5日、サモアに快勝した日本代表は、軽めの調整を終え11日(日本時間の12日)に行われるアメリカ戦に備えた。練習後、日本の強みである強力なFWを指導するスティーブ・ボーズウィックFWコーチが取材に応じた。
ジャパンのドライブは一つの武器になったと相手も思っている
−−サモア戦のラインアウトについて
スティーブ 我々のドライブに対して、随分人数をかけて止めにかかっている。そしてゴール前の判断も促されるところです。(サモア戦では)オブストラクションでのペナルティーがありました。その場面をビデオで確認しましたが、ボールキャリアと直接なコンタクトが行われていたので、そこはオブストラクションではないと思いますし、ペナルティーなった理由も背景も理解し難いです。その話はいいとして、ジャパンのドライブは一つの武器だと相手も思っていると思います。そしてそれを止めるために多くの人数をコミットしているのです。そういう状況の中で選手たちは非常によくがんばったと思います。
−−ワールドカップ3試合を通してFWの働きについて
スティーブ この何年かでFWは進化をし続けています。このワールドカップが始まってからも成長しています。毎回対戦相手が大きく、体格差があり非常にビックなチャレンジをしています。その中でもFWは素晴らしい仕事をしてくれていると思います。アメリカも大きくて、パワフルな選手がそろっています。今週もベストなパフォーマンスを見せてくれることを期待します。
日本が誇りに思ってもらえるようなチームであるということを世界に見せたい。今までのワールドカップでの歴史を振り返ると日本は結果を残せていません。こうして選手たちが活躍することで、若い世代にインスピレーションを与えて、今、子どもたちは「ラグビー選手になりたい」といって走り回っている状況があると思います。
それを遂行するには、選手たちの体力がなければなりません。ですから、日本の選手たちはフィットネスを高めてきたのです。それは本当に、ものすごくハードなトレーニングが必要でした。ここまでくることができた選手たちのハードワークを讃えたい。