13日、ラグビー日本代表は「リポビタンDチャレンジカップ2024」ジョージア代表と対戦し、23-25で敗れテストマッチ2連敗を喫した。
ジャパンは前半2分、ジョネ・ナイカブラのトライで先制するも、その後2本のPGを与え7-6とジョージアに1点差とされてしまう。それでも17分、SO李承信がPGを落ち着いてきめ10-6とした。
ジョネ・ナイカブラの先制トライ
李承信のゴールも決まり7-0
李承信のPG
20分、ジョージアにゴール前ラインアウトからドライビングモールでトライを決められ逆転を許した。さらに密集の中で危険なプレーをしたということでFL下川甲嗣のイエローカードがアップグレードでレッドカードとなり、残り60分近く1人少ない中で戦わなければならなくなってしまう。
下川甲嗣が危険なプレーでイエローカード。さらにアップグレードでレッドカードに
李承信のPGで再び逆転するも、28分、ジョージアに再びトライを許し13-18と前半はビハインドで折り返す。
後半ビハインドからスタート
後半、李がPGを決め16-18とした59分、ジョージアが危険なタックルでイエローカード。14人 vs 14人の戦いとなる。すると64分、敵陣ゴール前の攻防で、FWがプレッシャーをかけ、アウトサイドにスペースを作り、WTB長田智希が逆転のトライ。李のゴールも決まり23-18とジャパンが再び逆転に成功する。
李のPGで13-16
初キャップの岡部崇人
長田智希の逆転トライ
李承信のゴールも決まり23-18
ジャパンは65分、HO坂手淳史、SO山沢拓也、SH小山大輝のワイルドナイツ3人をピッチに投入。LOワーナー・ディアンズからFLティエナン・コストリーへ。68分にはWTB根塚洸雅を投入し終盤の10分を迎える。
小山大輝が初キャップ
72分、サナイラ・ワクァが痛恨のペナルティ。イエローカードでジャパンは13人と2人少ない状況で残り時間を戦わなければならなくなってしまう。すると74分、ジョージアに逆転を許しそのままノーサイド。23-25と勝たなければならない重要な試合で勝ち切ることができなかった。
74分ジョージアが逆転トライ
エディージャパンとしてはイングランド代表戦からテストマッチ2連敗を喫した。来週は舞台を札幌に移し、イタリア代表とのテストマッチに挑む。
そのままノーサイド。エディージャパンはテストマッチ2連敗
HIGHLIGHT
エディ・ジョーンズHC
エディー・ジョーンズHC
もちろん残念な試合でした。ガッカリシマシタ。まず、ジョージアの勝利おめでとうございます。彼らはチームのために試合に勝つために必要なことをしていました。試合のうち60分間、1人足りなかったのですから、それは常に難しいことでした。ラスト10分でもう1人失い、さらに非常に難しくなりましたが、それを乗り越えるには力は十分ではありませんでした。でも、選手たちの頑張りは本当に誇らしかったです。
ディラン・ライリー
後半のスコアは10-7で私たちは勝っていました。とてもいい学びになったと思います。レッドカードをもらったとき、ほんの少しの間ですが私たちは少し冷静さを失い、私たちはこれまでとは違うディフェンスをし始め、試合に勝つのに十分な得点を相手に与えてしまいました。そして最終的には、それが勝敗を分けたのです。しかし、選手たちの努力には本当に目を見張るものがありました。
20分で下川甲嗣はレッドカードに。
――若い選手にとってはいいレッスンになったということか。
確かに、選手たちにとってはいい勉強になったと思います。ええ、試合の入りはよかったです。これ以上いい試合のスタートはなかったと思います。そしてレッドカードが出され、その無念さと戦わなければなりませんでし た。そのため、私たちの集中力や注意力が少し低下したのかもしれません。
齋藤直人
そして、それは時として、経験不足が引き起こすこともあるのです。でも、その後、私たちはかなりいい形で巻き返せたと思いますし、リーチもキャプテンとして、チームが巻き返すために素晴らしい仕事をしてくれました。最後まで戦い抜いた姿は見事でした。でも、こういったことはずっと覚えているものですし、いい勉強です。
レッドカードとなってしまった下川甲嗣
甲嗣はダーティな選手ではないし、暴力的なプレーをする選手でもありません。ただ、彼がやったことは間違いでした。それが最近のレフェリーのやり方で、レッドカードになります。2年前に遡れば、おそらくペナルティですらありませんが、今はレッドカードです。私たちはそれを受け入れます。私たちはそれが正しいことだと受け入れていますし、それは私たちにとって良い経験です。
――齋藤直人のパスアウト
確かに試合開始時はそうですね。でも、その後はクイックボールが入らない時期が続いたので、彼にとっては難しい状況でした。でも、確かに、彼は選手として成長し続けていますし、世界最高のSHの一人になれないわけがないと思いますよ。
齋藤直人
――一人なくなって難しい試合になった中で、後半に向けてどう立て直そうとし、どううまくいったか
後半はうまく対応できたと思います。前半は攻め方がある程度決まっていましたからね。しかし、1人少なくなったことで、攻撃を修正しなければならなかったのは確かです。私たちは本当にうまくやったと思います。
全般的に、モールディフェンスで苦戦したと思いますし、それは私たちにとって継続的な課題です。修正には時間がかかりますが、必ず改善します。後半は勝つことができるチームに見えました。私たちは試合に勝つ以外のことはすべてやりました。試合を締めくくるべきときに締めくくれなかったことは、私たちにとって大きな教訓です。
――ワーナーを替えた意図
ガソリン切れです。充電ステーションを探す必要がありました。
リーチマイケルキャプテン
リーチマイケルキャプテン
皆さん本当に今日たくさんのファンが日本代表者に来てくれて本当に感謝してます。今日の試合に関しては日本代表らしい戦いだと思います。誇りに思ってます。ただ、この結果は、満足できる結果ではないので、次のイタリア戦に向けて良い準備をしていきたいと思います。
ーー前半から1人少なくなり13人での戦いなった
そうですね。もうとにかくポジティブに考えること。1人少ないからといって負けることはないのでもうとにかくポジティブに自分の役割だけをやるということを考えていました。
ーー来週のイタリア戦に向けて
イングランド戦に続いて反省点をクリアにして成長しているので、この試合で得られたことをしっかり次の試合にむけて準備していきたいと思います。必ずこのチームは4年後、結果出します。
SO李承信
そうですね。前半立ち上がり先制トライができていい入りができたんですが、その後のゲームマネジメントやコントロールのところで、自分たちがしっかりコントロールできなくて相手にセットプレーだったり、チャンスを与えてしまった。
途中でカードは出ましたけど、80分間一貫性をもって自分たちがコントロールできなかったので、それがスコアに表れたのかなと思います。
ーー超速ラグビーが出せた部分は?
特に今半のところ、こうアンストラクチャーなところからどんどんボールを展開してチャンスを作れましたし、後半はロッカーでペナルティーのチャンスがあればクイックで自分たちでせめて以降という話をしていて、(齋藤)直人さん筆頭に自分たちがで積極的にアグレッシブにアタックができて、最終的にスコアやトライまでいけていたのでそういうところは収穫だったと思います。
矢崎由高
ーー李選手含めて若い選手が躍動しています。
矢崎(由高)もそうですし、ワールドカップ終わってから本当に新しい日本代表として新しいラグビーを今作り上げているところなんですけど、本当にこういうタフなゲームが自分たち若い世代にとってもいい経験にもなりますし、また自信にもなって次に活かせていけると思うので、まずはテストマッチは本当に結果が全てなので、しっかり反省するところは反省して、次のイタリア戦にしっかり勝利したいと思います。
ーーイタリア戦にむけて
もう1回、ゲームコントロールであったり、エリアマネジメントのところを特に個人的に本当に反省するところが多かったので、そこをしっかり9番10番でコントロールして、あとはセットプレーは本当に良かったと思いますし、どんどん自分たちのエリアで、自分たちのラグビーをどんどん強みを生かしながら、チャレンジしたいと思います。
WTB長田智希
ーー代表初トライについて
チーム全体でアタックを繋げてそこから最後スコアに繋げられたのは良かったかなというふうに思います。
ーーイングランド戦では取りたいところでとりきれなかった。今日は取り切れた試合なのでは?
いや、正直取りたいところで取り切れなかったからこの結果になったかなというふうに感じてるんで、チャンスはいっぱい作り出せる中で、まだまだそこは足りてないなというのは感じてます。
ーー今日の課題は?
課題でいうと取り切るところ、いくつもチャンスは作ってるんで、そこでしっかり取り切るところ、DFはいい粘りも見せれたんで、次に繋げてしっかり課題を修正していきたいと思います。
長田智希
ーー初の11番としての先発
自分の仕事や役割というのをしっかり全うできなかった部分もあるんで、特にキッキングのところで、なんでそこは個人としても修正すべきかなというふうに感じます。
ーーイタリア戦にむけて
今日、本当に結果に繋がらなかったんでイタリア戦に必ず勝利という結果を得られるように、また1週間いい準備したいと思います。
SH齋藤直人
齋藤直人
まず、結果を残せなかったところは本当に残念ですし、これだけ多くの方に会場に駆けつけていただいたので、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ーー序盤はいい形でトライを奪えた
はい。いい形で奪えたと思います。特にジョージアは勢いがつくと本当に強いチームなんで、特にファーストコンタクト、アタックもディフェンスも含めてうまくいった結果、ああいった早い時間帯に1トライにつながったと思います。
ーー中盤から後半にかけての試合の流れは?
まずトライした後に自分たちでペナルティゴールで6点を失った部分と、また人が少なくなったあたりから少しずつ規律の乱れで勢いが向こうに渡ってしまったかなと思います。
ーー超速ラグビーを目指す中で、途中外に蹴り出す選択もあるにも関わらずタップしたというシーンもありました。あのあたりの判断について
時間と状況と相手が疲れているのはもちろんわかってたのと、あとはセットプレーが強いチームということで相手の土俵で戦わないという意味でも、今日はうまく使いたい場合もありました。
ーー超速ラグビーの成熟度
まあ、ゴールはないと思うんですけど、イングランド戦にくらべれば間違いなくチームとして成長していると思います。けど、結果が全てだと思うので、次のイタリア戦は必ず勝ちます。
ーー後半そういう状況の中でトライを1本取れましたし、後半も超速ラグビーは出ていたと思いますが、手応えは?
14人という中で点も取れましたし、自分たちがどこで戦うかをしっかり全員が認識できていました。人数が不利な中でも点はとれるなと感じました。
ーー齋藤選手は、ご自身の移籍も発表した後の今日のテストマッチでしたが、気持ちとしては?
そこはもう今は日本代表で勝つことにフォーカスしているので、100%日本代表のコミットして、日本のためにプレーするつもりです。
ーーイタリア戦にむけて
今日も含めていろんなシチュエーションがあるのがテストマッチだと思うので、そういった中で本当に順応していくことがすぐ求められるとおもっています。そういった部分で、次の日曜日に試合があり1日多く準備できますし、いろんなことを想定して準備したいです。
テビタ・タタフ
久しぶりに代表での試合に出s場したテビタ・タタフ
ーー久しぶりの試合
ジョージアは強かったです。
ーー強みを出したかった?
自分のボールキャリーでどんどん前に出したかった
ーーフランスで決勝までプレーして疲れは?
疲れてはいましたけど、Go Foward の気持ちで戦いました。
ーー久しぶりに櫻のジャージを来て気分は?
嬉しかったです。
ーーレッドカードは出ましたけどいい試合ができたことで充実感はある?
次は同じ14人で戦う場面で自分たちがやりたいラグビーを最後までやり続けられるようにしたい。
ーーイタリア戦
イタリアはフィジカルが強いですが、しっかりフィジカルとスピードで勝負していきたい。