死闘という言葉は、こういう試合のためにある。
そして、ライバルという言葉も。
互いを認めあい、何度も何度も対戦を重ね合ったライバルが、ワールドカップの準決勝という舞台で戦った。
NZのアタックのプレッシャー、南アのディフェンスのプレッシャーの応酬はまさに互角の展開だった
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準々決勝までの戦いを見れば、ニュージーランドの優位は圧倒的に見えた。
現在のパフォーマンス、チームの成熟度、怪我人の多さ少なさ……
すべて勝負に影響するファクターなのに、ライバル同士の対決では、その意味がいつの間にか小さくなる。
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数的優位な状況をつくり、大外にいたカイノが先制のトライ!
立ち上がり、攻撃力を見せつけたのはオールブラックスだった。
南アがPGで3点を先行した後の5分、相手ノータッチを捕ったカウンターからフェイズを重ね、FLマコウ主将のパスを受けたFLカイノが右隅タッチラインをかいくぐってトライ。右隅のコンバージョンをSOカーターが外しますが、このとき南アWTBハバナのプレッシャーが早すぎたと言うことで、ノープレッシャーアゲインに。この再キックをカーターが成功する。この2点が最終的に効くことになる……。