藤田慶和「1年伸びた事はポジティブに」 | ラグビージャパン365

藤田慶和「1年伸びた事はポジティブに」

2020/07/16

文●編集部


16日、男子セブンズ日本代表の藤田慶和選手が、ウェブでの合同取材に応じ、東京2020にむけた思い、練習を再開した現状を話した。

7人制ラグビーという競技を日本のみなさんにもっと知ってもらえる

男子セブンズ日本代表は徐々ですが、練習が再開できるようになってきました。ソーシャルディスタンスなど細心の注意を払いながらトレーニングを段階的に上げています。回数も週1回です。自粛期間が続いたので、みんなで集まってトレーニングできることが幸せです。これからオリンピックまで一つずつステップを上っていきたい。

――オリンピックが2021年に延期になりました。


藤田 あと4ヶ月で延期になりました。自分たちではコントロールできないことだったので、2日くらいで切り替えて、1年4ヶ月後のオリンピックに一からやっていこうと思いました。(だからメンタル的には)そんなにネガティブではなかったです。その段階でセブンズ日本代表を引退した選手が4~5人くらいいました。いっしょに戦えなくなるのはすごく残念ですが、ひとりひとりの判断なので(個々の)夢や目標に向けて頑張ってほしい。今までやってきた仲間なので、その人たちの分までオリンピックで活躍できるように精一杯努力したい。

20歳で出場した東京セブンズでは、当時ランキング6位だったサモアに勝利。

20歳で出場した東京セブンズでは、当時ランキング6位だったサモアに勝利。

――パナソニックのチームメイトである福岡選手とコミュニケーション取ったのか?


(福岡)堅樹さんといっしょにプレーしてメダルを取りたかったですが、自分の夢に向かっての判断だったので尊重したいと思います。最後、パナソニックを優勝に導いてほしい。


――あと1年、どういって過ごしたいか? また日本で開催される意義は。


日本でオリンピックをやる意義として、もっともっと日本のスポーツの価値がぐっと上がるのではないかと思っています。その中で7人制ラグビーという、まだまだ知られていない競技を日本のみなさんに知ってもらうチャンスなので、僕たちがいい結果を残して15人制ラグビーのように人を盛り上げられたらいいなと思います。ひとりでも多くの方に感動や勇気を与えられるような試合だったり、プレーを目指したりしていきたい。

2014年香港セブンズ初日、トリニダードトバゴ戦。韋駄天・福岡のスピードに負けずにサポートにつき、トライを取りきった。

2014年香港セブンズ初日、トリニダードトバゴ戦。韋駄天・福岡のスピードに負けずにサポートにつき、トライを取りきった。

あと(オリンピックまで)1年ですが、まずコロナの収束が一番大切だと思うので、国民全体で、コロナを収束させるためにひとりひとりの意識を挙げることが大切。1年伸びたことはネガティブではなく、ポジティブに、自分が準備できる期間が増えたので、精一杯、努力していきたい。

(今後コロナの影響で大会がどうなるかは)自分がコントロールできないことなので、今出ているスケジュールに合わせて、自分たちが納得するような、世界に勝てるような準備をしていくことが大事だと思います。試合があろうがなかろうが、オリンピックはあると思ってポジティブに準備したい。そこは明確じゃないかなと思います。


――自粛生活では何をしていた?


緊急事態宣言が出る前に(実家のある)京都に帰省していました。京都で過ごした。人混みの多くならない朝や夜に外で走ったり、坂を走ったりしていました。自重でできるトレーニングや弟(達成/NTTドコモ)が買った器具でトレーニングをしていた。

次の長いシーズンに向けていい準備だったり、土台を作ったりしようと思って取り組みました。数値的には上がっていないですが、細かい筋肉の部分だったり、両肩を(過去に)手術しているので、(今後の)長いシーズン、そこに少し故障が出てこないように細かい筋肉、動作鍛えたりして、小さい故障も大きい故障もでないようにトレーニングを積んできたつもりです。

2ヶ月の自粛期間、その中で、母親が僕の体重の増減を見たりしたら食事をしっかり作ってくれてサポートしてくれた。母親が息子をオリンピック選手にしたいという夢を持っていまして、今後は僕がプレーで恩返しして、オリンピックに出場して母親の夢もいっしょに叶えたい。

今までは引っ張ってもらう存在、これからは引っ張っていける存在に

――現在はどんな形でトレーニングをしている?


週1回、セブンズで集まってトレーニングして、それ以外はパナソニックのグラウンドやジムでトレーニングをしています。パナソニックでも時間やグループで区切って、少人数でトレーニングしているという感じです。


――セブンズではどんなプレーをしたい?


セブンズでは司令塔みたいな形の役割をになっているので、チームをどんどん引っ張っていける、自分でも積極的にランして、チームを前に出していけるようにしたい。司令塔としてマネジメントだけでなく、自分の強みのランを活かしつつ、チームをいい形で勝利に導きたいと思っています。自分の年齢的にも中堅になってきたので、いままで引っ張ってもらう存在だったのですが、これからは引っ張っていける存在になるような意識をもってやりたい。


――個人としてプレー面で意識していることは?


チームがどういう状況におかれても、個人として絶対にぶれない、雰囲気に流されないことをすごく意識している。司令塔がぶれてしまうとチーム全体がぶれてしまう。勝ちに貪欲に、必ずこれをやりきるということを意識しながらプレーしている。

東福岡高校時代は3年間国内無敗。

東福岡高校時代は3年間国内無敗。

――現在のチームの課題は?


つながりをもっともっと深めていかないといけないですし、プレー面では世界一、はやく起きてはやく動こうということは、まだそこは世界一に達していない。しっかり1年準備する期間があり、ワールドシリーズでコアチームとして10カ国まわる機会があるので、しっかりと世界と対等してやっていきたいし、自分たちが掲げる「bee(蜂)ラグビー」、蜂のように素早く動いていくラグビーを極めて、世界一になれればいいと思っています。


――ユーチューブなどで情報発信を積極的にしていますが。

 
発信が多いのはコロナで、暗いちょっと世の中になってしまったので、少しでも明るいニュースをと思い、自粛期間中から発信が少しずつ多くなりました。いろいろ発信しているのは、セブンズの価値を上げたり、少しでも知ってほしいという部分だったり、あとはプロ選手としての夢として、子どもたちに夢を与えたいという部分で、代表の活動や日常を間近で見られることは少ないと思うので、子どもたちにプロ選手や7人制ラグビーをしってもらいたいと思い、少しずつ配信しています

(東福岡に関するコンテンツが多いのは)撮影の関係で東福岡が多くなっているのですが、僕は東福岡に育ててもらって今があると思います。だから東福岡に恩を返したり、東福岡の強さの秘訣を少しでも知ってもらえればと思い発信しています。東福岡のスタイルとして、縦横無尽に好きに走っていいよというところを認めてもらっていたので、いろんなところ駆けるという部分で7人制ラグビーをやる部分には向いていて成長し、18歳のときからワールドシリーズで活躍できたのかなと思っています

――今後のキャリアについて


まず2021年のオリンピックはセブンズに集中してオリンピック出場、メダルにコミットしていきたい。2023年(15人制のラグビーW杯)も視野にプレーしていきたいが、あまり先を見ずにオリンピックにチャレンジしたい。


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