2月8日、横浜キヤノンイーグルスは、ホスト・ニッパツ三ツ沢球技場にクボタスピアーズ船橋・東京ベイを迎え5勝目をかけて戦った。
前半3分にFL嶋田直人のトライで先制すると、前半32分、イーグルスが敵陣22m手前でペナルティを獲得。SO田村優がタッチに蹴り出しトライを狙いにいく。ゴール前ラインアウトからボールが乱れるもイーグルスに入る。FWでフェイズを重ね、最後はLOマシュー・フィリップがトライ。田村のゴールも決まって12-3とリードして前半を折り返した。
![嶋田直人のトライで先制](/img/2025/0209/a199b3580329da4df70acd0539322006_original.jpg)
嶋田直人のトライで先制
![田村優](/img/2025/0209/619e163f08041c399e9a27b742e1421a_original.jpg)
田村優
![リアキマタギ・モリの突破](/img/2025/0209/e4a19c6daa90586bcc50170b28b8b5fe_original.jpg)
リアキマタギ・モリの突破
![前半33分LOマシュー・フィリップのトライ](/img/2025/0209/541cd7e1305e2daf69df96179b52f2b3_original.jpg)
前半33分LOマシュー・フィリップのトライ
試合を優勢に進めていたイーグルスだったが、後半の初めにWTBハラトア・ヴァイレアにトライを奪われ12-8と点差を縮められる。それでも後半10分、今季初出場となったFB普久原琉が相手のパスを読み切ってインターセプト。そのままインゴールへボールを運びトライ。
![FB普久原琉がパスを読み切りインターセプトしトライ](/img/2025/0209/f535429b9e2668b1f11dfcd2350bba0a_original.jpg)
FB普久原琉がパスを読み切りインターセプトしトライ
![](/img/2025/0209/b02eb45add7549c53251a628eae843d0_original.jpg)
このトライでイーグルスが流れを掴んだかと思われたが、スピアーズが『ボム・スコッド』、オペティ・ヘル、マルコム・マークスらを投入。ここから流れが変わる。14分、イーグルスPR祝原涼介とSH藤原忍がヘッドコンタクトで祝原にイエローカードが出され一人少ない状況となると、PGとハラトア・ヴァイレアにトライを許し3点差にされてしまう。
なんとか敵陣に入りたかったが、セットプレーでプレッシャーを受け、中々敵陣に入れず、逆に2トライを奪われ22-30で敗れた。沢木敬介監督は「こういうゲームを勝たないと、本当にチャンピオンを狙うチームになれない」と試合後話した。
横浜キヤノンイーグルス 沢木敬介監督
![沢木敬介監督](/img/2025/0209/7d78506a1c685d6b2ec97160ec50021e_original.jpg)
沢木敬介監督
今の実力はこんなもんだと思うし、ちゃんと自分たちを受け入れなきゃいけないと思うし、こういうゲームに勝たないと本当にチャンピオンを狙うチームにはなれないと思う。下向いてもしょうがない。勝てるチャンスはいっぱいあったと思うんで今日も。なので、もう一回しっかり自分たちにベクトルを向けながら、来週からまたいい準備をしたいと思います。
――相手の控えを見ればある程度プレッシャーを受けると想定したと思いますが。
別に外国人がどうだとか、そんなこと言ってたら一生勝てないから、そこに言い訳を持っていく時点でまずダメだと言うか、僕らはそういうふうには全く思ってないです。もちろん力ある選手が出てくるのを分かっている試合だし最初から。
ただ、いくらでも僕らがコントロールしてゲームをうまく運ぶことができたと思うので、相手はどうのこうのではなくて、自分たちの実力不足だと思います。
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――イージーなエラーについてどういうふうに思いますか?
ああいうのってやっぱり勝負強さだと思うんですよ。勝負強さって、これはまあどっちかというと、やっぱりマインドセット、メンタルの面が大きいと思うんで。それこそ普段通りやれるようなマインドじゃなくて、先見ちゃって慌てたりとか、
そういうところが多分ミスにつながってくるんで、そこが勝負強さだと思う。普段だったら絶対にミスしないようなところにミスしたりとか、けど一流の選手たちはそれを当たり前のことを当たり前にできる能力がある。
そういうところでも自分をしっかりとコントロールできるそういう精神力がある。だから、どんなプレッシャーがかかっても自分の役割を遂行できるっていうのが、やっぱ勝負強さだと思うし、そこは足りないんじゃないかな。
――先週の反省の多い勝ちから、1週間の取り組みについては?
先週勝ったのは、どちらかというとラッキーだった。ラッキーな勝ち方だったし、それでも勝てたというのは、すごいポジティブ。まだこの実力だと思うんです。ここからどういう風にしていくかっていうのは、自分たちの振る舞いにかかっていくことかな。しっかりと目をそらさずにやっていかなければ。
CTB梶村祐介キャプテン
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本当に今日のゲームは、自分たちから勝てるチャンスを手放してしまったなと感じています。相手のプレッシャーというよりかは、自分たちから崩れて、相手にチャンスを与えてしまったなと感じていますので、来週もワイルドナイツさんとの試合を控えていますので、自分たちのやることをもう一度クリアにして、フォーカスを自分たちに向けてもう一度準備していきたいと思います。
ーー自分たちのミスが多かった。この辺りは?
いつもやらないようなプレーをしだしたり、自分たちのシステムではない、インディビジュアルのプレーをしだしたり、そういうことをすると簡単にペナルティーしてしまうし、自分たちのミスで相手にボールを与えてしまうし、本当にそういう、後半、特に最後の40分は、勝てるチームの40分ではなかったなとは感じました。
![](/img/2025/0209/1016df4c8ce9f849b71247fc1cd22dd6_original.jpg)
――実際はなぜあそこまでボールが良く落ちたのか?
風に関してはお互い同じ条件なので、そこはあまり言い訳はない。ただ自分たちのセットスピードが遅れたり、横の選手とのコミュニケーションが取れなかったりだとか、あくまでもエラーの原因は自分たちにあって、相手のプレッシャーがあったからミスしたとは思っていないので、自分たちのやらないといけないことをおろそかにした結果、それがミスにつながっているのかなと思います。
――沢木監督から振る舞いという話が出ましたけど、来週のワイルドナイツ戦に向けて大事なことは?
準備の段階から今日みたいな展開を想定して、イメージを持って練習できる選手がどれだけ出てくるかが大事だと思います。こういう状況でしっかりプレッシャーを発揮できるようなそういう準備をチームとしてやっていきたいと思います。
――後半終盤は同じような展開のトライがあった。ヴァイレア選手のマークなど切り替えは?
最後の二本のトライも、ボールをワイドに持っていかれる前の段階で、1人目のタックル、2人目のセカンドタックラー、そこで相手のモメンタムが止めきれていないというのが一つの原因なので、システムエラーではなくて、自分たちのインディビジュアルのタックルスキルの問題だと思います。
――クリエル選手にボールが集まっていないのは、プレッシャーがあったのか。
風も強かったので、バックスのラインも狭めに設定していましたし、パスも短くしていたので、あまり彼にボールをタッチさせることはできなかったですけど、その分内側しっかり他の選手がコネクションを持ちながら アタックしようとはつなに話ながらしていたので、確かに振り返ってみればもう少し彼にボールを集めれたらよくベストだったのかなと思います。