12月23日、東京・秩父宮ラグビー場では第33回東日本中学校大会が開催された。第１試合は茗渓学園中学（茨城）と秋田市立将軍野中（秋田）の３位決定戦が行われた。
試合開始から展開力に勝っていた茗渓が将軍野陣内で試合を進める。だが、接点で上回る将軍野も粘りのディフェンスで得点を許さない。だが先制したのはやはり茗渓だった。13分、相手ペナルティから敵陣35m付近のラインアウトを起点とし、ＣＴＢ中村日向大がディフェンスの隙間をついて右中間にトライ。
その後試合は一進一退の攻防。将軍野も茗渓の前に出るディフェンスをこじあけるべく攻撃を繰り返すがトライにはいたらない。一方の茗渓もターンオーバからビックゲインを何度か見せるものの将軍野もゴールラインを割らせず、そのまま前半を５－０で折り返した。
後半に入っても攻守が入れ替わる展開の中、16分、将軍野がついにチャンスをものにする。敵陣ゴールライン10m手前付近からFWが近場のアタックを繰り返した後、大外に回して、ついにＦＢ佐藤光一がトライを決め、佐藤はゴールも決めて５－７と逆転に成功。
しかし勝負はここからだった。後半ロスタイム、茗渓が敵陣５mライン手前のラインアウトから連続攻撃し、最後は見事にダブルラインからＷＴＢ鈴木陸人が再逆転のトライを決め12−７で接戦を制した。逆転のトライを決めた鈴木陸人選手は試合後に「みんなで獲ったトライです。（ボールをつないだ仲間には）ただありがとうと言いたい」と歓びをあらわにした。
決勝のトライ！
小さい選手が多かった茗渓だが、素早く前に出るディフェンスでプレッシャーを与え続け、さらに持ち前のボール回しで２トライと、らしいラグビーで見事３位に輝いた。
