長谷川慎スクラムコーチ「ジャパンのスクラムはもっともっと良くなる」 | ラグビージャパン365

長谷川慎スクラムコーチ「ジャパンのスクラムはもっともっと良くなる」

2019/10/17

文●編集部


南アフリカ戦を前に、長谷川慎スクラムコーチが取材に応じた。9月6日に南アフリカと戦ったときに、スクラムを押し込まれてトライを許した場面があった。「自分たちがやろうとしていることができなかったそうなる、という場面だった。そのあと4試合でも80分通して満足できる試合は1回もなかった」と話し、「相手に隙を見せない、力が漏れないスクラムをしないといけないという話を今日もしていた」と話した。

南アに勝つために必要なこと、さらに試合日の10月20日は、ミスターラグビー、平尾誠二さんの命日でもある。平尾ジャパンでワールドカップに出場した自身の現役時代については質問が及んだ。

9月6日のウォームアップマッチ

9月6日のウォームアップマッチ

――南アフリカ戦と9月7日に対戦して、スクラムに自信が高まったと言われていました。それが、ワールドカップ4戦を経て、どの程度強まった?今のスクラムの手応え


そうですね。南アは世界でも1、2を争う強いスクラム。今でもそう思っています。あの時、しっかり組めたという自信が、ワールドカップで僕らの原動力となっているのは確かです。ワールドカップに入ってくる、チームはみんな変わってきます。今でもいいスクラム組んでいると思うので、前のことは忘れて、今回の南アフリカだけをみてしっかり対策をとっていきたい。
 

――9月6日の試合、スクラムを起点にトライ取られた。1本はしっかり1本は押された


(トライを取られた場面は)自分たちがやろうとしていることができなかったらそうなる、そういう場面でした。それ以降も、4試合ありましたが、80分満足できる試合は1回もなかった。できるだけそういったミスを少なくして相手に隙を見せない。力が漏れないスクラムをしないといけないという話を今日もしていました。

選手はミスをしようと思ってしているわけではない。ちょっとしたリマインドだったり、リーダーたちとしっかり話してできるだけミスの少ないスクラムを組みたい。

――ジャイミー・ジョセフHCがスコットランド戦に勝利したときに、ここ4・5試合でFWの成長したと言われた。

そういってもらえるのは本当に嬉しいんですけど、FW全員が試合通じて、全試合通じて全スクラム満足できたかといえば、そういうわけではないので。しっかり、80分間、できるようにならないと南アフリカに勝てないと思います。しっかりディテールをつめて、いいスクラム組んで、もう1回、ジェイミーにそう言ってもらえるように頑張りたい。

左からPR北出卓也、FL徳永祥尭、HO木津悠輔

左からPR北出卓也、FL徳永祥尭、HO木津悠輔

――ノンメンバーの選手が相手チームのスクラムを研究して準備をしている。アイルランド戦、スコットランド戦で準備していたことが勝利につながったということがあれば教えて下さい。


しっかり対策をたてて、いいスクラムを木津(悠輔)だったり、徳永(祥尭)、北出(卓也)らが組んでくれています。それによって、変わったと言うよりも自分たちが何をやりたい、だとか。自分たちがこういうスクラムを組むんだと思って、ノンメンバーに対して組めたときの自信の方が大きいと思います。

いろいろ対戦相手が変わって、組み方も変わって、選手も変わって、そんな中で一人ひとりに対して対応するような力はまだないと思っています。そういう選手たちに対して自分たちが何をするか、これをやりたいということを見せていかなければならない中でノンメンバーが僕らに自信を与えてくれていると思います。

――10月20日、平尾(誠治)さんの命日ということで平尾ジャパンでワールドカップに出場された長谷川さんですが。その日に南アフリカとの対戦があることについてどんな思いがありますか。


自分を代表に読んでくれたのは平尾さんです。試合に出してくれたのも平尾さん。あの時の平尾さんと土田さんの関係をみていて、僕もワールドカップのコーチをやりたいと思いました。そういう特別な人の命日に、特別な試合がある。しっかり恩返しできるように、そのことだけ考えてラグビーやりたいと思います。

10月20日、南アフリカとの決戦当日は、故平尾誠二氏の命日。

10月20日、南アフリカとの決戦当日は、故平尾誠二氏の命日。

――平尾さんとの代表活動で一番に思い出に残っていることは。


開幕戦の前の日に部屋にかえったら手紙が置いてありました。僕の性格だったり、今までやってきたことについて長い文章でないですが、励みになるようなことが書いてありました。それをみてしっかり頑張らないと、この人ののために頑張らないと、日本のラグビーのために思える内容で、試合にいいモチベ―ションで望めたことを一番覚えています。

あと「なんで僕が日本代表に選ばれたんですか?」って聞いたら「スクラムにきまっているやろ」と言われました。そこをしっかりスクラムやろう。しっかり僕のことをみてくるいい指導者だと思いました。


――ジャイミーにはコーチングについてどんなアドバイスをもらっていますか。


僕は自分の考えをどれだけ選手に伝えられるというのが、コーチだと思っていましたがジェイミーからは「完璧過ぎる。もっと選手に任せろ。」と言われました。選手が自主性をもって、選手の中でどう修正できるか。どういう1週間を過ごせばいいのか、ジェイミーに教えてもらいました。

練習中のスクラムについてジェイミーが口を出すことはありません。ただ、どう伝えるかであったり、1週間 どう過ごせばいいのか、この3年間教えてもらいました。その中で選手たちに自主性が生まれ、選手達が試合中修正ができたり、最近では試合中になにかアドバイス送っても、もうその時には話し合っているので、いい方向に進んでいると思います。

稲垣啓太

稲垣啓太

――リーダーの稲垣啓太選手について 


自分の仕事をしっかりできて、その上で周りの選手をひっぱっていったり、試合中にリマインドできる選手はなかなかいないが、そういう選手が稲垣であり、堀江であったり、増えていくことによって試合のリマインドができて修正ができています。

稲垣に関しては、週の初めに次の試合に何を考えているを伝えています。今週こういうドライブをしてくれと。そして彼はそれを1週間やり続けてくれる。僕が現役のときに、ああいった頭があったらもっといい選手になれたなと思います。


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