東京山九フェニックスの優勝で終えた、女子15人制日本一決定戦。今季初めて15人制に取り組んだ大黒田裕芽は、キックにランに精度の高いスキルでチームを前進させた。「15番をプレーするとは思っていなかった」というが、15人制もセブンズもどちらもできる非凡なプレーを連発し存在感を見せた。

――ギリギリの勝利でした。おめでとうございます。
「ギリギリでしたね(笑)。嬉しいです。ありがとうございます」
――最後の最後、ニアまでボールを回してトライにつなげました。
「自陣でプレーしていると相手のモメンタムの方がすごく圧も強かった。キックで返してもすぐに帰ってきてしまったので、とりあえず1回ランで強い選手のところに運んだら、ニアはキックよりも何10mも稼いでくれたんで、最後の最後、相手も疲れているところでニアもチームのやりたいこととマッチしてプレーしてくれたんで良かったです」

――前半はなかなか取り切れず、うまくいかない時間帯が多かったです。
「前半の最初の方では、ずっと攻めている時間が長かったのに、ちょっとトライを取り切れなかったというのはミスがあったから。後半もエリアを取られたところでなかなか自陣を脱出できなかったですね」
――チームとして2冠を達成しましたが、準決勝からの準備はどうだったか
「雰囲気は良かったですが、準決勝を勝った後から試合で起きてしまったようなミスが練習でも続いてしまっていたので、2週間(間隔は)あったんですけど最後の1週間でしっかり引き締めて、これじゃ負けてしまうというのが、チーム中でふわふわというかそういうものがあっても、シビアなトレーニングができていたので、今日の決勝もチャレンジャーの気持ちで準備はできたんじゃないかなと思います」

――試合の前はあまり緊張していないようないつもの雰囲気でしたが
「チームとしてはそうなんですが、意外とみんな、それぞれでは緊張しているみたいで、私もやっぱりすごい緊張しますし、以外とガチガチだったり(笑)」

――15人制と7人制ではどちらが自分のプレーにあっていますか
「ずっとセブンズだったので、15人制に入ってもどうしてもセブンズみたいな動きをしちゃっていましたが、15人制は15人制で布石を打って、回収するというのがめちゃくちゃ面白くて。どっちがというより、どっちもという感じですね」

準決勝ではパールズ相手にスペースに対してラン、キックなどチームを前進させた。
――15番での出場で、見ている方としてはしっくりきました。準決勝でもスペースを見つけて、キックやランでゲインをしていました。
「本当は15番をやるのはあんまり考えていなかったので、実際には2戦目から15番をやるよと言われて。徐々に感覚をつかみながらという感じです。」