ワイルドナイツが全勝キープ、イーグルスは一時逆転するも後半逆転を許し金星ならず | ラグビージャパン365

ワイルドナイツが全勝キープ、イーグルスは一時逆転するも後半逆転を許し金星ならず

2025/02/19

文●編集部


2月16日、ジャパンラグビーリーグワン、横浜キヤノンイーグルスはここまで全勝の埼玉パナソニックワイルドナイツとの大一番を迎えた。

2連続トライでリードを許すも相手が2度のイエローカードで数的優位な状況になると、前半は4つのトライを決めて24-22と逆転に成功。それでも前半終了間際にワイルドナイツにPGを決められ24-25と再び逆転を許し後半を迎える。

重要になる後半の入りに、ワイルドナイツCTBディラン・ライリーにトライを許しリードを広げられると、後半13分と20分にトライを許し24-44と20点差に引き離されてしまう。それでも31分、ヴィリアメ・タカヤワのトライで食い下がるも、再びディラン・ライリーのトライでダメ押しされ、勝敗を決した。後半終了間際に、今季新加入のFLブレンダン・オーウェンがトライを返し試合終了。34-51で敗れ4勝4敗、勝点20で5位にとどまった。次節は三重ホンダヒートと対戦する。

一方勝利したワイルドナイツは全勝をキープ。次節はホスト熊谷に戻り、三菱重工相模原ダイナボアーズを迎え撃つ。13000人を超す観衆が熱くなった一戦を写真で振り返る。

HIGHLIGHT

埼玉パナソニックワイルドナイツ ロビー・ディーンズHC

ロビー・ディーンズHC(左)と坂手淳史キャプテン

ロビー・ディーンズHC(左)と坂手淳史キャプテン


本当にタフな試合でした。激しい肉弾戦でピッチサイドで従事してた方もたいへんだったんじゃないかなと思います。この経験をもって賢くなっていきたい。

いろんなことが起こった試合だったなと思います。本当にマッチオフィシャルの方はすごく忙しくそして、難しかったんじゃないかなと感じています。いろんなローテーションがあったり、フロントローがHIAで運ばれたり、そこからアンコンテストになったり、14人になったり。観客の皆さんにも今日どんなことが起きていたか覚えていますか、と質問しても誰も今日何が起こっていたのか覚えだすことは難しかったでしょう。素晴らしいラグビーをしていたとともに(TMOにより)スクリーンを見る時間が少し長かったかなと思う。そのくらい複雑な試合だったなと感じます。

埼玉パナソニックワイルドナイツ 坂手淳史キャプテン

ロビーさんが言われるようにすごくタフな試合でした。自分たちの反省するべき部分としてはレッドカードを出してしまうというところ。スキル不足な部分が多かったと思います。全員で見直していきたい。

ゲームの中ではスクラムというか、あんまり決まったシーンがなかった展開になったので、反応だったり、自分たちのつながりとかは表現する一番いいゲームになったんじゃないかなと思います。14人の時間も長かったですし、みんなでいいコミュニケーションをとりあっていいディフェンスができたシーンが多かった。

ゲームに勝ちきれたことはすごく良かったです。こういう現場はなかなかないですし、(経験は)残していかなければいけないと思っています。

横浜キヤノンイーグルス 沢木敬介監督

沢木敬介監督と梶村祐介キャプテン

沢木敬介監督と梶村祐介キャプテン


残念な結果ですけども、CTB田端も良かったFBのオーウェンも良かった。しっかり自分たちの役割を明確にして、それをしっかり遂行する、それがチームプレーなんで、そういう明るい材料が出てきたというのもありますし、ワイルドナイツはフィジカルレベルも一段と後半引き上げてきましたし、そこに対応できるほどうちにはまだ余裕がなかったなと思います。

横浜キヤノンイーグルス 梶村祐介キャプテン

今日のゲームに関しては前半後半ともにキックからのこぼれ球から簡単にスコアに繋げられてしまった。あとはシステムじゃなくて、自分勝手なプレーをしてしまう選手が試合中にいてしまい相手に繋がれてしまった。その教訓を活かしていくにはもう一度一人一人がチームファーストでプレーすること、自分自身のやるべきことをしっかりやることで、チームに対して良い結果をもたらす。もう一度自分たちにフォーカスをあてていきたい。

GALLARY

試合前、横浜の選手はエスコートキッズと記念撮影

試合前、横浜の選手はエスコートキッズと記念撮影


今季初先発でアグレッシブなプレーをみせたCTB田畑

今季初先発でアグレッシブなプレーをみせたCTB田畑


SHデクラークと初先発ペアを組んだSO武藤ゆらぎ(中央)

SHデクラークと初先発ペアを組んだSO武藤ゆらぎ(中央)


前半15分、今季初先発のWTB松井千士がトライ

前半15分、今季初先発のWTB松井千士がトライ


田畑がゴール前まで持ち込み、このあと相手反則で横浜がペナルティトライ

田畑がゴール前まで持ち込み、このあと相手反則で横浜がペナルティトライ


野口のキックにチャージをかけるデクラーク

野口のキックにチャージをかけるデクラーク


29分、田畑からタカヤワにオフロードパスが通り

29分、田畑からタカヤワにオフロードパスが通り


初先発のFBオーウェンがトライ

初先発のFBオーウェンがトライ


33分、オーウェンが再びゴール前に持ち込み

33分、オーウェンが再びゴール前に持ち込み


途中出場のFLレキマがトライ

途中出場のFLレキマがトライ


SO武藤がコンバージョンを決め24-22と逆転

SO武藤がコンバージョンを決め24-22と逆転


ライリーはデクラークを左右へのステップでかわして

ライリーはデクラークを左右へのステップでかわして


約80m独走トライ!

約80m独走トライ!



山沢がHIAで退場していたため竹山がコンバージョン

山沢がHIAで退場していたため竹山がコンバージョン


後半4分、これが通算150試合目となる田村優が登場(背中22)

後半4分、これが通算150試合目となる田村優が登場(背中22)



53分、CTBで途中出場したアソが左隅にトライ.

53分、CTBで途中出場したアソが左隅にトライ.


59分、ピッチに戻った埼玉SO山沢京平がトライ

59分、ピッチに戻った埼玉SO山沢京平がトライ

横浜も果敢なアタックをみせ71分、78分とトライを返す。コンバージョンを蹴る田村

横浜も果敢なアタックをみせ71分、78分とトライを返す。コンバージョンを蹴る田村


埼玉はPRヴァルがHIA疑いで退場。下がっていた木原がピッチに戻るが、イエロー2枚で退場していた藤井が戻れないため右PR不在となり埼玉はアンコンテストスクラムを選択し、福井が下がる

埼玉はPRヴァルがHIA疑いで退場。下がっていた木原がピッチに戻るが、イエロー2枚で退場していた藤井が戻れないため右PR不在となり埼玉はアンコンテストスクラムを選択し、福井が下がる


73分、ライリーが2本目のトライでとどめ

73分、ライリーが2本目のトライでとどめ

観衆は12288人

観衆は12288人


試合は51-36で埼玉が勝利。試合後両xvが健闘をたたえ合う

試合は51-36で埼玉が勝利。試合後両xvが健闘をたたえ合う


150試合出場の記念Tシャツを着た田村とデクラーク

150試合出場の記念Tシャツを着た田村とデクラーク



記念ジャージーを贈呈した沢木監督「200キャップのときは忖度して先発させます」

記念ジャージーを贈呈した沢木監督「200キャップのときは忖度して先発させます」


試合後は両チーム選手が集まり田村の150試合出場を祝う記念撮影

試合後は両チーム選手が集まり田村の150試合出場を祝う記念撮影


坂手は「おめでとうございますと言いに行ったら『ここに座れ』と言われて(笑)」

坂手は「おめでとうございますと言いに行ったら『ここに座れ』と言われて(笑)」



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