6月22日(土)のイングランド代表戦を見据え、男子15人制日本代表のトレーニングスコッド合宿が5月20日から29日まで、長野・菅平高原で実施された。合宿最終日の29日(水)午前中には、最後の練習が報道陣に公開された。
今回の合宿には、リーグワン ディビジョン1のプレーオフ進出チームや入替戦に進んだチームの選手は招集されず、リーグワンの5チームと大学生9名の計34名が参加。参加メンバーには、SO李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)が合宿初日には不在だったものの、3日目に合流。さらに25日にはWTB根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)が途中招集された。
最終日の練習では、白と赤(オレンジ)の2チームに分かれ、12分ハーフの試合形式で行われた。ゲームキャプテンには、白チームはHO松岡賢太(コベルコ神戸スティーラーズ)、赤チームはSH藤原忍(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)が務めた。試合は、赤チームのWTBヴィリアメ・ツイドラキ(トヨタヴェルブリッツ)が2トライを先制。しかし、白チームのHO松岡賢太がトライを決め、スコアは5-10でハーフタイム。
後半、赤チームのツイドラキが3本目のトライを挙げて5-15とリードを広げた。しかし、白チームが反撃。リーグワンのトライ王、WTBマロ・ツイタマ(静岡ブルーレヴズ)、SO石田一貴(三菱重工相模原ダイナボアーズ)、SH土永旭(京都産業大学4年)が次々とトライを決め、20-15で逆転に成功。
赤チームはラストプレーでPR為房慶次朗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)がインゴールに迫るもノックオン。そのままノーサイドを迎え、白チームが20-15で劇的な逆転勝利を収めた。
30日(木)には、ラグビー日本代表宮崎合宿参加メンバーが発表される。エディー・ジョーンズHCがどの選手を宮崎に招集するのだろうか、注目だ。
エディー・ジョーンズHC
――今日の試合形式の練習の感想は?
10日間の成果を総合したものです。試合内容にはとても満足しています。どういうアタックをするのかというアイディアが浸透してきたのではないかと思います。後半はかなり疲れていたように思います。いいスタートが切れたかな。
――合宿全体の収穫は
まずはアタックシステムを整えたいと考えていました。そしてディフェンスのシステム、ブレイクダウンのポリシーもそう。もちろん、選手の評価もして、次のステップに進める選手、そうでない選手の見極めもしました。全体的にはすごくポジティブで、システムの導入もできましたし、選手の評価もできました。