3月2日深夜、ワールドラグビーは9月18日からニュージーランドで開催予定だった「ラグビーワールドカップ2021女子の延期が発表された。アジア予選は中止が先日発表され、女子15人制日本代表ことサクラフィフティーンはまだ出場が確定していない。現在、レズリー・マッケンジーHC指揮のもと、先が見えない中、和歌山合宿を行っている。2日、練習後に、WTB谷口令子(アルカス熊谷)選手、LO玉井希絵(パールズ)選手がオンライン取材に応じた。尚、この取材は、W杯延期発表の前に行われている。
最後はサクラフィフティーンのメンバーとしてワールドカップで最高の結果を残す
この合宿からチームの中でゲーム形式のものを取り入れてやっていて、関東、全国大会でクラブチームではなかなか出場できなかったメンバーと、(日本)代表ではプレーできていて、チームとしてはワールドカップに向けて、前向きに進んでいるところだと思います。
――3月にW杯予選が行われなくなったことに関しては?
チームの中でもそういった話し合いがあって、レズリーから、どう思うんだ?という問いかけがあった。大多数の選手は前向きな言葉を話していて、私たちはW杯に向けて準備するだけで、そこに向けてそれぞれがマインドを上げていくという前向きな形で進んでいます。(今後、予選がいつあるか)詳細はわからないので、本当にW杯というところに向けて進んでいます。
――リオ五輪に出場したが、現在15人制ラグビーに絞っている理由は?
(2017年の)15人制のW杯は直前のケガで出られていない悔しい思いをしています。東京五輪が行われるということも含めてやっていたが、いろいろ考えたときに、私自身15人制のラグビーがすごい好きで、心から楽しんでいる自分がいるなというのを2017年W杯に向けて活動、遠征をしているときに思いました。そこからW杯に出られなかったことがひとつ大きな起点となっていて、最後、自分が思う存分楽しめる場は、心から楽しいと思う15人制の方が一番かなかなとたどり着いて、そこから、自分の中でもセブンズなのかなと心が揺らいだ部分もあったが、最後は15人制で、どんな結果であれ、準備はしているが、その過程を今は楽しんでいるので、最後、サクラフィフティーンのメンバーでW杯で最高の結果を残せるようにと、15人制に専念しています。
――「最後」という言葉を何度か使っていますが……引退の時期を決めているのか?
何となく自分の中でイメージは近年、年を重ねるごとに終わりを感じるようになってきて、トップで体と心がやれるのは今がベストかなと思っている。もし自分がW杯でやり切った後、まだ自分の中でやる気持ちあれば、その先を目指してやることはできると思いますが、今の時点では、今年のW杯が一つ区切りになるかなというニュアンスで使いました。
――今はW杯に向けて全力で?
はい!
――ゲーム形式を取り入れての練習は具体的にはどんなことを?
アジア予選がどうなるかわからないが、世界に向けて、世界相手に戦う認識で、選手、スタッフはやっているので、そこに向けたフォーマットで合宿のスケジュールが組まれている形です。ゲームをこの合宿で2回ほどスケジューリングされているので、W杯に向けたスケジューリングの中で、対戦が目標で進めている。チーム名いで紅白戦という形で、チームを2つに分けて、そういう形で試合をしている。