三重ホンダヒート・北条拓郎「僕の持ち味で勝負できると確信になってきている」 | ラグビージャパン365

三重ホンダヒート・北条拓郎「僕の持ち味で勝負できると確信になってきている」

2024/03/04

文●編集部


リーグワン・ディビジョン1昇格の1年目、三重ホンダヒートはいまだ勝利がない状態が続いている。全16戦の折り返しである第8節、横浜キヤノンイーグルスに挑むも21-50で完敗を喫した。この日の試合も前半を終わって0-26とイーグルスにリードされ、後半初めに1トライを奪われ0-31と勝負を決められたところで、後半9分、SH根塚聖冴に代わり、アーリーエントリーでリザーブ入りした北條拓郎(天理大)がピッチに登場した。初キャップでありながら臆することなく積極的なプレーで流れを変え、後半だけで3トライにつなげた。試合を終え、ミックスゾーンで話を訊いた。

「ラグビー好きなので卒業式に出席してすぐに戻ってきます」

「久々の試合だったのでしんどかったけど楽しかった。新人は別メニューでしたが声を出していて、練習試合でいい感じにアピールでき、リザーブから出場することができた。」

チームに合流したのは2月4日、6日からという北條。「まだ会社のこともノータッチです。3月19日の卒業式で戻ります。ラグビー好きなのであまり身体を休めたくないので、その日だけで戻ってきます」とアグレッシブだ。

リーグワン初キャップについて「同期からたくさん応援メールをもらいました。試合に出て思い切りアピールして勝てるようにプレーしようと思いました。もう少し速い(ボール)捌きをしたかったがキヤノンさんのブレイクダウンでのプレッシャーがすごくてリーグワンのレベルの高さを感じましたが、自分が通用するところもあったので、自信を持って次も勝負していきたい」と手応えを掴んだ様子。



ヒートを選んだ理由は「GMさんはじめ、一番熱く誘っていただいた」から。天理大でキャプテンを務めた北條だが「小松監督の下で良い競争ができて成長ができた。監督の言葉の重みがすごくて考えさせられることが多かった」という。

チームは1勝に向けて苦しんでいるが、新しい力が躍動することでチーム内が活性化することは間違いない。「まずはスタメンに定着して、ホンダを勝たせるプレイヤーになって日本代表を目指していきたい。(リーグワンにはSHの)いい選手がたくさんいるので、僕の持ち味で勝負できると確信になってきています」

好きな選手は「フランス代表のアントワンヌ・デュポン」。フィジカルが強く、スキルも高く何でもできる、相手からすると予測不可能なプレーをするそのスタイルを目指す。残り8節で何度そのプレーを目にすることができるか、注目だ。




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