31名のワールドカップスコッドが発表され、ラグビー日本代表は本番前最後のテストマッチとなる南アフリカ戦に向けた練習を開始。3年間、ジャパンのスクラムを築いてきた長谷川慎スクラムコーチ。試行錯誤の連続、ジャパンのために網走までスクラムを組みに来た、ヤマハ発動機ジュビロの選手たちがもう一度、「スクラムの真髄」を思い出させてくれたと話した。
相手の力を70%くらいにさせるスクラムの組み方を3年間ずっとやっている
――この1週間は、南ア戦にむけた準備でしたか?
これからいろいろと相手が変わってくると思いますが、スクラムそのものの組み方の大枠はそう変わらないと思います。最後のちょっとした気にしないといけないこと、は変えていきますけど。自分たちの組み方がきつい時や暑い時にどれだけ組めるかが重要だと思っています。
――今回フロントローが8人という選出でした。
網走ではコーチ陣で何度も話し合いをして今のメンバーにしました。僕らが考えていることは、会見でジェイミーが言っていることと全く同じ。そこはみんな納得していると思います。
――ジョセフHCが「PR木津選手は試練を与えて、すべて打ち勝ってきた」と評価していました。
一番最初に、ウルフパックでハリケーンズとやった時に彼はスタメンでした。ずっと練習でも国内でやっている時と海外のチームでやる時の組み方は違うよ、という話をしていました。そこで、悪い癖がでました。ここにくるまでにそういう部分をしっかり理解して、自分の組み方自体を修正して、周りの選手に意見を求めて、どんどんいいスクラムになってきました。
彼はスクラムだけでなく、ボールキャリアとか、タックルも非常に強いです。何よりも、最初全然しゃべらなかったのに、色々としゃべるようになりました(笑)。そういうところも、自分で変えないといけないと思ったんじゃないですかね。