日本女子セブンスラグビーの最高峰のサーキットシリーズ「太陽生命ウィメンズセブンズ2025・熊谷大会」はPEARLSが4年ぶりの優勝で幕を閉じた。優勝したPEARLSに今シーズン新加入した、NZ女子代表、ブラックファンズのレジェンド、サラ・ヒリニとブラジル代表、タリア・コスタに試合後話を聞いた。
PEARLS サラ・ヒリニ
本当に暑い中でしたけど、セブンズとはこういうものです。これまでも色々なところへワールドシリーズで周ってきましたので。ただ、PEARLSのスタッフは本当に暑さ対策としていい準備をしてくれました。冷たく冷やしてくれたタオルだったり、エアコンの効いた部屋でしっかりとリカバリーすることができました。
(チームメイトには)みんな愛しているよと伝えたいです。本当にみんなでいい準備をしてきて優勝できました。試合に出たメンバーだけじゃなくて一緒に、ツアーのサポートしてくれているメンバーもそうですし、日頃みんなでトレーニングした成果が優勝につながったと思っています。
この優勝という思いをみんなで共有して、後2日間くらいしたら次のトーナメントに向かって気持ちを切り替えて頑張っていきたいと思います。
素晴らしいヘッドコーチがチームにいてくれます。その一人がヘッドコーチのコナー(・ヒリニ)ですし、坂井(アシスタント)コーチです。彼らがしっかりとしたチームづくりをやってくれるおかげでいいトレーニングができています。
7人と7人の2つのチームを編成して、すごく高いレベルで競り合った環境の中で、練習が出来ていますので、そういう厳しい環境の中で次のトーナメントにむけた準備をしていきたい。
――ジェネラルプレーの中で相手のボールをスチールする場面が多かった。それはサラさんのスペシャルプレーなのか、あるいはチームとしてみんなで取り組んでいることか?
両方ですね。ワールドシリーズではそういったボールの奪い方を練習してきましたし、体は大きくないかもしれないですけど、日本人の選手もしっかりホールドして取れるように。
――サラさんからチームメイトに教えている?
もちろんです、自分が選手としての立場だけじゃない、自分の知っている知識のすべてをチームにっも伝えています。私自身も正直、まだまだ学ぶところがたくさんあると思いますし、その学びをチームのみんなとシェアしてもらっています。
――PEARLSは長い間タイトルがとれず、しかも僅差のゲームを勝ちきれないというところが課題でした。今日勝ちきれたのはチームとしてどういう部分が良くなったのか
理由は色々あると思いますが、一つはチームとして信じることができたということ。チームメイト一人ひとりを信じて、つながりをつくるためのトレーンング、それはラグビーだけじゃなくて、いろいろなレクリエーションの時間を作りながら、チームが短期間で一つになって、自分たちがチャンピオンになれるということを心の底から信じられるチームになったということだと思います。
――勝利を経験したチームはどう変化していきますか?
今はちょっと喜びに浸りたいですけど、次のことは水曜日ぐらいから考えようかなと思います。本当にチャンピオンになるということを信じることができたし、実際に成し遂げた経験をすることで、これからも自分たちがチャンピオンになれる、仲間も信じるそしてしっかりと練習に反映できるようになると思います。
あともう一つは、選手層がすごく厚くなって、7対7の試合形式の練習がチームの中で出来ることが大きいです。本当にギリギリの状況で一瞬一瞬のプレーに勝ち、そして精度を追求しながらトレーニングできていることも大きいです。
――2年前、PEARLSに入団したものの大会ではプレーできずに、再びPEARLSに入団し、プレーヤーとして出場して優勝を成し遂げたということについて
その経験がなかったら、もしかしたら戻ってこなかったですね。あの時プレーできなくて、やっぱりPEARLSでプレーしたいと思っていて、もう1回誘ってもらって、出場してチームが優勝できたことは嬉しいことです。
PEARLS タリア・コスタ
めちゃくちゃ嬉しいです、本当にこういう経験を日本でできたということもより嬉しいです。本当にチームを助けることができてすごく嬉しいですし、MVPはチーム全体の努力を反映した結果だと思っています。ブラジルも暑いですけど、それ以上に暑かったです!
――日本の選手とのコミュニケーションは?
確かに難しいんですけど、チームメイトがジェスチャーだったりで何がしたいのかというのを分かってくれるので。日本に来たばかりの頃よりも、コミュニケーションは取れるようになりました。
――日本での初めての大会で結果を出したことへの気持ちは
チームに貢献できて、すごく嬉しいですし、今後ももっと頑張ってチームに貢献していきたいですね。
――東京オリンピックのときの記憶は?
オリンピックのときはコロナの影響であんまりこう出かけたりとか、いろんなことは経験出しなかったので、今はすごくいろんなことをしたい!