16日、宮崎合宿を行っているラグビー日本代表がオンライン取材に応じ、FL山本凱(東京サントリーサンゴリアス)が現状を話した。
FL山本凱(東京サントリーサンゴリアス)
――サンゴリアスでは今季、思ったほど出られなかったが……
ケガする前のパフォーマンスと、サントリーに来てくださっていたので代表に呼んでくれました。(呼ばれて)嬉しかったです。
――エディーさんの求められていることは
求められているのは他のバックローと比べて背が低いのでそこを活かして、アタックではいいブレイクダウンを作って速いボールをだして、ディフェンスだったらボールに絡んだりタックルの後プレッシャーかけて相手のボールスピードを遅らせたり、あとは7番は一番、フィットネスがないといけないと言われています。身体大きくしながらフィットネスを上げるのは難しいですが、徐々にやっていきたい。
――低いキャリーは意識している
相手より低くというのは常に意識している。(イングランド代表のキャリーは)それがつながりました。
――慶應義塾大の同期と原田選手と一緒に代表に選ばれています。
大学生みたいな気分ですね。大学生のときも彼がリーダーで、寮でラグビー漬けという日々だったので楽しいです。(一緒に代表に、という話は)していなかったが、ずっと一緒にトレーニングしていました。(このままW杯に一緒に行きたい?)もちろんそうです!
――タックル成功率、回数などの数値がいいが
イングランドとマオリ2戦で、自分らしいプレーでまあまあいい出来だったと思うがテストマッチで80分、7番でプレーするのはまだ足らないかなという感触です。
――身体が小さいがインターナショナル試合で乗り越えないといけないことは
フィジカルのところと、テストマッチのきついシュチュエーションの中で、クオリティの高いプレーというのは、目の前にある壁だと思います。タックルだったり、タックルからブレイクダウンにプレッシャーをかける、一つ一つのプレーの質には自信があるので時間がたって疲れている中でも連続して出せるかというところです。
――超速ラグビーの中で、どうアピールしたい?
身体の大きな選手、大きなFWより、クイックネス、ブレイクダウンの速さ、到達するスピード、低さだったり自分の身体の特性というか、他の大きな選手より出せると思うので、自分の良さをアピールしたい。
――マオリ戦とテストマッチを比べるとテストマッチだと違ってくる
テストマッチになるとプレッシャーがさらに上がると思うし、心理的に絶対と落とせないという見えないプレッシャーがかかってくる。イングランド代表戦に向けて緊張感があったし、一つ一つのプレーが勝負にかかわってくるし、ジョージア戦でも緊張感があった。
――イタリア戦に向けて
ブレイクダウンで自分の強みを出してほしいとエディーさんに言われているので、アタックでは素早いボールを供給して、ディフェンスではボールを遅らせることを質高くやっていきたい。
――超速ラグビーとは
特に感じるのは1個が仕事が終わったら、次の仕事を見つけて、次の仕事ができるポジションまで行く。タックルが終わったら、すぐに次のセットするし、アタックだったら、次にボールがもらえる場所に入っていく。そこが圧倒的に違う。FWとしてはそこの態度だったり、しっかりポジショニングにセットすることをすごく意識している。
――キッドウェルコーチがナチュラルボーンタックラーだと言っていましたが
デイブとはミーティングして、自分の良さやここを直そうとミーティングしている。ディフェンスでしっかり前に出て、相手の勢いを止める意志のところとか、相手が自分の前から外に運んでも内のサポートにいっているところはいい。たまに悪いところは逆肩で入ってしまっていることだと言われています。
――タックルで狙う場所は?
結構、低く行きすぎて足が自立していないことも課題なので、自立して2本の足でレッグドライブすることを意識している。(狙っているのは)太腿のあたり、腰の若干、下あたりですね。
――試合を重ねるごとにディフェンスが良くなっているが
毎週、振り返りを重ねて、コミュニケーションのところと、しっかり組織的に前に出ることをやっているので、試合を重ねるごとにいい連携ができるようになってきた。
――インターナショナルレベルになって意識していることは
1つ1つのブレイクダウンのスピード、激しさだったりは、サントリーで練習しているときよりも今意識してやっています。
――小さくてもやれる? 相手が嫌がる?
そうですね。小さいですが、相手より低いポジションに入りやすいので、そう思います。
――テストマッチで連敗。何を重視している?
2回負けていて、次の試合、絶対勝ちたいところですが、グラウンドに入ったら、結果が決まるのが80分終わった後なので、結果よりも、目の前の1つ1つのブレイクダウン、コンタクトに勝つことを意識して、それを80分続けて、最終的に、それがスコアボードに反映されるという考えでやっていきたい。
――イタリア代表戦で意識していることは
昨日、イタリアを分析して、それに基づいて、アタックとディフェンスをイタリアの特性に合わせて、それぞれ練習するという感じです。6月から始まって4試合して、FWパックはラインアウトモール押されてしまって、スクラムは7人で押されてしまったが、FWはいい感じで成長しているので、セットやゴール前ディフェンスで圧倒できればいいかなと思います。
――タタフが合流しました。2年、いっしょにやりました
フランスにいってさらにパワーアップしてきたなと思います。すごく強いですね。(それぞれの良さが出せる?)テビさんみたいにボールを前に出せる選手がいればチームとしてやりやすいです。