ラグビー日本代表は、26日に行われる「リポビタンDチャレンジカップ2024」オールブラックス戦にむけ、FWのみの関東合宿を開始した。初日は浦安D-Rocksのグラウンドでスクラム、ラインアウトのセッションが行われた。練習にはBKからSH藤原忍も参加。連携部分の確認を行っていた。
今回新しくチームに招集されたPRオペティ・ヘル(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)も練習に参加。ジャパンのセットピースを確認した。
練習後、怪我から復帰してきたHO坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)とLOワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)の二人が取材に応じた。
坂手淳史
――今回のようなFWセッションについて
大事だと思います。PNC(パシフィック・ネーションズカップ)の時もワールドカップから(メンバーがチームに)分かれてセットプレーを合わす時間が必要でしたし、新しいメンバーもいますし、僕も。
――オペティ・ヘルとは初めてスクラムを組みますが
楽しみですね。彼の大きさを活かせることができればと思っていますが。
――トンガの選手とスクラムを組むのは慣れている?
アサ(ヴァルアサエリ愛)ですね。。。慣れているというか、全然違うんで。(オペティの)特徴に気づいて早くサポートしてあげたいなと思っています。まだ初日なんで全然わからないですけど、パワーは100%あるんでそれを活かせるようなポジションで組んでいきたいですね。
――オールブラックスにむけて
全体的に伸ばさないといけないと思っています。僕もサモア、フィジーとチームにはいなかったのでそこでチームがどう成長していたのかわからないですけど、何か一つを伸ばすというか、全ての部分をあげていかないといけない、そのための合宿だと思っています。
スクラム、ラインアウトなどのセットピースは僕らのラグビーをする上で重要になってくると思います。すぐにボールを出せればアタックができる時間も確保できるのでその部分でこの合宿は重要だと思って取り組んでいます。
――姫野選手が戻ってきて何か話は
話しました。いろいろと。「何持っていったらいい?」」と言われたので、「パスポートと気持ち」と言っておきました(笑)。(一緒にやれて)嬉しいですよ。大学から一緒にやってきましたし、気持ちのところもパッションがありますし。
――チームとしては
まだまだじゃないですか。チーム全体としてまとまっていないですし、今日の朝に集まって、セッション1回だけですからこれから理解していくと思います。
――FWのミーティングは?
しています。この3日間の合宿で、スクラム、ラインアウト、それからアタックのところの連携部分とか。
――ラインアウトのところでフォーカスしているのは
PNCの中でラインアウトは良くなっていて、ボールタッチに出てからラインアウトするまでのスピードも早くなりましたし、相手のところでしっかりボールを取るというところもうまくなっているので、そこをすごいもっと伸ばしていきたいところですね。
自分たちのスローイングとジャンパーがあっていないミスがゲームに大きなインパクトを残していたところもあったので、しっかり合わせていけたらと思っています。
練習でも100%でやるということは意識をしています。アイフレームと自分たちでは呼んでいますが。顔の前でないと相手にカットされたりしてしまうので、自分ちの100%いい形でやろうと。
――怪我でチームを離れてからどう過ごしていた?
京都に戻ってました。佐藤さんのところでリハビリしていました。先週ワイルドナイツの方に戻ってチームの練習に合流して、今代表に来ているという感じです。(怪我の状態は)まだ完璧ではないです。これからラグビーをやっていく中で痛みが少し出てくると思いますが、それを活かしてやっていけばすぐに100%なれるんじゃないかな。
――2年前のオールブラックス戦は結構善戦しました
あんまり覚えていないですけど、自分たちのやるべきことはやりたいと思っていますし、オールブラックス戦までの2週間、大事になってくると思います。この期間を自分たちにとって有意義な時間にしていきたいと思っていますし、チームとしてもう一回集まって、みんながこのチームでしっかりやるという意思をだしていかないといけないなと思っています。
――国内では今年最後のテストマッチとなります
楽しみです。僕自身もラグビーから離れてしっかりといい準備をしたいなと思います。まだ100%ではないので、怪我をしたところをもっと強くして戻りたい。ここからの4試合大事だと思っています。たくさんテストマッチをやってきて、PNCもあって、結果ももちろんほしいですけど、自分たちのやりたいことが出せるように。
――FWだけで合宿するメリット
小さいパックになってコネクションが取りやすくなりますね。特にFWだけだと、僕達の近いところのアタックだったり、DFだったり、すごく小さなラグビーにフォーカスできるのがいい。細かいところをよりよいものにしていくために時間を充てられるということもいいですね。
チームになってしまうといろんなことが見えてしまうので、小さなラグビーにすることで細かなものにフォーカスできるのはこのような合宿をやるメリットだと思います。
ワーナー・ディアンズ
リフレッシュできました。今日やって(スクラム)良かったので、これから少しずつスタンダートをあげていきたいですね。
――2度目のオールブラックス戦
やっぱり絶対出たいですね。楽しみです。前回のオールブラックス戦はあとちょっとで勝てるところまでいって、今回もいい試合ができるんじゃないかなと。
――どうすればオールブラックスに勝利できる?
チームが一体になって、全員がコミットしてプレーしないと勝てないと思う。フィジー戦のDFも課題がでましたし、アタックもどこのエリアでプレーするとか課題もあって、次のオールブラックス戦までにみんなが何をしなければいけないかということが明確になった。
――これから上げていかないといけないところ
個人的にはチームのDFがまだまだかなと。システムというより、気持ちの部分で全員がチームメイトのために働けるかというのももう少しあげていきたい。
――タックルの出来は?
もっと成長したい。タックルしていきたい。ハードワークしたい。タックルの回数をあげていきたい。
――1試合20回超えてしまうけど
それをやりたい。それくらいにあげていきたい。運動量もそうですし、試合の流れを読むことも必要ですし、どこで試合が行われるかという読みも大事でどこでポジションニングできるか。相手の映像を見て分析することも大事だと思います。
――今回はマイケルもいない
できるだけ自分の仕事をやってチームをパフォーマンスで引っ張っていくということを個人的に目指しています。
――姫野選手とオペティ・ヘル選手がチームに入ってきた
姫野さんは今まで代表でやってきてリーダーシップもあるし、毎回高いスタンダードをもってプレーしているので。オペティはもうフィジカル。チームにとって必要だなと思います。オペティのキャリーの後、どれだけスペースが空くかとか、ビッグタックルでチームを盛り上げる選手だと思います。
いいプレーが出た後、続けていいプレーをしたいし、オペティはオフロードもうまいし、味方だと頼もしい。相手だといやだけど。
――オールブラックスの印象
新しいコーチ、スタッフがいて、スタイルが変わったというか、狙えるところが少しあるかなと。オールブラックスはキックバトルがすごく強くて今のDFは狙えるところがあるし、自分たちの超速ラグビーではキックカウンターとかそういうところで狙えるスペースとか、スタッフがいろいろと考えていると思います。
――オフの間は?
コンディションをリハビリしながら、スキルを中心に練習していました。