エディージャパン連勝ならず、ウェールズ2連戦は1勝1敗で終える、エディーHC、リーチマイケルキャプテンコメント | ラグビージャパン365

エディージャパン連勝ならず、ウェールズ2連戦は1勝1敗で終える、エディーHC、リーチマイケルキャプテンコメント

2025/07/12

文●編集部


12日、リポビタンDチャレンジカップ2025、ラグビー日本代表は、初のティア1テストマッチ連勝をかけてウェールズ代表に挑むも、22-31で敗れた。試合後の会見でリーチマイケルキャプテンは、「勝てる試合を落としてしまったのが悔しい」と話し、エディージョーンズHCは、空中戦、ラインアウトでのコンテストで上回れなかった点を指摘。キックとランのバランスについてもさらなる強化の必要性を話した。

HIGHLIGHTS

ラグビー日本代表 エディー・ジョーンズHC

エディー・ジョーンズHC

エディー・ジョーンズHC


――試合を振り返って


何点かあります。まずウェールズ、今回勝利おめでとうございます。彼らはきつい期間を経て、ロッカールームで喜んでいると思います。このツアー中、踏ん張った結果だと思います。

ジャパンに関しても何点かあります。スクラムでコンテストさせてもらえなかった。この結果にはがっかりです。ラグビーは一つ一つのコンテストがあって成り立っているゲームなのにもかかわらず、我々が優位に立てる立場に立てるコンテストを取りあげられてしまってガッカリです。あと2つは空中とラインアウトのコンテストでも上回られてしまい、結果的に試合に負けてしまった。


――前半の最後に1~3番を替えたが、その意図は?


まず試合中に流れ、勢いを失ったり、自分たちのゲーム運びができなくなったら何かを変えないといけない。そして替えるのは選手を替えるのが一つあり、今回は1、2、3番を替えることになりました。

前半37分ピッチに入る江良颯・木村星南・竹内柊平

前半37分ピッチに入る江良颯・木村星南・竹内柊平


見事、彼らが入ってから自分たちのゲーム、自分たちの展開ができるようになりました。3-21では勝利とはほど遠かったが、彼らが入ったことで展開がかわった。あそこで替えたのは必然だったと思います。

――空中戦、アタックのブレイクダウンを振り返って


空中戦に関しては相手に取られてしまった、圧倒されてしまった。WTBアダムスは本当に器用な選手で、彼にやられてしまった。ジャパンは若いバックスリーで、まだ2戦目の選手で、ここのスキルは日本では重要視されていないが、テストマッチではこだわらないといけないので強化し続けたい。

ハイボールの競り合い_ハラトア・ヴァイレア.

ハイボールの競り合い_ハラトア・ヴァイレア.


ブレイクダウンはいろいろあったが、セットプレーから2回トライを取られてしまったことが残念ですが、基本的には良かったと思います。

前半9分ジョシュ・アダムスのトライ

前半9分ジョシュ・アダムスのトライ

――前半、ハイパントが多かったが……


まずはフロントフット、前に出ながら展開したかったが、ボールがつるつる滑る状況だった。前に出したかった、運びたかった。実際のキックはよく蹴れなかった。ここは強化していかないといけない。トップ10と戦うにはランとキックのバランスが取れていないといけないが、現状、キックがまだできていない。

齋藤直人、ボックスキック

齋藤直人、ボックスキック

前に出ながらモメンタムがある中でキックすることをしたいが、後半、もっとランをしてジャパンらしさが出た。ただそれだけでは戦うわけにはいかないので、キックとランのバランスを取っていかないといけない。ここも継続的に強化していきたい。

李承信が裏スペースを狙ってキック

李承信が裏スペースを狙ってキック

――SHの齋藤と藤原の評価は?


SH藤原は後半に出てきて素晴らしいパフォーマンスをしてくれたと思います。テストマッチで、ジャパンとして、代表として安定した9番になってきたと思います。齋藤がスタートから出たが、彼のラック周りの嗅覚をいかしてほしいとおもったが、なかなかチャンスが生まれなかった。

齋藤直人

齋藤直人

前半に出た選手と後半に出た選手を同等に評価するのは難しい。後半、スペースができて9番としてそこに働きかけができるのですが、前半は 齋藤が自由に動き回って持ち味が出せるスペースがなかったが、2人とも満足するプレーだった。

後半途中から出場した藤原忍

後半途中から出場した藤原忍

――この2連戦、1勝1敗でした。収穫と課題は?


初戦では、初めての経験で、ビッグゲームで、ものすごくアドレナリンが出て興奮して試合に臨んだ。これだけ早い期間で2戦目を迎えて、感情をリセットして試合に臨むのが難しい。そこが苦戦した部分があったので、大きな学びとなった。

気持ちを切り替えたり、勝ったけど気持ちを作り直さないといけないということは話しましたし、トレーニングもやってきた。2戦目はさらに高い強度でスタートすることができなかったので、準備段階の見直しは必要なのかなと思いますが、感情的に2戦目に持っていくことができなかった。

経験値ある選手は1戦目に勝とうが負けようが、何があろうが、安定的なパフォーマンスを出すことができるが、今回の若い選手は次の試合に向けて気持ち的に次の試合に向けて作ることはできていなかったと思います。

FLリーチマイケルキャプテン

リーチ・マイケルキャプテン

リーチ・マイケルキャプテン


――試合を振り返って


2試合連続スタートの部分(が良くなかったので)改善しないといけない。試合を通して良い流れとそうでない時があって、プレッシャーになったり相手のプレッシャーになったりした。連戦で勝つことの難しさを肌で感じたので、それは一つのポジティブなことかな。


この結果に非常に悔しい思いが一番です。先週、勝って大喜びして、今週、勝てる試合を落としてしまったのが非常に悔しい。でも終わりじゃないし、この結果バネになると思うので、結果を受け止めてPNCに向けて良い準備したい。


――ハーフタイムの雰囲気は


後半、自分たちに自信がありました。走り勝つことに自信があって、良いスタートを切った。2点差に追い上げて、そこからショットを決めれば大きく変わったと思います。上手く(自陣から)脱出できずトライされた。小さいことで大きく替わるので、チームとしては良い学びかなと思います。


――ウェールズ代表、先週と今週の違いは?


相手はもっとボールを持ってアタックしたかなと思います。ボール持って継続してきたし、キックだけじゃなかった。もっとディフェンスが上がってきた。ラインスピードを上げてきた。


――連戦で勝つのが難しい、具体的には?


チームとして2連戦、(ティア1に)勝ったことがない。むこう悔しい思いをしていて、勝ちたいという思いをして、それを上回らないといけなかった。今日のスタートは課題だった。もっと良いスタートを切りたかった。それがチームにとって学びかな。

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