男子セブンズ・デベロップメントスコッドが、府中市の朝日フットボール場で、ワールドシリーズ今季最後の2大会に向けて合宿中だ。
コアチーム残留と来年の東京五輪での飛躍をかけ、勝負のワールドシリーズ・ラスト2大会へ
男子セブンズ日本代表は、ワールドシリーズ(WS)8大会を終えた時点でポイント22で15位。コアチーム中最下位だ。残留を争うウェールズ(25)とは3点差、ケニア(26)とは4点差で、残りは5月25~26日のロンドン、6月1~2日のパリの2大会。この2大会で逆転できなければ、日本は来季、コアチームから転落してしまう。東京オリンピックを目前に控えた時期に降格などしてしまったら、ずっと掲げてきたメダル獲得という目標への期待感も、一気にしぼんでしまう。
まったく、期待していた展開とはえらい違いだ……。
そう思ったら、男子日本代表の岩渕健輔HCの声は全然違っていた。さすがに、予想していましたとは言わないが、このくらいは覚悟していました、といいたげな口調なのだ。
「甘くない、簡単に残留できる大会じゃないことはわかっていましたから。この成績を予想していたわけじゃないけれど、何ポイントも差をつけて、2大会を残して残留を決めてるなんて展開はありえない、どうなるにせよこの、最後の2大会が勝負になる。むしろ、残り2大会で優勝しないと逆転できないような大差もつけられてはいない。ここまで、よく耐えて踏みとどまってきたと思う」
日本はここまで8大会中4大会でポイント1、つまり最下位(15位タイ)に終わっているが、2大会でポイント7(10位)をあげている。残留を争うウェールズは、最高成績がポイント5(11位タイ)で、最低の1ポイント(最下位)は1度だけ。日本は最下位に終わった回数はウェールズより多いが、シーズン最高順位ではウェールズを上回り、トータルのポイントでは競り合いに持ち込んでいるわけだ。