ルーマニア戦試合登録メンバー発表!唯一の大学生のFB野口が先発、カーペンター、庭井が初キャップ | ラグビージャパン365

ルーマニア戦試合登録メンバー発表!唯一の大学生のFB野口が先発、カーペンター、庭井が初キャップ

2017/06/09

文●斉藤健仁


6月11日に行われる、リポビタンDチャレンジカップ・ルーマニア代表戦の試合登録メンバーが発表。今ツアー、唯一の大学生FB野口竜司(東海大・4年)、そしてサンウルブズで活躍のCTBにはデレック・カーペンター(サントリー)と庭井祐輔(キヤノン)が初キャップを果たす。

SO小倉は、チャンスに値する選手。初キャップの2人(庭井、カーペンター)にはチームへの100%のコミットメントを求める

――今回のメンバーについて。ルーマニアのスクラムは警戒しているのか?


ジョセフHC その通りです。ルーマニアのスクラムはジョージアも押されていたのでかなり強い。日本はルーマニアと違ったスクラムを組みますが、組めているときはジャパンも強いと思います。PR伊藤も脇腹を負傷してからあまり組めていなかったが、いい調子で戻ってきました。

2列目はウヴェ(写真)と谷田部

2列目はウヴェ(写真)と谷田部

――FW重視の戦いになるのか?


ルーマニアのFWは強いですし、体格も大きい。他の国もそうですが、日本に対してFWで狙ってきます。日本は相手の強みに真っ向に立ち向かうのではなく、自分たちの戦い方を信じて貫き通すことが必要。自分たちの戦い方を忠実にやっていきたい。ルーマニアにもプレーするチャンスがやってくると思いますが、そうなったらそこを封じて相手にプレーさせないようにしたい。

野口はFBの座を掴み取れるか。

野口はFBの座を掴み取れるか。

――SOに小倉、FB野口を起用しました。またHO庭井とCTBカーペンターは初キャップになります。


野口はスキル、スピードとポテンシャルもあり自信も持っていて、我々のゲームプランに必要なスキルを持っている。(松島)幸太朗もサンウルブズでかなり試合に出ているが、(野口は)出発しているバスに追いつくチャンスです。

SO小倉、チャンスを掴めるか。

SO小倉、チャンスを掴めるか。

小倉はチャンスに値する選手だと思います。サンウルブズで先発したときはいいパフォーマンスしたが、あまり先発の機会を与えられていなかったので、今回起用しました。

(初キャップの2人は)チームに対する100%のコミットメントと努力を求めています。2人はビッグゲームを経験したことがないというわけではないと思いますが、日本代表のジャージーを着る重みと責任を果たして、それを後につないでいってほしいと思います。

ハル(立川)がケガで欠場、堀江とともにリーダーとしてチームを牽引してほしい、リーチはFL7で先発

ハル(立川)がケガで欠場、堀江とともにリーダーとしてチームを牽引してほしい、リーチはFL7で先発

――FLリーチ、No8マフィの2人も先発します。


2人はそのポジションで今、出場可能なベストな選手だから起用しました。チームへのフィット具合もいいです。リーチは昨年の11月の遠征に参加していなく、サンウルブズの一員でもないですがフィットしています。リーチにはいいプレーを期待しています。リーダーとしての経験値の高い選手なので、ハル(立川)がケガをしてしまっている現状で、(堀江)翔太をサポートしてほしい。

SO田村、FB松島をリザーブで勝負どころで起用

――やはり、後半勝負で、BKでトライを挙げたいのか?


サンウルブズでは最後の15分、かなり失速していたので、控えに強烈なメンバーが必要ということで、今回のようなメンバーになっています。コーチとしては経験者をスターティングに使いがちですが、最後のところで勝敗が決まると思います。両チーム、バテている時間帯にスペースに仕掛けられる選手が必要です。田村と松島の2人はそれができる選手だと思います。

――3連戦の初戦、どういうところに注目してほしいですか?


勝てるかどうか、いいパフォーマンスできるかに注目してほしいです。いい準備ができたので、みんなが誇りに思うようなパフォーマンスを見せることが一番です。残り2試合で、みんなに均等に機会を与え、このレベルで戦えるかを見たいと思います。

――宗像サニックスグラウンドでの最後の練習となりました。明日、熊本に移動します。


宗像は素晴らしいです。ホテルも素晴らしいですし、ご飯も美味しい。みんなのサポートもありますし、サポートをしてくれるが邪魔はしません。みんなラグビー好きで、エンジョイしている場所で、こういった合宿ができて嬉しいです。

熊本は災害で辛い思いをした地域で、ジャパンのプライドを見せて元気づける、勇気づける試合をしたいと思います。

初キャップのカーペンター

初キャップのカーペンター

 

試合登録メンバー

1 山本 幸輝 ヤマハ (3)
2 堀江 翔太 ◎ パナソニック (49)
3 浅原 拓真 東芝 (5)
4 谷田部 洸太郎 パナソニック (12)
5 ヘル ウヴェ ヤマハ発動機ジュビロ (3)
6 リーチ マイケル 東芝 (47)
7 徳永 祥尭 東芝 (4)
8 アマナキ・レレイ・マフィ NTTコム (13)
9 田中 史朗 パナソニック (58)
10 小倉 順平 NTTコム (2)
11 福岡 堅樹 パナソニック (17)
12 デレック・カーペンター サントリー (–)
13 ティモシー・ラファエレ コカ・コーラ (4)
14 山田 章仁 パナソニック (21)
15 野口 竜司 東海大学(4年) (8)
16 庭井 祐輔 キヤノン (–)
17 稲垣 啓太 パナソニック (13)
18 伊藤 平一郎 ヤマハ (4)
19 大戸 裕矢 ヤマハ (2)
20 ツイ ヘンドリック サントリー (38)
21 内田 啓介 パナソニック (21)
22 田村 優 キヤノン (42)
23 松島 幸太朗 サントリーサンゴリアス (22)

 

斉藤健仁
スポーツライター。1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。印刷会社の営業を経て独立。サッカーやラグビー等フットボールを中心に執筆する。現在はタグラグビーを少しプレー。過去にトップリーグ2チームのWEBサイトの執筆を担当するなどトップリーグ、日本代表を中心に取材。

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