東京山九フェニックス悔しい準優勝―岡元涼葉共同キャプテン「もっともっと一人一人がハードワークを」 | ラグビージャパン365

東京山九フェニックス悔しい準優勝―岡元涼葉共同キャプテン「もっともっと一人一人がハードワークを」

2025/06/23

文●編集部


22日、太陽生命ウィメンズセブンズ2025・ファイナルに進出した東京山九フェニックス。プール戦を1位で通過。新加入の元イングランド代表、チャリティ・ウィリアムズや現役続行を宣言した奥野わか花らの活躍で勝利を積み重ねた。奥野が1日目で負傷。欠場となり増田結が登録。

2日目の準々決勝には奥野に代わり尾崎夏鈴が先発。PTSを25‐0と快勝。準決勝は、昨年王者ながとブルーエンジェルスに勝利して準決勝進出を果たしたナナイロプリズム福岡。先制点を許し、さらにチームの中心である岡元涼葉が負傷退場するパプニングが発生。

それでも、石田茉央、さらにチャリティの仕掛けから大竹風美子のトライで逆転して前半を終える。世界的プレーヤー、チャリティがチームの窮地をさらに救うトライで後半リードを広げるが、後半6分、ナナイロ・吉野舞祐のトライで逆転を許し万事休すかと思われた。それでも、ラストプレーで、ボールをつなぎ、奥野に代わりフルタイムで出場した尾崎夏鈴が劇的な逆転トライを決めてファイナル進出を決めた。

決勝の相手はPEARLS、後半3分を終え3トライを許し7‐21と苦しい状況。それでも4分、サバナ・ボッドマンが相手のタックルを受けながらも気迫でボールをインゴールにねじ込みい12‐21と食い下がる。しかし直後の5分、PEARLS新加入のブラジル代表、タリア・コスタにスピードで抜かれてトライを許し試合終了。12‐28で敗れ、準優勝という結果で大会を終えた。

後半4分、サバナ・ボッドマンのトライ

後半4分、サバナ・ボッドマンのトライ


チームの起点となる、岡元涼葉、奥野わか花二人の怪我の状況が気になるところだが、次の北九州大会までは3週間。フェニックスの挑戦は続く。表彰式を終え、岡元涼葉共同キャプテンが取材に応じてくれた。

2位:東京山九フェニックス

2位:東京山九フェニックス


東京山九フェニックス 岡元涼葉共同キャプテン

岡元涼葉

岡元涼葉


一番は悔しい気持ちが強いんですけど,まだあと3大会残っています。(PEARLSは)勝てない相手じゃないと、みんなも分かったと表彰式前に言っていたので次はしっかり優勝を目指してチームみんなで頑張りたい。

――開幕戦ということで自分たちのチームの位置が確認できたかと思います。今大会を通じて良かったことは?


全体的に私達がやりたかったことができたので、この質をどんどんあげていこうという気持ちの方が、良かった悪かったというよりは大きいです。準決勝、決勝となるとより速い選手、強い選手と戦わなければならないので、一人ひとりがもっともっと動き続けないと、私達は体の小さな選手が多いので、大きな相手や速い相手には二人がけで止めるということが重要になってくると思います。


――勝利するためにはタリア・コスタ選手という止めなきゃいけないターゲットがいますね。


今日も何回かしっかりタリア選手対策が出来た部分があったんですけど、ちょっとでもディフェンスが崩れちゃうと一人では止めきれないくらい速いと思うので、そこはチームで練習して、人数かけて止めるという気持ちですね。


――世界を経験してチームに戻ってきてどうですか?


いつもは15人制をやっていた時期に、ワールドシリーズを周らせてもらって、これまでは代表を経験してきた選手たちから学ぶことが多くて、それを私自身の成長にすごくつながったんですけど、今度は私自身が代表で経験したことを少しでもチームに還元できるように、今シーズンは共同キャプテンという立場もいただいたので意識していきたいです。

チャリティ・ウィリアムズ

チャリティ・ウィリアムズ


――新加入のチャリティーさんであったり、他の新しい選手たちもチームとしてもう一つになっているように見えますがそれはどういう部分がうまくいっていますか?


今年からチームに来たチャリティ選手や、試合には出ていないクロエ選手とか、練習でも積極手に発言してくれますし、フィールド外でもみんなとコミュニケーションを取ってくれます。2人とも経験のある選手なので、学ぶことは多いですし、私達がというよりかは2人からすごくチームに対して、たくさん喋って、働きかけてくれている結果かなと思います。

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ