東日本中学大会決勝・桐蔭学園中が40−12で久我山中を破り優勝 | ラグビージャパン365

東日本中学大会決勝・桐蔭学園中が40−12で久我山中を破り優勝

2013/12/23

文●編集部


12月23日、東京・秩父宮ラグビー場では第33回東日本中学校大会決勝戦が行われた。昨年に続いて2年連続で決勝進出を果たした國學院大學久我山中学校(東京1位)と11年ぶりに決勝進出を果たした桐蔭学園中学校(神奈川1位)が対戦。前半から3トライ連続トライを挙げた桐蔭学園中が40-12で勝利し、2001年以来、2度目の優勝を飾った。

桐蔭学園中は相手陣に入ると確実に得点に結びづけた

桐蔭学園中は相手陣に入ると確実に得点に結びづけた

「とにかく、ポールを持ち続ける。それができたことが勝因です」。 一昨年から桐蔭学園中を率いる坂詰洋平監督が試合後に決勝戦について振り返った。「お互い知っているチーム、細かなアドバイスより思い切りやってこい」とピッチに送り出された桐蔭学園中の選手たちは積極的なアタックと素早いサポートプレーで、久我山中陣内へボールを押し込み試合を優位に進めた。

先制トライ!

先制トライ!

試合開始早々にSH齊藤大朗のトライで先制すると、5分、敵陣5mライン付近のマイボールスクラムからWTB吉田新がトライをきめ12−0とリード。さらに8分、自陣10mライン付近からCTB山田雅也がラインブレイク、連続攻撃で22mライン付近までボールを押し込むと、最後はCTB渡邊晃生がしなやかな動きでディフェンス2人をかわしトライを決め、19−0とリードを広げた。

桐蔭学園中が前半、3トライを挙げて試合を有利に進めた

桐蔭学園中が前半、3トライを挙げて試合を有利に進めた

一方、久我山は何度かあったチャンスをハンドリングエラーでものにすることができない時間帯が続いたが14分、敵陣22mライン付近のマイボールスクラムからFB遠山拓がGL手前10mまでラインブレイクし起点を作ると、オープンサイドに展開。最後は大外にいたWTB安部勇祐が左隅にトライを決めた(19-7)。その後も果敢にアタックを試みるが桐蔭学園中の固いDFを破ることができないまま前半を折り返した。

久我山中もあきらめずに攻め続けた

久我山中もあきらめずに攻め続けた

後半に入っても積極的なアタックから桐蔭学園中のペースで試合は進んだ。自陣22mライン付近でターンオーバーしたボールをWTB渡邊が約60m独走し、そのままトライを決め26−7と点差を広げた。続く6分にもCTB山田雅也主将のトライが決まり33−7と大きく引き離した。

接点でファイトする両チーム

接点でファイトする両チーム

防戦一方となった久我山中だったが、徐々にボールをつないでペースを握ると連続でラインブレイクをし、19分、CTB平松東悟が意地のトライを決めた(33-12)。だが、試合は結局、ロスタイムにも1トライを追加した桐蔭学園中が40−12で國學院久我山中を破り、2001年以来2度目の優勝を果たした。

久我山中も見事なパス回しから2トライを挙げた

久我山中も見事なパス回しから2トライを挙げた

優勝を果たした桐蔭学園中学の山田主将は、「(9月の)全国中学大会では、(ケガで)試合に出ることができず、結果も5位で悔しい思いをしました。練習時間は1時間30分〜2時間と短いけれどもその悔しさをバネに今日のために準備をしてきました。みんなの想いをつなげて優勝することができました!」と歓びを語った。

ロスタイムにもトライを挙げる桐蔭学園中

ロスタイムにもトライを挙げる桐蔭学園中

部員75名、さらに神奈川県選抜として13名が選出されるタレント揃いのチームだが、決して体が大きいわけではなくむしろ小柄な選手が多い中、大きな選手に向かって果敢にタックル繰り返す桐蔭学園中は決戦を制するに値するものだった。また、最後まで、積極的にボールを展開し、あきらめなかった國學院久我山中の健闘も光った試合となった。

11月から行われ、16チームで争われた大会は、桐蔭学園中が2度目の優勝を飾った

11月から行われ、16チームで争われた大会は、桐蔭学園中が2度目の優勝を飾った

 

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