2月9日、ここまで全勝の埼玉パナソニックワイルドナイツは、ホスト熊谷に東芝ブレイブルーパス東京(2位)を迎え撃った。前半から積極的に攻めたワイルドナイツが16-7とリードして折り返すも、後半ブレイブルーパスの追撃を受け、28-28で同点で試合を終えた。
この試合で2トライを決めたWTB竹山晃暉は、前半途中から負傷交代したSO山沢京平に代わりキッカーも務めた。「存在感を出さないとチームに残れない。京平がいつ戻って来るかわからないけど、チームを勝利に導きたい」と試合後話した。
埼玉パナソニックワイルドナイツ WTB竹山晃暉
前回の王者だとか僕はあんまり意識していなくて、今年は今年でしっかりと自分ができるパフォーマンスをやっていこうと思っていました。準備の段階から、分析の中で東芝さんはすごくボールをワイドに動かしてくるシーンが多かったので、確実にキーになるのは自分だと色んな人に話をしていました。
言った通り、しっかりと自分の目の前にボールを運ばれたときにタックル入れたというのは、自分としても強みになりますけど、結果的にドミネイトタックルができるシーンでは逃しているのでそこは貪欲に自分の課題を克服しなければいけない。
![竹山晃暉](/img/2025/0210/3cd9a7e46ccee7f5fadf37343d737f50_original.jpg)
竹山晃暉
――前半、風下で良い展開だった?
そうですね。思っていた以上に良かったと思います。ただ、途中、(山沢)京平が抜けてしまって、そこへの対応がうまく出来なかったのはBKの責任だ。風上の中でどこまでボールを前に進めて優位にゲームを運べるかというのが、少し出来なかったと思います。あとは、22mの中に入ったときにトライを取って帰れなかったというのが、後半クロスゲームになってしまった要因かなと思います。
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――WTBとしてはトライを取り切れていました
まあチャンスを作ってくれてクリーンにボールが出てきて、あとは走って抑えるだけのシーンではあったんですけど、そういうところで存在感を出さないとチームに残っていけないと思うので。もうすぐマリカ(・コロインベテ)も帰ってきますし。サイクロンが帰ってくるといろいろなサイクロンが起きるんで(笑)。それにビクビクしないように良い準備をしていきたいなと思います。
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――今日は中盤でフェイズを重ねた印象があります。
前半の風下であそこまでボールを動かしてゲインできていたというのが、みんなの中で感覚として残っていたと思うんですね。なので、後半はもう少しテリトリーの部分で前に進めてあげると、もうちょっと楽なゲームになったと思います。
セットピースの部分であったり、プレッシャーはかかっていたので、京平がいなくなってからBKを落ち着かせて修正してあげないといけなかったのかなと責任は感じています。
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――ダミアンが10番に入るのは?
練習からやっています。コミュニケーションも取れていたんですけど、キックの種類とかですよね。ハイボールなのか、ロングキックなのか、あとは何フェイズ重ねてキックを蹴るのはあんまりコミュニケーション取れてなかったかなと感じるので、京平がどれくらいで戻ってくるかわからないですけど、いなくてもこのチームを勝利に導かないといけない。どんなポジションになるかわからないですけど、自分も10番のカバーというのは無理じゃないのでやっていきたい。
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――10番を練習では?
練習では1回もないです。前回もいきなりロビーさんから残り10分、10番をやってくれというふうに言われました。元々やっていた危険があるので最後どういうふうに逃げ切るというか、ゲームを締めくくるのかというところだと思いますけど。緊張はしないですけど、今日みたいな試合の中では僕がゴールキックを蹴って外してしまったんですけど、そこは決めることを求められていると思うので、しっかり残していきたいですね。