大野均と大友信彦が特別解説!ワールドカップ準決勝2試合。極限の80分を振り返る | ラグビージャパン365

大野均と大友信彦が特別解説!ワールドカップ準決勝2試合。極限の80分を振り返る

2023/10/24

文●編集部


大友 皆さんこんにちは。大野均さんのYouTubeチャンネル、Kin's楽苦美道とRUGBYJapan365の共同企画、ラグビーワールドカップ2023フランス大会の日本代表の戦いを振り返るシリーズ。今回は準決勝2試合を均さんと振り返っていきたいと思います。

均さん、この週末も朝4時からの試合でした。まだ時差ボケが残っているかと思いますが、週末は早起きしてご覧になりましたか?

大野 はい、しっかり見させていただきました。本当に、両方とも対照的な、非常に面白いゲームでした。

大友 では早速試合を振り返っていきましょう。まず準決勝第1試合、NZ対アルゼンチンです。試合はまず、アルゼンチンがキックオフから攻め込んで、4分にWTBボフェリ選手のPGで先制します。

大野 アルゼンチンは前回のワールドカップのあと、2020年にシドニーで、2022年にクライストチャーチで、2度にわたってオールブラックスに勝っているんですよね。試合の入りの勢いを見たときは『この試合ももしかしたら?』という感じもありました。でもそのあと、NZは最初のチャンスに攻め込むと、アルゼンチンのディフェンスをしっかり崩して、最後は外で、WTBウィル・ジョーダン選手がトライを取りきりました。

大友 次は15-16分のところ、再びオールブラックスが攻め込んで、右へ展開して最後はCTBジョーディー・バレット選手がトライします。

大野 アルゼンチンは近場のディフェンスには自信がありますが、そういう相手にも外で取り切れるという、オールブラックスのバリエーションの多さがよく出ていたと思います。

大友 これでスコアは12-3。でもそこからはアルゼンチンも攻め返して、なかなか点が入らずに時間が過ぎていきます。そして33分、アルゼンチンが攻め込んでフェイズを重ねますがトライを取りきれず、ボフェリ選手がPG。6-12としますが、NZも37分にモウンガ選手がPGを決めて6-15と再び9点差。これで折り返すのかな、という時間帯ですが、ここからNZはさらにトライを取ります。

大野 自陣のスクラムでPKを取って、残り時間ゼロでもタッチキックで攻め込んで、最後はWTBテレア選手が素晴らしいステップワークでゴール前に持ち込んで、最後はフリゼル選手が外で取り切りました。WTBテレア選手は準々決勝のアイルランド戦はチームの規律に違反したことで出ていなくて、その汚名返上、存在感を示しました。

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