2月5日、東京山九フェニックスに残された時間は2分、全員でつないだボールはニア・トリバーがトライまでつなげた。トライの瞬間、PR柏木那月は両手をあげて感情をあらわにした。前半終了間際に相手ゴール前での気迫のトライ、後半にもトライをあげ、チームの勝利に貢献した。PR転向1年目で、チームのスクラムを支えた柏木選手に試合後話を聞いた。

前半終了間際に決めたトライ
――優勝おめでとうございます!
「すごく本当に嬉しいです。ここまでの道のりは結構厳しい道だったからですけど、サポートしてくれるチームのみんなやスタッフの方たちのおかけで今こうやって優勝があるのでとても嬉しいです」

――どういう部分が厳しかったか
「セットピース、特にスクラムで昨シーズンから積み重ねた部分が活かせて良かったと思います。昨年は結構スクラムとかでやられてしまうところがあったので、スクラムを強化しました」

試合前もスクラムチェックは入念に行われていた
――今日の試合だけでなくFWもBKも関係なく全員が足を動かして前にでるラグビーをフェニックスは見せてくれてました。走る量は昨年よりも増えているのでは?
「今年はちょっと多かったかなと思うんですけど、しっかりとコミットしていけた。チームというよりも家族というテーマでやっていたので今年は結果を出せて良かった」

――今日の決勝でやりたかったことはやれましたか
「セットプレーが結構安定していたので、そこがやっぱり良かったですね。安定すると良いボールを渡せたので、そこでBKがしっかりと動いてくれてトライを取れたのはそこはグットポイントですね」

強化してきたスクラム。安定してBKへボールを供給できた
――最後ニアのトライを見たときにかなり感情がでていましたね。
「嬉しすぎて、もう試合が終わったと思って。まだ終わっていないけど。トライがきまった瞬間、終わったーという感じでした(笑)」
