29日、大阪・花園ラグビー場では「リポビタンDチャレンジカップ・パシフィックネーションズシリーズ」日本代表とトンガ代表の一戦が行われた。
9月に開催されるラグビーワールドカップ2023・フランス大会にむけたウォーミングアップマッチ。今シーズン、オールブラックスXVとの強化試合から先週に行われたサモア代表とのテストマッチと3連敗中のジェイミージャパン。
6月の浦安合宿から厳しいトレーニングをしている代表にとって、自分たちのこれまで積み上げてきたプロセスに間違いがないということをを勝ちという結果で証明したい。この試合、怪我から復帰したPRヴァルアサエリ愛、FLベン・ガンター(埼玉ワイルドナイツ)、テビタ・タタフ(東京サンゴリアス)がメンバー入りを果たした。
ここまでの試合で目立ったハンドリングエラーは、この試合ではしっかり修復。フィジカルの強いトンガに対して、しっかり身体を当てながら、トランジションの部分でも素早く対応し、アタックのリズムが生まれていた。
前半20分、ジャパンはFBセミシ・マシレワのあげた高いハイボールに対して、SO李承信が反応しキックチェイス。相手プレイヤーにプレッシャーをかけノックオンを誘う。直後のマイボールスクラム。
SH齋藤直人とCTB長田智希のループパスからFBマシレワにつなぐ。マシレワが3人のディフェンダーを引き付け、外にスペースを作ると、大外のWTBジョネ・ナイカブラへパス。
ジョネは空いたスペースに対してトップスピードにシフトチェンジしそのまま左隅にトライ。ここまで全試合に出場しているジョネが、初トライを決めた。チームとしても欲しかったトライに、トライ後多くの選手がジョネを祝福した。
先制したジャパンだったが、直後の23分、FBピウタウのカウンターから、ラックサイドにこぼれたルーズボールを手にしたFLフィフィタがショートサイドを抜けて、SHタクルアにラストパスしトライ。5-5の同点とされてしまう。
29分、怪我から復帰し、久しぶりの国際試合出場となったベン・ガンターが、敵陣22m手前でジャッカル。ジャパンはショットを選択しSO李承信がPGを決めて8-5とリード。