、そこから再びスピードをもって上がってきていたので、ディフェンスも素晴らしく、私達は非常に難しいアタックを強いられました。彼らのプレーは賞賛しています。


中4日でロシア、中8日でサモア。準々決勝進出にむけて新たなチャレンジがはじまる

――アイルランド、9回ペナルティーを犯した。


シュミット 一度ビデオを確認したいと思います。ただ、フラストレーションは何人の選手から感じました。そして自分が見たもの、選手の感覚を照らし合わせていきたい。以前もこのレフェリーに感じたものは選手も感じていました。もう一度ビデオを見て、何かあれば、レフェリーの団体に話をしてみますが、こういった一般の場でのコメントは差し控えたいと思います。


――今日の一番残念な部分は。次戦までの短いインターバルで選手たちにどんな声をかけますか


シュミット 最初の20分で2トライ取りました。そのあと点を重ねることができなかったことは残念です。拮抗な展開で、プレッシャーをかけながらも、最終的に後半は日本にボールをもたせてしまった。自分たちのプレーをして次の試合で自分たちの力を証明しなければならない。

次の試合まであまり時間がありません。火曜日に神戸でオープンセッションをやりロシアと試合になります。彼らはフィジカル、闘争心があり、競争力があるチームです。そして日本を相手に非常にいいゲームしていた。そういった強いチームと対戦しなければならない。

サモアもボールをもってプレッシャーをかけるチーム。中5日で厳しい試合が待ち構えています。もう一度気持ちを切り替えて、プレッシャーがかかる中で今夜よりもよりいいパフォーマンスをしなければならないと思っています。

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