セブンズジャパン・優勝記者会見「やっと世界の土俵で戦える」 | ラグビージャパン365

セブンズジャパン・優勝記者会見「やっと世界の土俵で戦える」

2014/03/31

文●斉藤健仁


3月31日14時45分より、東京・羽田空港で、男子セブンズ日本代表が、3月28日~30日に香港で行われた「香港セブンズ(HSBCセブンズワールドシリーズ2014-2015コアチーム昇格決定大会)」の優勝帰国記者会見を行った。登壇者は瀬川智広HC(ヘッドコーチ)と遠征メンバー13名。

男子セブンズ日本代表をコアチームに昇格させた瀬川HC

男子セブンズ日本代表をコアチームに昇格させた瀬川HC

報道陣の拍手の中、帰国したばかりの指揮官と選手13人が会場に入ってきた。冒頭、瀬川HCは

「昨日、優勝することができ、男子セブンズ日本代表の念願であるワールドシリーズのコアチーム入りを果たすことができました。12チーム中1チームしか昇格できないという、非常にプレッシャーがかかる中で、選手、スタッフが一丸となってすばらしい試合をしてくれたことを誇りに思います。また昇格戦に出るために、アジアシリーズを戦ってくれたセブンズの仲間、そして、ご支援していただいたみなさまに感謝いたします。 
 まだコアメンバーとしてスタートラインに立ったばかりですが、スタートラインに立てたことはセブンズの日本代表にとって大きな一歩だと思います。これからオリンピックに向けて、(コアシリーズ入りという)この波に乗って、セブンズの強化を加速させていきたい」

と、選手、スタッフ、関係者への謝辞とともに、コアチーム昇格がスタートラインであるということを強調した。

チームを牽引した坂井主将

チームを牽引した坂井主将

コアチーム昇格大会の「最優秀選手・最優秀フェアプレー賞」にも選出された坂井克行主将(豊田自動織機)は

「コアチームに昇格できて本当に誇りに思います。スタッフ、選手の全員で勝ち取った昇格です。やっと世界で戦える土俵に立つことができました。これがスタートラインだと思いますので、ラグビープレイヤーとしても成長していきたい」

と、念願であるワールドシリーズに昇格し、世界の強豪と戦えることに興奮を隠さなかった。

瀬川HCと遠征メンバー13人

瀬川HCと遠征メンバー13人

遠征メンバーの残り12名も続いてコメントした。

ジェイミー・ヘンリー(PSIコストカッツ)
「昇格大会で優勝することができました。すごくきつかったですが、みんなからサポートを受けて戦えました。来シーズンはワールドシリーズでレベルアップしたい」

ロテ・トゥキリ(北海道バーバリアンズ)
「香港セブンズ、楽しかったです! これからレベルアップしていきたい」

桑水流裕策(コカ・コーラウエスト)
「やっと昇格することができてうれしいです! 3年分の思いはこの場では語りきれません(笑)」

橋野皓介(キヤノン)
「去年の昇格大会でグルジアに負けていたので、絶対に勝つという強い気持ちで臨んだ大会でした。素直にうれしい気持ちでいっぱいです」

ロマノ・レメキ(Honda)
「優勝してめっちゃうれしいです。これからも一生懸命頑張ります!」

ジョセファ・リリダム (流通経済大3年)
「香港セブンズは初めてだったので、良い経験になりましたし、雰囲気が全然違いました。コアチームに入ってからも頑張ります!」 

小澤大(トヨタ自動車)
「初めて香港セブンズで、優勝できてうれしく思います。来シーズンは(コアチーム入りして)世界と戦えることがうれしい。さらなるレベルアップをして、一戦一戦、日本の誇り持って戦いたい」

北川智規(パナソニック)
「4年ぶりのセブンズでしたが、優勝して帰ってくることができてうれしく思います。このチームを誇りに思います」

藤田慶和(早稲田大2年)
「2年前にロシアに負けてコアチーム入りを逃した悔しい思いから、今年は下のグレードですが優勝し昇格できたことはうれしいことですし、自信になりました。これからオリンピックに向けてしっかり戦っていきたい」

福岡堅樹(筑波大2年)
「コアチーム昇格という歴史的な場に参加できて光栄に思います。個人としては途中出場が多くボールタッチも少なくて悩んでいたときもありますが、決勝戦で納得のいく形でトライができ、これからにつながっていく、貴重な財産になりました。今後も頑張っていきたい」

ロトアヘアポヒヴァ大和(リコー)
「今回の香港セブンズでの優勝はすごくうれしい。このチームにとってはスタートラインですが、世界のチームと戦うことが楽しみです」

山本浩輝(筑波大3年)
「香港セブンズでは自分は試合に出場できなかったですが、みんなと喜びを分かち合えてうれしい。今度は、自分が、あの場に立てるように頑張ります」

 

今季のワールドシリーズの第8戦と9戦にも出場することになったセブンズジャパン。今後の戦いに注目だ!

今季のワールドシリーズの第8戦と9戦にも出場することになったセブンズジャパン。今後の戦いに注目だ!

男子セブンズ日本代表は、来シーズンのHSBCセブンズワールドシリーズのコアチーム入りを決めただけでなく、今シーズンのHSBCセブンズワールドシリーズの第8戦・スコットランド大会「グラスゴーセブンズ」(5月3〜4日)と、最終戦の第9戦・イングランド大会「ロンドンセブンズ」(5月11〜12日)にも招待されることが発表された。来シーズンを待たずして、男子セブンズ日本代表は東京セブンズに続いて、再び世界の強豪と相まみえる。そのため4月下旬頃から再び始動することになりそうだ。

 

斉藤健仁
スポーツライター。1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。印刷会社の営業を経て独立。サッカーやラグビー等フットボールを中心に執筆する。現在はタグラグビーを少しプレー。過去にトップリーグ2チームのWEBサイトの執筆を担当するなどトップリーグ、日本代表を中心に取材。プロフィールページへ


 

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ