21日、ラグビー日本代表はイタリア代表とのテストマッチに挑み、14－42で完敗を喫した。SH藤原忍（クボタスピアーズ船橋・東京ベイ）は後半開始からピッチに入った。この夏ツアー初戦となるイングランド戦で負傷してから、JAPANXVとして戦った、マオリ・オールブラックスとの2試合、テストマッチとして戦ったジョージア戦の出場はなかった。
「（エディーHCからは）しっかりテンポを出してリードしていってほしいと言われた」という藤原だが、イタリアのブレイクダウンでのプレッシャーに苦しめられた。それでも、ファウルア・マキシとの「スピアーズ連携」でブレイクする場面も見せた。
ファウルア・マキシが裏に出かかり、藤原忍へのオフロードパスがつながる
試合後、イタリア戦とここまでの代表活動を振り返ってどう感じているか話を聞いた。
――イタリアのアタックは想定外だった？
いや、事前に映像も見ていて、順目にアタックしてくるのもわかっていて、試合を見ていて、ああいうアタックにどうするみたいな感じで話をしていて、後半はしっかり修正していましたので予想外なことは起きてなかったです。アタックでは、やっぱりブレイクダウンでテンポが出せなかったというのはちょっと強かったですね。
藤原忍
今日はクリーンにキャッチされてアタックされているケースが多かったですし、FBも脅威だったので、そこに簡単にボール渡しちゃうと流れ持っていかれるなとおもっていたんで、こっちもプレッシャーかけながらアタックしていくのと、蹴り込んで来たらディフェンスして我慢して蹴らせようというのは10番と話をしていました。
――ゴール前までいってミスする要因は
ノックオンだったり、ジャッカル取られたりの細かいところはキャリーのスキルだったり、ブレイクダウンで2人目がくる仕事であったり、そういう細かいところをもう1回しっかりやらないとチャンスをものにできませんし、そこでプレッシャーがかかったのも一つの要因かなと思っています。
――イングランド、イタリアとの試合を経験できたことについて
やっぱり初めてなんで世界のトップチームと戦うのが。ハイプレッシャーの中で落ち着いて、9番というポジションは指示も出さないといけないですし、状況状況で判断していかないといけないんで、そこはまだまだだなという実感はあります。
――今日のプレーを採点するなら
60点ギリギリですかね。
――オフでもう一度修正したいところは
FWを動かすところだったり、ブレイクダウンで常に声を出し続けるところもそうですし、僕たちがやりたいことができなかったときに次どうするかというのを考えながらやりたいですね。
――後半出場するまでにエディーさんには何と言われた？
しっかりテンポを出してリードしていってほしいといわれて、あとはFWにブレイクダウンのところをしっかり声出すようにと。
――そこはできた？
指示はできたんですけど、結果としてやっぱりマイナスの方に終わっちゃってたなという感じなので。
――声を出してましたね。
やっぱりエディーさんからも「任せた」と言われたのもあって、
――ゴール前で取り切るには
いろいろ映像見ないとわからないですけど、スムーズで取れない、詰まったときに取れないときに9番としては次に何を手として出すかですね。
FWに対しても声を出していた藤原
――1戦目で肩を痛めてから試合に出れなかった
悔しかったですし、出たいという気持ちもありましたけど、やっぱり無理して出てパフォーマンス悪かったらチームのためにもなりませんし、自分の評価もマイナスになっちゃうなと思って、そこはしっかり治すことに集中しつつも試合を見ながら、自分だったらどうするだろうとか考えながらやっていました。
