18日、ジャパンラグビーリーグワン、ディビジョン1、2位のクボタスピアーズ船橋東京ベイは、ホーム「えどりく」こと江戸川陸上競技場に、3位の横浜キャノンイーグルスを迎え、雨、風ともに強く厳しいコンディションの中、少ないチャンスをものにし15-5で勝利。2位をキープした。
2023/03/19
文●編集部
前半30分すぎまでノースコアで迎えた35分、イーグルスSHデクラークがペナルティ。スピアーズは敵陣22mでのラインアウト。イーグルスLOリアキマタギモリがプレッシャー。再びスピアーズがモール。ドライビングモールで押し込みHOマルコム・マークスがトライで先制。5-0で前半を折り返す。
後半6分、イーグルスWTB竹澤正祥がシンビンで一時的退場。1人多いスピアーズはこのチャンスを活かす。マークスが2度のラインプレイクで敵陣ゴール前までボールをキャリー。すると後半11分、イーグルスは自陣ゴール前のラインアウトでミス、ルーズボールをスピアーズLOルアン・ボタがおさえトライ。フォーリーのコンバージョンも決まって12-0とリードを広げた。
後半22分にもスピアーズはフォーリーがPGを決めて15-0として試合は終盤に。後半37分、ラインアウトモールからイーグルスNO8シオネ・ハラシリがトライを許すもスピアーズが勝利を収めた。
クボタスピアーズ船橋東京ベイ フラン・ルディケHC
今日は、イーグルスもスピアーズも両チームいい試合ができ感謝しています。自分たちのランニングラグビーはこういう天候ということもであって出来ませんでしたが、キッキングバトルというところでは、どちらがコントロールできるかという事に対して、今日の結果はすごくハッピーです。リーダー陣もしっかり役割を果たしてくれたと思います。
――キッキングゲームがうまくいった要因
9番、10番、15番が基本的なことをしっかり遂行してくれたんでこういう試合にもっていけたと思います。彼らがしっかりゲームチェンジャーとしてやってくれました。それをするためのベースをFWが役割を遂行してくれたことが大きい。トップクウォリティーボールを出すことによって良い判断ができることにつながった。
クボタスピアーズ船橋東京ベイ 立川理道キャプテン
ゲームの内容に関しては、このコンディションの中でキッキングゲームが主な戦いになることはわかっていましたし、前回戦った時も、9番、10番、あたりでそういう展開だったので、今日の試合もそういう流れになっていくのかなと思っていました。本当に、ゲーム中、みんながセイムページ(同じ画)を見て、自分たちのフォーカスするポイントを明確にやってくれたことが、大事な時間帯でポイントとれたことにつながりました。
前半最後のモールで得点したシーンも、後半の入りも12分かかりましたけど、自陣にいて相手のキックに対してうまう守って、敵陣に入った時にポイントできたのはすごく大き方と思います。そういうところが今のチームの成長だと思いますし、こういう試合を経験してさらに成長していきたい。
――後半の序盤、自陣にいる時間が長かった
後半の入り、かなり攻め込まれていて相手もボールを保持してアタックするというよりは、9番10番のところで、22m関係なく、コンテストキックを蹴ってきたんですが、そこをバックスリーだったり、フォーリーがうまく処理してくれている中で、相手のイエローカードもあって一気に流れがくると思っていましたし、フォーワードのモールだったり、ラインアウトはうまく行っていたので、そこまで慌てずにチャンスがきたところでスコアすることができました。
クボタスピアーズ船橋東京ベイ マルコム・マークス
――トライについて
今日はこういう天候でしたし、キヤノンが相手ということでタフな試合になると思っていました。こういう試合ではチャンスの数は少ないので、モールなどのチャンスはしっかりものにしたいと思っていました。
――ゴールラインまで遠くなかったですか?
正直、あんまり距離のことはわかってなかったよ。ただ、他のFWの選手たちがハードワークしてモメンタムを作ってくれてトライにつながったよ。
――ラインアウトから2回ゲインがありました
ボールが濡れていて滑るのでバックボールではなく、別のムーブをしようと話をしていました。それがうまくいきましたね。